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2008/09/02
地方競馬教養センターに坂路馬場を新設

 地方競馬の騎手・調教師の養成及び訓練、地方競馬に関係する専門職員の養成を一元的に実施しているNAR地方競馬教養センター(栃木県那須塩原市)では、競馬の活性に欠かせない“強い馬作り”のための調教施設の一つである『坂路馬場(全長755m)』を新設。
 坂路の概要は以下のとおりで、当施設は全国の厩舎関係者も利用(有料)が可能となっている。

 なお、8月30日(土)には、関係者約50名を招き、竣工式が執り行われ、坂路の完成を祝った(写真はこちら)。

■ 施設の概要
  幅員(m) 勾配(%) 距離(m)
助走路   350
登り坂路 300
  70
転回場     35
全長     755
敷材:ウッドチップ

(坂路断面図)

使用料 (本走路、坂路、ウオーキングマシーン等すべての施設を含む)
1馬房当たり1日1,900円。ただし、1ヶ月単位の場合は45,000円。(光熱費を含む)
なお、走路のみの場合は1頭当たり630円。
*使用料は予定金額ですべて消費税込み。


坂路完成に際してのNAR仲田理事長コメント

 地方競馬教養センターでは、従来より優れた施設を競走馬の育成調教施設として開放しており、今回は、その一環として、競馬の活性化に欠かせない「強い馬作り」のための調教施設の一つである「坂路馬場」を新設いたしました。
 地方競馬の開催成績はこの2年間小康状態を保っていますが、景況は予断を許しません。迫力あるレースを提供しファンの皆様に感動を与えることが、危機を乗り切る最大の処方箋であると思います。
 2006年にダービーウイークが創設され、今年から2歳重賞シリーズの『未来優駿』も開始されます。これらのシリーズは、優れた競走馬に早い時期から魅力的な舞台や全国から注目される機会を提供するもので、未来優駿からダービーウイークへ、あるいはその先に続くダートグレード競走へと、スターホースを大きな舞台へ送り出す道が整備されました。
 こうした体系整備には、地方競馬への新馬入厩を促進し、地方競馬から「強い馬」を出現させる目的がありますが、その際に役立てていただきたいのが、当センターの『坂路馬場』をはじめとする様々な施設で、この坂路で鍛えられた馬が、全国へ羽ばたいていってくれれば、というのが我々の望みでもあります。
 今後とも地方競馬に対するご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。


地方競馬教養センター坂路馬場・竣工式写真


助走路入口付近
 
登り坂路

来賓による玉串奉奠
 
NAR仲田理事長挨拶

来賓らによるテープカット
 
候補生による走り初め

参加者全員での歩行会
 
登り坂路全景