データ分析

前回のハイライト

グランアレグリアが1番人気に応え重賞4勝目を手にした。中位の内から経済コースを通って直線を迎え、一方的に後続を突き放した。7カ月ぶり、初の1400mを難なくクリア。勝ち時計は1分19秒4で、2着フィアーノロマーノに5馬身差の圧勝劇を演じた。

データ分析

前走着順は1着馬が【21125】の勝率6.9%、連対率10.3%と低調だ。2着馬は1着が1度もない。3着馬、4着馬がそれぞれ2勝をマーク。5着馬は【31110】の勝率20.0%、連対率26.7%と優秀で、前走から巻き返すケースが多い。

“3歳から7歳まで幅広く好走”

創設された06年からの過去14年の優勝馬は5、6歳がそれぞれ4頭と最多で並び、3歳3頭、4歳2頭、7歳1頭。【34435】の3歳馬が連対率では15.2%でトップだが、他の世代と大差はない。出走8頭で3着以内がない8歳を除けば、どの馬齢でも好走している。直近5年でも世代間で顕著な差異は見あたらない。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
3歳 2 1 2 11 12.5% 18.8% 31.3%
4歳 1 0 1 9 9.1% 9.1% 18.2%
5歳 1 3 1 20 4.0% 16.0% 20.0%
6歳 1 0 0 15 6.3% 6.3% 6.3%
7歳 0 1 1 10 0% 8.3% 16.7%
8歳以上 0 0 0 4 0% 0% 0%

“7枠がリードも直近5年では1枠”

7枠が好成績で【44327】。10.5%の勝率は11.1%の1枠に若干劣るが、連対率21.1%は他の枠を大きく上回る。馬番では13が【3218】と勝率21.4%は馬番2と並び1位で、連対率35.7%はトップだ。直近5年では1枠が2勝2着1回3着1回と好成績を残している。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2015年 7枠13番 8枠15番 1枠1番
2016年 1枠2番 3枠6番 8枠15番
2017年 1枠2番 6枠12番 5枠10番
2018年 2枠3番 1枠2番 3枠5番
2019年 3枠5番 5枠10番 3枠6番

“ルメール5年連続騎乗で勝率4割”

ルメールが5回騎乗して2勝2着1回の勝率40.0%、連対率60.0%。連対した3頭の人気は2、2、1とファンの信頼に応えている。M. デムーロ、川田将雅、菱田裕二がそれぞれ1勝し、武豊ら4騎手が2着1回。複数回連対しているのはルメールだけだ。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
ルメール 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
M. デムーロ 1 0 1 1 33.3% 33.3% 66.7%
川田将雅 1 0 0 4 20.0% 20.0% 20.0%
菱田裕二 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
武豊 0 1 0 4 0% 20.0% 20.0%
C. デムーロ 0 1 0 1 0% 50.0% 50.0%
浜中俊 0 1 0 1 0% 50.0% 50.0%
スミヨン 0 1 0 0 0% 100.0% 100.0%
福永祐一 0 0 1 3 0% 0% 25.0%
松山弘平 0 0 1 1 0% 0% 50.0%
藤岡康太 0 0 1 1 0% 0% 50.0%
杉原誠人 0 0 1 0 0% 0% 100.0%

“人気下位も好走し一筋縄ではいかず”

1番人気は【1013】と勝率、連対率とも20.0%と信頼は置けない。その他4回の優勝馬は2、3、7、11番人気で一筋縄ではいかない傾向だ。2番人気は2着2回の連対率60.0%、3番人気が2着1回の同40.0%。こちらを軸とするのが賢明といえる。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1 0 1 3 20.0% 20.0% 40.0%
2番人気 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 1 1 2 20.0% 40.0% 60.0%
4番人気 0 0 0 5 0% 0% 0%
5番人気以下 2 2 3 57 3.1% 6.3% 10.9%

ここに注目

際だったデータはないが、「ルメール」ならば上位が見込める。騎手に注目のレースといえる。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。