JRAネット投票発売レース 佐賀
2025年12/28(日) 18:05発走
佐賀競馬場 ダ1,800m
出走馬はファン投票上位9頭が選出されることから『佐賀の有馬記念』と称されることがあり、2005年以降、07、12、13年以外は有馬記念GIと同日のWグランプリ開催となっている。昨年は北海道所属で当地でのJBCクラシックJpnIに出走していたシルトプレが転入初戦で勝利。鞍上は北海道から期間限定騎乗中の石川倭騎手だった。創設から永らくB級戦だったが、01年からA級戦となり、名実ともに佐賀の古馬重賞の総決算となるレースとなった。距離は2000mから16年に1800mへ変更されたが、ここでは2000m時代を含めた15〜24年の過去10回から傾向を見ていく。
1番人気は3勝を挙げ、3着内率80.0%。4着以下に敗れたのは2017、21年の2回と安定している。2番人気は最多の4勝を挙げているが、2・3着が各1回で3着内率は60.0%。3勝の3番人気は、3着内率では2番人気を上回る80.0%。6番人気以下は3着が3回のみ。昨年は人気順での決着だった。[表1]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 3 | 4 | 1 | 2 | 30.0% | 70.0% | 80.0% |
| 2番人気 | 4 | 1 | 1 | 4 | 40.0% | 50.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 3 | 2 | 3 | 2 | 30.0% | 50.0% | 80.0% |
| 4番人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 5番人気 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
| 6番人気以下 | 0 | 0 | 3 | 59 | 0.0% | 0.0% | 4.8% |
5歳が最多の3勝を挙げているが、4歳(2020年アンバラージュ、22年リュウノシンゲン)から10歳(18年ウルトラカイザー)まで全ての年齢から勝ち馬が出ている。キョウワカイザーは5〜7歳(15〜17年)にかけ3連覇した。3着内率は7歳を除き拮抗。7歳で3着以内は前述したキョウワカイザーのみ。[表2]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
| 4歳 | 2 | 2 | 1 | 8 | 15.4% | 30.8% | 38.5% |
| 5歳 | 3 | 1 | 3 | 18 | 12.0% | 16.0% | 28.0% |
| 6歳 | 1 | 3 | 3 | 14 | 4.8% | 19.0% | 33.3% |
| 7歳 | 1 | 0 | 0 | 21 | 4.5% | 4.5% | 4.5% |
| 8歳以上 | 3 | 3 | 1 | 14 | 14.3% | 28.6% | 33.3% |
出走馬はファン投票上位9頭、記者選抜3頭の12頭が選定され、回避馬が出れば補欠繰り上がりとなる。ファン投票選定馬が8勝を挙げ、1位は3勝(2016、18、24年)し、3着内率は71.4%と信頼度は高い。記者選抜馬は2勝で3着内率は28.6%だが、昨年は2着アエノブライアン、3着マイネルサハラと2頭が3着以内に。補欠繰り上がり馬は3着以内が1頭だけと苦戦している。[表3]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 3 | 1 | 1 | 2 | 42.9% | 57.1% | 71.4% |
| 2位以下選定 | 5 | 6 | 5 | 40 | 8.9% | 19.6% | 28.6% |
| 記者選抜 | 2 | 3 | 3 | 20 | 7.1% | 17.9% | 28.6% |
| 補欠繰り上がり | 0 | 0 | 1 | 20 | 0.0% | 0.0% | 4.8% |
同年の九州大賞典(2500m)出走馬、不出走馬が5勝ずつ。九州大賞典からの重賞連勝は2017年キョウワカイザー、21年グレイトパールの2頭。昨年の九州大賞典勝ち馬アエノブライアンは2着だった。距離短縮での巻き返しも可能だが、九州大賞典2〜5着馬が3勝を挙げ、3着内率32.1%である一方、同6着以下からの馬券絡みはない。なお、同未出走で勝った5頭は、『3連勝中』と『近3走以内にA級特別(準重賞)での勝利と重賞での3着以内の両方がある』が2頭ずつ。例外の1頭は昨年のシルトプレ(前走まで北海道所属)で3走前がJRAエルムステークスGIII・4着、2走前が門別A級特別で勝利、前走はJBCクラシックJpnI・4着と抜けた実績を持っていた。[表4]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 九州大賞典1着 | 2 | 2 | 0 | 5 | 22.2% | 44.4% | 44.4% |
| 九州大賞典2~5着 | 3 | 2 | 4 | 19 | 10.7% | 17.9% | 32.1% |
| 九州大賞典6着以下 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 九州大賞典未出走 | 5 | 6 | 6 | 50 | 7.5% | 16.4% | 25.4% |
佐賀には古馬牝馬の常設重賞が佐賀ヴィーナスカップしかない影響か、A級上位の牝馬の在籍数自体が少ない。第1回の1978年まで遡ると牝馬の勝利は12回あるが、そのほとんどはB級戦時代(2000年まで)のもので、それ以降は01年トップゼアル、20年アンバラージュの2勝のみ。過去10回で3着以内に進出した3頭はいずれも同年にA級特別(準重賞)の勝ち星があり、同様の実績がなければここでは厳しい。
勝つのはこういう馬!
昨年の勝ち馬シルトプレは春以降休養中だが、昨年2着だったアエノブライアンは8月に九州チャンピオンシップを勝利するなど順調に使われており、中長距離路線をリードする存在だ。一方、昨春以降が全休だったウルトラノホシが6〜9月の門別4戦を経て佐賀に復帰し、古馬A級を勝利。中島記念を目標としており、この馬の動向にも大きな注目が集まるところだ。
※当ページの情報は、
特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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