JRAx地方競馬 ALL JAPAN KEIBA DRAMA 2025-2026 2025年12月21日(日)〜2026年1月4日(日)

帯広記念

帯広

2026年1/2(金) 17:00発走

帯広競馬場 200m

データ分析

新春を飾る高重量戦

毎年1月2日に行われる古馬重賞。ばんえい重量が900kg前後と、3月に行われる大一番・ばんえい記念に次いで重い重量を曳いての争いとなるため、ばんえい記念の前哨戦としても注目される一戦だ。ここでは、過去10回の傾向をデータで紐解いていく。

波乱続き

5番人気までおしなべて同様に馬券に絡んでおり、人気を鵜呑みに出来ないレース。過去10年で3連単の万馬券が7回出ており、3連単の平均配当が2万6563円。万馬券でなかった3回は、頭数がフルゲート10頭のところ7頭、8頭、5頭と少なかった。頭数が揃うなら一層、穴党のお年玉狙いには絶好機と言える。[表1]

[表1]人気別成績(過去10回)
1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 5 1 2 20.0% 70.0% 80.0%
2番人気 2 1 1 6 20.0% 30.0% 40.0%
3番人気 1 0 2 7 10.0% 10.0% 30.0%
4番人気 3 0 2 5 30.0% 30.0% 50.0%
5番人気 2 2 0 6 20.0% 40.0% 40.0%
6番人気以下 0 2 4 29 0.0% 5.7% 17.1%

7歳と10歳が優勢

2016〜21年の6年間、“黄金世代”と呼ばれた2010年生まれのオレノココロとコウシュハウンカイで勝利を独占するなど、特定の馬の活躍が影響して年齢での傾向は掴みづらい面もあるが、幅を広げて1着だけでなく3着内率で見ると、7歳と10歳の2つのピークが観測される。実際、ポスト黄金世代の22、23年と続けて7歳馬が優勝しており、この数字には一定の信憑性がありそうだ。[表2]

[表2]年齢別成績(過去10回)
1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
6歳 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%
7歳 3 3 4 6 18.8% 37.5% 62.5%
8歳 2 3 0 13 11.1% 27.8% 27.8%
9歳 1 1 2 14 5.6% 11.1% 22.2%
10歳 2 2 2 6 16.7% 33.3% 50.0%
11歳以上 1 1 1 8 9.1% 18.2% 27.3%

別定重量が重い実績馬を狙え

当レースのばんえい重量は別定で、890kgを基本として、オープン馬は当該年度の一定の収得賞金ごとに10kgずつ加増される。当レースでは概ねばんえい重量が重い、すなわち当該年度により活躍している馬が高実績という結果が出た。なお、930kgの3回の2着は、メムロボブサップが近3年連続で記録したもの。今回に向けての動向が注目される。[表3]

[表3]ばんえい重量別成績(過去10回)
1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
890kg 0 1 4 20 0.0% 4.0% 20.0%
900kg 3 3 4 19 10.3% 20.7% 34.5%
910kg 2 3 2 8 13.3% 33.3% 46.7%
920kg 5 0 0 6 45.5% 45.5% 45.5%
930kg 0 3 0 2 0.0% 60.0% 60.0%

秋の重賞2走以上

帯広記念に向けての重賞戦線は、9月中旬の岩見沢記念、10月下旬(2019、20年は11月初旬)の北見記念、11月下旬のドリームエイジカップ(19年は12月1日)と続く。この3重賞の出走歴と帯広記念の成績を調べてみると、最低でも2つは出走していることが条件とわかった。19年コウシュハウンカイ(2番人気5着)や22年メムロボブサップ(3番人気9着)が、これに抵触して敗れている。[表4]

[表4]直近の秋の3重賞出走歴との関係(過去10回)
1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3戦皆勤 6 6 4 14 20.0% 40.0% 53.3%
2戦 4 3 4 19 13.3% 23.3% 36.7%
1戦 0 1 1 11 0.0% 7.7% 15.4%
出走なし 0 0 1 11 0.0% 0.0% 8.3%

ドリームエイジカップ出走は必須

上記と関連して詳しく調べると、とりわけドリームエイジカップ(DAC)不出走の馬の成績が芳しくない。DACは、4歳以上の各世代ごとに通算収得賞金上位2頭しか出走枠がなく、同世代に活躍馬が多いと出走するのは難しくなるのだが、例えば2018年には、希望すれば賞金的には出られたDACをパスし帯広記念に臨んだオレノココロが1番人気で4着に敗れ、それにより代わってDACに出走出来た同世代のサクラリュウが帯広記念では6番人気2着。他にも、20年シンザンボーイ(3番人気7着)が北見記念を、24年アオノブラック(2番人気6着)が岩見沢記念と北見記念を勝ちながら、DACをパスして臨んだ帯広記念で苦戦した。[表5]

[表5]直近のドリームエイジカップとの関係(過去10回)
1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1~3着 4 3 1 10 22.2% 38.9% 44.4%
4、5着 3 1 2 3 33.3% 44.4% 66.7%
6着以下 2 5 2 10 10.5% 36.8% 47.4%
不出走 1 1 5 32 2.6% 5.1% 17.9%

PICK UP 勝つのはこういう馬!

今年度の活躍によりばんえい重量をより多く背負っている馬で、9月以降の古馬重賞3戦のうち、ドリームエイジカップを含む2戦以上に出走している馬。7歳または10歳ならより有望。

(文・坂田 博昭)

※当ページの情報は、
特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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