新春賞
園田
2026年1/3（土） 15:50発走
園田競馬場 ダ1,870m
データ分析
正月恒例のハンデ重賞
正月の園田恒例重賞。新年の華やかな雰囲気の中、実績馬の勝利もあれば、ここが重賞初制覇という記念の勝利も生まれる一戦だ。その一因となるのがハンデ。軽量52kgを味方につけての優勝からトップハンデ58kgで力の違いを見せた勝利など、年によって様々なドラマが生まれる。ここでは2016〜25年の過去10回から傾向を見ていく。
3連単は高配当傾向
ハンデ重賞とあって、一筋縄ではいかない一戦。単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは過去10回中7回に上るが、3連単万馬券は6回で、上位人気馬の好走率と万馬券出現率が比例しない。3連単万馬券は1番人気が2着以下に敗れるか、7番人気以下が3着以内に入った時だった。最も堅い配当は2022年で3連単3760円（1→5→2番人気）。［表1］
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 5 | 2 | 0 | 3 | 50.0% | 70.0% | 70.0% |
| 2番人気 | 2 | 1 | 3 | 4 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 4番人気 | 0 | 2 | 2 | 6 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
| 5番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
| 6番人気以下 | 0 | 1 | 4 | 61 | 0.0% | 1.5% | 7.6% |
ハンデ56〜57.5kgの重賞実績馬
勝利が多いのは56〜57.5kg。ハンデ戦のため、重賞実績馬がある程度斤量を背負い好走するパターンが多い。この斤量帯で勝った6頭中4頭には、過去1年以内にダート重賞での勝利実績があり、勝率、連対率は、実績ありの馬のほうが2倍以上高い。最軽量52kgでの勝利は23年アキュートガールで4歳牝馬。この年のトップハンデはタガノウィリアムの56.5kgで、性別によるアローワンスを考慮すると実質的な差は2.5kgだった。［表2-1］［表2-2］
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 51kg | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 52kg | 1 | 0 | 1 | 3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| 53kg | 0 | 1 | 2 | 16 | 0.0% | 5.3% | 15.8% |
| 54kg・54.5kg | 0 | 2 | 2 | 35 | 0.0% | 5.1% | 10.3% |
| 55kg・55.5kg | 1 | 3 | 2 | 16 | 4.5% | 18.2% | 27.3% |
| 56kg・56.5kg | 3 | 1 | 3 | 9 | 18.8% | 25.0% | 43.8% |
| 57kg・57.5kg | 3 | 2 | 0 | 5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
| 58kg | 2 | 1 | 0 | 1 | 50.0% | 75.0% | 75.0% |
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 勝利あり | 4 | 2 | 0 | 6 | 33.3% | 50.0% | 50.0% |
| 勝利なし | 2 | 1 | 3 | 8 | 14.3% | 21.4% | 42.9% |
内目の枠が脚質不問で好走
園田1870mは向正面引き込み線からスタートし、1周半するコース。最初のコーナーまでの距離が長い。そのため、仮に多少出遅れたとしてもコーナーまでの間にダッシュをつけて理想の位置取りに近づけることができるため、ロスなく運べる内めの枠が好成績を残す。1〜6番で6勝、2着6回、3着7回で、3着以内に入った馬の脚質は逃げから追い込みまでバリエーション豊かだった。［表3］
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1～3番 | 3 | 2 | 5 | 20 | 10.0% | 16.7% | 33.3% |
| 4～6番 | 3 | 4 | 2 | 21 | 10.0% | 23.3% | 30.0% |
| 7～9番 | 2 | 2 | 2 | 24 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
| 10～12番 | 2 | 2 | 1 | 21 | 7.7% | 15.4% | 19.2% |
近年、重賞未勝利馬が勝つことも
エイシンニシパが5勝（2017・19〜22年）しているため過去10回の勝ち馬は6頭で、そのうち3頭がここで重賞初制覇。16年アクロマティック、23年アキュートガールは重賞初出走での制覇、25年インベルシオンも前走の園田金盃2着に続き2回目の重賞出走だった。正月の名物レースとあって関西の競馬ファンには馴染みもあり、過去には兵庫三冠馬ロードバクシンも制した重賞だが、ここで初タイトルとなる馬が近年多いことは押さえておきたい。
勝つのはこういう馬!
前年の園田金盃3着以内で、当レースでハンデ56〜58kgだった馬は【6・2・1・3】で勝率50.0％。該当馬がいれば、積極的に狙いたい。また、同一馬（エイシンニシパ）で5勝を挙げる吉村智洋騎手は、2025年1月〜10月の園田1870mで勝利数トップタイ。一目置きたい存在だ。
※当ページの情報は、
特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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