そう言えばダービーとは

そう言えばダービーとは、何ぞやと思う方もいらっしゃるともいますが
競馬のダービーは、イギリスの1780年頃に創設されたダービーステークスが由来で、
ダービー伯爵に因んだレースという説もあるようです。
また、サッカーなどのダービーマッチは、ダービー市からの由来なので、競馬のダービーとは
ちょっと違うようですが、今では全世界で使われている共通語のようなダービー。
オリンピックとは、違いますがここまで全世界に認知されている意味は少ないような気がします。
また、日本ではダービーレースと言えば、私達の感覚では一種のお祭りといったところでしょうか。
国別ですとダービーレースが1番多いのがアメリカで、次いで日本になります。
世界にあるダービーレースですが、その中でも規模の大きいのが
日本のダービーウィーク。
ダービー制覇はホースマン達の夢であり、3歳馬の頂点を決める最高峰のレース。
競馬関係者だけでなく、ダービーとなると普段は競馬をやらない人でも
お祭り好きな日本人としては、顔をだしてしまうこの一週間。
恐らくダービーという言葉を聞いた事がない日本人は殆どいないと思います。
ニュースなどで、耳にした人も多いと思いますが、なぜ、話題になるかというと
人を興奮させるものだからです。
レースというものは、人を興奮させるものですが、日本で競馬のレースとなると
レースだけでなくもしかしたら大金が手に入る夢も大きな要因だと思います。
この夢が叶うと、他の夢も叶ってしまうかもしれないという期待感は、醍醐味です。
しかも、自分で予想が出来るもので自分でつかみ取る事が可能なのです。
スロットマシーンや宝くじとは違うのです。
ここが、全世界の人を魅了させている大きな要因ですが、実はもう一つ
競馬には他には無い魅力があるのです。

人と馬の関係は、昔から深いものがあります。
歴史物の映画でも必ずと言っていい程、馬が登場する事が多いのをみれば
その歴史が長い事がわかると思います。
馬の顔を長く見ていると人の顔に見えて来る感覚を憶えてくるのです。
仕草や瞳も何となく人間臭い所が多いのです。
愛馬という言葉があるように、馬を愛しいと思う人が全世界にいるのです。
その馬と人が協力して、競争するのが競馬なのです。
馬は、ゴールの場所や勝つ喜びも知っているのです。
ただ、人に命令されて走っているのではないのです。
この人と協力して競う部分だけは、他では殆ど類をみないレースなのです。
そして、何よりも見てほしいのは、一生懸命走っている馬の健気な姿と
馬の美しさです。毛艶や凛とした立ち姿。
人に慣れている馬だと、カメラを向けるとピシャッとポーズをとる馬もいるのです。
馬によっては、惚れ惚れとしてしまう美しい馬がいるのです。
これは、違う種族ですが同じ動物としての感覚なのでしょうか。
走る為に、出来ている美しい肉体美なのかもしれません。
それを見る事が出来るのがダービーレース

そんなダービーレースと私の出会いは、いつかの夏、父と手を繋ぎながらゴール板を目指して
走ってくる馬たちを見守ったの最初でした。
小さい頃は、よく分からないけど家族が盛り上がるお祭り事だと
思っていたようです。
父が大の競馬好きで、競馬のある環境で育った私は小さいときからウインズや
競馬場へ足を運んでいた。物心ついたときには競馬のある生活が当たり前の
ようになっていて、新聞を見ながら勝手に予想をしたりしていた。
名馬たちの活躍を見てきたが、芦毛の怪物の名称で親しまれた
オグリキャップの走りは衝撃的だった。地方・笠松出身のアイドルホース。
光る馬体から繰り出される、堂々とした豪快なフットワークは神秘的でした。

その衝撃をともに共有して、最高のストーリーの行く末を見届けるには、
まずダービーウィーク第1弾のスタートを切るのが「九州ダービー栄城賞」
が開催される佐賀競馬場。統一グレードレースのサマーチャンピオン、
佐賀記念が行われる九州を代表する地方競馬場で、周りが広々としている
開放感あるパドックは、日本で唯一、右回りで周回。ぜひ一度見ていただきたい。
そして約10000台収容できる駐車場は公営競馬場では日本一。
駐車場の心配がなく安心して来場でき、しかも無料なのが嬉しい。
次なる戦い第2戦目は東北。「岩手ダービーダイヤモンドカップ」が
行われる盛岡競馬場。市街地を抜け、山を登ると、天空に近い競馬場に
辿り着く。それは、夢を見ているような素敵な空間、オーロパーク。
山々に囲まれた美しく豪華な施設で観戦していると、とても優雅な気持ちになれる。
ダートと芝両方の顔を持ち、大きな高低差のあるコースが、レースを
一層熱くさせる。新鮮な野菜を購入できたりするのも楽しみの一つかも。
北海道の門別競馬場では、3戦目「北海優駿」だ。全開催でグランシャリオナイター
を開催。幻想的な光でキラキラと揺れるタテガミが美しい馬の走りを、
全面ガラス張りのスタンドや、室内と野外を完備したポラリスドームで観戦できる。
個室のプチハウスは貸切コテージで、これぞ北海道ならではの発想だ。
ナイターを意識したオシャレな馬装で、更に輝いている馬たちを見るのも醍醐味です。
4戦目の「東京ダービー」は大井競馬場で開催。JDDの優先出走権が
与えられることもあり、力の入る一戦となりそう。
スーツ姿の男性が多い競馬場は明らかに他場とは雰囲気が違う。
ナイター競馬は、その煌びやかさから大人の遊園地という言葉が合う。
巨大新スタンドL-WINGが規模の大きさを物語っており、
人気は4号スタンドのブッフェレストラン、ダイアモンドターン。
食事を楽しみながらのんびりとレースを観戦できる。
関西圏では5戦目の「兵庫ダービー」が園田競馬場で行われる。
誘導馬マコーリーは可愛くてみんなの人気者。マコーリー人形やお菓子まで
販売されている。清潔に掃除が行き届いている施設に、温かい人々。
私もイベントなどでよくお世話になり、一番足を運んでいる地方競馬場です。
どこか懐かしい雰囲気で居心地は抜群です。
最後の戦いを飾るのは「東海ダービー」の開催地、名古屋競馬場。
マスコットキャラクターをよく見ると、馬が海老フライの衣を着ていて
とてもユニーク。広々としたスタンドに、パドックでは騎手を間近で
見られるのも魅力。実力派の名手が多く、最高のレースが期待できる。
コースの直線194メートルは日本一短く、早目追い出しの激しい攻防戦が熱い。
推理とロマンの土古競馬を楽しもう。


プロフィール

藤川 京子


父親の影響で、幼少時から競馬の世界に魅せられる。
特にシンボリルドルフの強さに衝撃を受けて、競馬にはまる。
テレビ、雑誌、スポーツ新聞での競馬予想には定評がある


-ドラマ-
「東京ワンダーホテル」(日本テレビ)
「GO!GO!HEAVEN!」(テレビ東京)
「恋する!?キャバ嬢」(テレビ東京)
「うまプロ」「サタうま」(フジテレビ)などに出演。

-連載-
「ギャンブル宝典」(キューブリック)G1予想担当

などで活躍中!

オフィシャルブログ
「藤川京子の競馬はやめられない!」
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