データ分析 Data Analysis

暮れの大一番へ切符を掴め!

浦和競馬場2000mの舞台で行われる唯一のダートグレード競走。東京大賞典GIへ向けてのステップとしても見逃せない一戦。ここでは過去10年の傾向を分析していく。

3歳馬に要注目

最も多く勝ち星を挙げているのは6、7歳で、それぞれ3勝ずつ。6歳馬は3勝、2着3回、3着1回で、7歳馬は3勝、2着1回、3着2回と、この2世代で3着以内30頭中13頭を占めている。出走数こそ少ないが3歳馬が優秀で、9頭の出走で2勝、2着2回、3着1回、勝率22.2%、3着内率55.6%と要注目だ。[表1]

[表1]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 2 2 1 4 22.2% 44.4% 55.6%
4歳 2 1 1 7 18.2% 27.3% 36.4%
5歳 0 2 2 12 0.0% 12.5% 25.0%
6歳 3 3 1 16 13.0% 26.1% 30.4%
7歳 3 1 2 24 10.0% 13.3% 20.0%
8歳以上 0 1 3 17 0.0% 4.8% 19.0%

JRA VS 南関東

1着馬は10頭中7頭がJRA馬で、3着内馬30頭で見ても22頭を占めている。一方で地方馬は3勝、計8頭が馬券に絡んでおり、いずれも南関東所属馬だった。14年には3着以内を南関東が独占したように、浦和記念に限らず浦和の交流重賞は地方馬の活躍が目立つ。ただ、近3年はいずれもJRA馬が3着以内を独占している。[表2]

[表2]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 7 7 8 19 17.1% 34.1% 53.7%
大井 1 1 1 7 10.0% 20.0% 30.0%
川崎 1 0 0 4 20.0% 20.0% 20.0%
船橋 1 2 0 16 5.3% 15.8% 15.8%
浦和 0 0 1 18 0.0% 0.0% 5.3%
地方他地区 0 0 0 16 0.0% 0.0% 0.0%

内枠有利

1~6番が7勝、7~12番が3勝。3着内馬30頭で見ても、1~6番が17頭、7~12番が13頭と、フルゲートの頭数が拡大されたことを考慮しても、やや内枠有利の傾向だ。[表3]

[表3]3着以内馬の馬番(過去10年)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
頭数 11頭 11頭 10頭 11頭 11頭 11頭 11頭 11頭 12頭 11頭
1着 10 9 2 3 5 6 7 6 1 6
2着 3 11 6 5 7 9 4 9 7 5
3着 6 7 9 4 11 4 11 11 5 2

人気で軸は絞りにくい

1着馬は5番人気以内だが、1番人気馬は1勝、2着4回、3着2回で、勝率はわずか10%。2番人気は2勝、2着1回、3着2回で、最も多く馬券に絡んでいる3番人気が3勝、2着3回、3着2回。4番人気でも5頭が馬券にからんでおり、3着内率で見ると4番人気以内がまんべんなく好走している。[表4]

[表4]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 4 2 3 10.0% 50.0% 70.0%
2番人気 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
3番人気 3 3 2 2 30.0% 60.0% 80.0%
4番人気 3 0 2 5 30.0% 30.0% 50.0%
5番人気 1 1 1 7 10.0% 20.0% 30.0%
6番人気以下 0 1 1 58 0.0% 1.7% 3.3%

白山大賞典組とJBCクラシック組が中心

前走レース別で見ると、最も勝ち星を挙げているのが白山大賞典組で、3勝、2着3回、3着2回。次いで多いのがJBCクラシック組で、2勝、2着3回、3着3回、それに続くのが日本テレビ盃組で1勝、2着1回、3着2回だった。JBCクラシック組は近6年連続で3着以内に入っており、昨年もJBCクラシックJpnIからの臨戦だったダノンファラオが優勝している。

勝つのはこういう馬!

勝つとまでは言えないが『前走で白山大賞典かJBCクラシックに出走していた6、7歳のJRA馬』が好成績。勝率22.2%、3着内率55.6%の3歳馬も、出走があれば狙い目。直線の短い浦和コースだけに、『4コーナー5番手以内』が絶対条件だ。

(栗田 勇人)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。