予想情報 Prediction

レースの見どころ

2008年以降はJRA勢が勝ちっ放し。今年も現役トップレベルが名を連ねており、主力を形成すると考えて良さそう。以下は、過去5年のデータから。1番人気が(3・1・1・0)と信頼度大なのに対して、2番人気は(1・1・0・3)と今ひとつ。両雄並び立たずの傾向が強い。ステップレースに目を向けるとTCK女王盃組が(3・3・3・12)と優勢。また、3着以内馬15頭中14頭が前走で重賞競走を経験しており、馬券対象となったJRA勢は全馬が該当。いわゆる上がり馬タイプは割り引いて考えたい。また、近4年は1~3着がJRA→大井→JRAで、近3年は1着馬が1番人気、3着馬が3番人気でそれぞれ決着している。

本命

  • 66テリオスベル

CHECK!

川崎記念も普段通りスタート直後から押っつけ通し。ただ、牡馬相手ということもあり、いつもより骨を折ってようやく先頭に立てたのがスタンド前。JpnIでさすがに厳しい展開かと思われたが、2周目の3~4コーナーでは後続を引き離し先頭で直線へ。見せ場十分の4着は高く評価できる。同じ川崎2100mで牝馬同士、しかも、TCK女王盃で先着を許した2頭より斤量が軽い。ここで人気が落ちるようなら絶好の狙い目と言えよう。過去5年、前年のクイーン賞を斤量55Kg以上で連に絡んだ馬は、エンプレス杯で1・4・2・2着の好成績。3走前に見せた強い勝ちっぷりを再現する。

対抗

  • 22グランブリッジ

CHECK!

これまでダートグレード競走は5戦出走して3勝、2着2回。底を見せておらず、連軸として相応しいのはこちらかもしれない。川田騎手と初コンビとなった前走は、先に抜け出したライバルを一完歩毎に追い詰め、きっちりと交わしてゴール。JBCレディスクラシックの借りを返し、2023年幸先の良いスタートを切った。近3年、TCK女王盃最先着馬がエンプレス杯を3連勝中という心強いデータもある。中間は坂路、コース併用で入念に乗り込まれ、好気配をキープ。今回は、スピーディキック(フェブラリーS6着)を子供扱いした関東オークスと同じ川崎2100mが舞台。上位の切れ味を発揮して重賞連勝を目論む。

単穴

  • 77サルサディオーネ

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牡馬相手に勝ち切ったダートグレード競走・さきたま杯、日本テレビ盃を含む重賞タイトルは8つ。NARグランプリ2020~2022において、3年連続4歳以上最優秀牝馬に選出。南関東史上屈指の名牝が、通算55戦目となるこのレースを最後に現役を引退する。男勝りの女傑というイメージが強いが、デリケートな弱点も抱えており、右回りコースは(0・0・0・11)とまったくと言っていいほど走らなかった。出走レースが限られたなかで積み上げられたこの戦績は価値あるものと言えよう。エンプレス杯は5回出走して未勝利だが、2着した2年前、0秒1差の接戦を演じた時の勝ち馬はあのマルシュロレーヌ。今年のJRA勢相手ならチャンスは十分にある。

連穴

  • 11ヴァレーデラルナ

CHECK!

ヴァレーデラルナを連穴の評価とした理由は最重斤量57kgと、トリッキーな川崎コースを経験していないという2点。前記3頭との比較において一歩譲る。それでも、メンバー中、JpnⅠを勝ったことがあるのは同馬だけであり、実力上位の見立てもできる。敗れたTCK女王盃にしても2カ月半ぶりの実戦で、勝ちに行っての結果だから、悲観する内容ではなかった。休み明けをひと叩きされ、上積みの大きさ如何では首位争いに参戦しても何ら不思議はない。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、2月28日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。