注目馬情報 Attention

シシャモフレンド

牝2 北海道 田中淳司厩舎 通算4戦2勝

父:シャンハイボビー
母:コグノセンティ
母の父:ゴールドアリュール

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フレッシュチャレンジ、リリーカップと連勝。そのリリーカップは、1000mで4馬身差をつけて逃げ切ったように、2歳牝馬のトップランクにいることは間違いない。フルールカップは初距離で折り合いに気を使う形で3着に敗れ、前走は牡馬相手に加え出遅れが響いた。「坂路での調教ではテンションが高くなる傾向があるので、今回はコース主体で調教を進めています。リリーカップは逃げ切りましたが、控える競馬もできるタイプです。スタートを決めて前々でレースを運ぶのが理想ですが、JRA勢の出走でハイペースは確実でしょうし、折り合いもつけやすくなると思うので、重賞ウィナーとして自信を持って送り出します」と田中淳司調教師。調教方法を変えた効果を期待したい。

(古谷 剛彦)

スティールマジック

牝2 北海道 角川秀樹厩舎 通算6戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ゴールドジェーン
母の父:キングカメハメハ

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4月26日のフレッシュチャレンジで、9馬身差の圧勝。1100m・1分06秒4は、2歳4月を考えれば驚異的なタイムだ。ウィナーズチャレンジ(1)・3着、栄冠賞2着といずれもストリームに敗れたが、牝馬最先着を果たした。その後はマイル戦のフローラルカップを意識し、内回り1500mのウィナーズチャレンジ(4)に挑んだが、手応えの割に辛勝。フローラルカップの敗戦を含め、息を入れるタイミングが難しい内回りのレースは合わなかったと言える。実績のある短距離にシフトし直した。「前走の走りを見る限り、やはりワンターンの外回りはノビノビ走っている印象です。砂を被ると嫌がる馬なので、真ん中より外枠が欲しいですね」と、角川秀樹調教師は話す。56キロを克服して勝った前走の時計は秀逸。JRA勢が相手でも、スピードではヒケを取らない。引き続き、桑村騎手が騎乗する。

(古谷 剛彦)

スカイキャンバス

牝2 JRA 武井亮厩舎 通算4戦1勝

父:ファインニードル
母:アポロフィオリーナ
母の父:スニッツェル

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新馬勝ち後、函館2歳S(GIII)を3着。「その時点でエーデルワイス賞を考えた」と言う武井調教師は、その理由を次のように語る。「これ以上、距離が長くなって良いとは思えなかったのと、横山武史騎手からも『合いそう』と言ってもらえましたから」。その後2戦で賞金を加算出来なかったのは誤算だが、反面「地元・道営の馬と同様のレース経験値を増やせたのは好材料でした」と語る。また、初めてのダートに関しては「大きなハンデなのは確かだけど、真面目な馬なので頑張ってくれるでしょう」と続けた。25日には門別競馬場に移動し、最終追い切りを現地で敢行。このあたりの作戦がうまく行けば、好走できておかしくなさそうだ。

(平松 さとし)

ライトヴェール

牝2 北海道 角川秀樹厩舎 通算3戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:クラシックス
母の父:キングヘイロー

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フレッシュチャレンジは9馬身、ウィナーズチャレンジ(2)は6馬身と圧巻のパフォーマンスで連勝。後の牝馬重賞で主役を張ると思われた矢先、剥離骨折が判明。幸いにも症状は軽く、10月10日に復帰できた。「ここを叩いてエーデルワイス賞を目標に置いていましたから、成長分はあるにしても余裕のある体つきでした。初めて2着に敗れましたが、勝ち馬は牡馬で、斤量はライトヴェールと同じでしたから、負けて強しと言える走りを見せてくれたと思います」と角川秀樹調教師。これまで1000mしか経験はないが「JRA勢が引っ張るレースが想定されますから、折り合いはつけやすいと思います。本番を前に控えるレースで結果を出せたことは大きいですね」と、角川調教師は距離延長にも不安は感じていない様子。前走に引き続き、阿部龍騎手が騎乗する。

(古谷 剛彦)

モノノフブラック

牝2 北海道 松本隆宏厩舎 通算5戦1勝

父:ニシケンモノノフ
母:ワーキングウーマン
母の父:フジキセキ

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牝馬限定戦の出走は、意外にも今回が初めて。5戦のうち、3戦でトラジロウと対戦し、牡馬一線級の壁に当たった。それでも、イノセントカップ3着、ネクストスター門別2着と善戦を繰り返し、1200mをいずれも1分14秒台で駆けており、フルールカップ2着のジュデシャンスの走破時計と遜色ない。「小柄な牝馬ですが、1戦ごとに馬が成長しており、へこたれない精神力の強さがあります。前走後も順調で、これまでの経験値から牝馬同士なら楽しみです」と、松本隆宏調教師。フルールカップを制した僚馬・ヨシノヒローインが戦線を離脱してしまったが、能力で勝るとも劣らないモノノフブラックで重賞初制覇に期待が懸かる。1週前の10月23日は、坂路でアニマルフルーツ(2歳オープン)と併せ、3F36秒3-1F12秒4をマークしている。

(古谷 剛彦)

ムーム

牝2 JRA 杉山佳明厩舎 通算2戦1勝

父:キンシャサノキセキ
母:エイシンスイーツ
母の父:シンボリクリスエス

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デビュー前の調教ではコーナーで逆手前になって外へ膨れる面を見せ、実戦ではまったく出脚がつかず後方で見せ場のないまま。それが2戦目、ブリンカーとシャドーロールを着けて一変。返し馬から前向きで、レースでも鞍上のアクションに応えてスッとハナへ。早々に後続を離す形になりながらも集中を切らすことなく、最後までしっかり走り切った。勝ち時計が平凡で、時計の短縮は課題だが、良馬場なら1分14秒前後の決着となるこのレースなら対応できそうだし、水を含んで軽い馬場になったとしても、自身、軽快なフットワークで走るので、むしろいい方に出るのでは。前走後の調整も順調で、ゲート練習も積んできた。あとは斤量増をこなせれば。

(競馬ブック・坂井直樹)

ホーリーブライト

牝2 JRA 竹内正洋厩舎 通算4戦1勝

父:マクフィ
母:ラブリランテ
母の父:ディープブリランテ

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使うたびに体重を増やしつつ、着順も良化。3戦目で待望の初勝利を挙げた。そこまでについて、竹内調教師は次のように振り返る。「新馬戦は不利がありました。2戦目以降はしっかり走ってくれています」。昇級初戦で初の関西遠征となった前走のヤマボウシ賞は6着に敗れたが、これに関しては「もう少し下げて競馬をしたかったけど、逃げ馬が出負けしたせいもあって押し出されてしまったのが痛かったです」と語る。そのヤマボウシ賞は前走比で初めてマイナスとなる440キロだったが、この中間は450キロまで戻しており「輸送が入っても前走と同じくらいで出られるでしょう」。1200メートルに戻るのも含め「楽しみです」と言って〆た。

(平松 さとし)

ワイノナオミ

牝2 JRA 安田隆行厩舎 通算5戦1勝

父:ドレフォン
母:ボクノナオミ
母の父:ゴールドアリュール

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5戦目になった前走の新潟戦で待望の初勝利を挙げた。レースについて安田助手からは「ハナを切った馬が速いペースで行って、ちょうどいい位置に収まりました。うまく嵌まった気はしますが、ラストは相手の脚が上がったところでよく捉えてくれましたよ。出していくより、ためを作る競馬が合います」と回顧していただいた。勝ったあとは在厩で調整を進めて、10月27日に栗東を出発して門別入り。「使ってきて内臓面はできていますから、速い追い切りは要らないでしょう。あとは北海道への輸送をクリアできれば力を出せそう。地元の道営馬は強そうですが、ここもリズム良く脚をためて、頑張ってくれればと思います」とのことだった。

(競馬ブック・井上政行)

注記

当ページは、10月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。