注目馬情報 Attention

イーグルノワール

牡3 JRA 音無秀孝厩舎 通算6戦3勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:アルティマブラッド
母の父:シンボリクリスエス

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昨年の兵庫ジュニアグランプリの覇者で、続くJpnI全日本2歳優駿も2着。この世代のダート戦線では主力の一角。前走の雲取賞はこの馬らしい上手な立ち回りで、逃げた勝ち馬を序盤からぴったりとマークする理想的な展開だったが、勝負どころからスピードの乗りが案外で、伸びを欠く形での0秒9差4着。2、3着馬が過去に斥けたことのある相手だけに物足りないが、終盤の反応を見ると、敗因は距離ではなく体が重かった分だろう。今度は既に結果を出している園田の1400m。中間は併せ馬での遅れが続き、動きにもまだ幾分重たさを感じさせるが、4月18日栗東CWでハードに追われ、これで上向いてきそう。あとは当日、少しでも絞れていれば。

(競馬ブック・坂井直樹)

エートラックス

牡3 JRA 宮本博厩舎 通算8戦3勝

父:ニューイヤーズデイ
母:スパイラルステップ
母の父:シンボリクリスエス

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芝で2戦して勝てなかったが、ダート替わり緒戦でイーグルノワールの2着と適性の高さを示した。続く1800m戦こそ4着と崩れたが、上位2頭はサンライズジパング、アンモシエラと強敵。その後は1400mを中心に4戦して3勝。当初は持ち味のスピードを生かして逃げていたが、前々走のネモフィラ賞、前走のバイオレットSでは主張してくる馬がいると競り合いを避け、2番手で折り合う展開でもまったく問題なく勝ち切れているように、レースぶりに幅が出て成長を感じる。これまでは軽くて速い時計が出やすい馬場でのレースが多いので、園田の深いダートへの対応が鍵となる。相手関係も更に骨っぽくなるが、連勝中の勢いで重賞初制覇を目指す。

(研究ニュース・石井大輔)

エコロガイア

牡3 JRA 森秀行厩舎 通算8戦2勝

父:Speightstown
母:Charge of Angels
母の父:Distorted Humor

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馬体重は470kgほどで胴が詰まった体形。筋肉量が豊富で走りには力強さがある。芝、ダートともにこなせるが、ダートがベター。前向きな気性とスピード性能の高さから先行する競馬を得意としている。勝った2レースはともに外めの枠で、砂を被らないスムーズな競馬。4着に敗れたなでしこ賞は内枠で、道中も最内を通る形で伸びを欠いた。距離延長にも対応したブルーバードカップが逃げる競馬だった点からも、スムーズな競馬ができれば条件を問わず力を出せるタイプと言える。久々になる今回だが、14日の坂路では自己ベストの時計。もともと攻め駆けするタイプとはいえ、馬体の張り艶も良く好仕上がりだ。距離短縮もプラスで、チャンスは十分。

(研究ニュース・小野颯真)

チカッパ

牡3 JRA 中竹和也厩舎 通算9戦3勝

父:リアルスティール
母:ユニキャラ
母の父:Into Mischief

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前走の昇竜Sは、前半は少し行きたがるところを見せていたが、がっちり抑えて2番手を追走。手応え良く4角を回って追い出し、ゴール前で2着馬に少し張られたが、渋太く脚を使って差し切り。いい勝負根性を見せてオープン勝ち。多少、行きたがるところがあるので、流れが速い方がレースもしやすいし、現状は1400mが良さそう。デビュー時は少し甘さが見られたが、レースを経験して、抑えが利くようになり、ラストでしっかり脚が使えるようになってきた。ゲート入りには多少の心配はあるが、ゲート自体は悪くなく、二の脚が速いので楽に前につけられるはず。小回りの1400mは、この馬にとっては適条件だと思う。

(研究ニュース・永山弘樹)

ギガース

牡3 船橋 佐藤裕太厩舎 通算6戦4勝

父:マジェスティックウォリアー
母:アルマーズビコー
母の父:ジャングルポケット

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ここまで6戦4勝。5戦目の雲取賞JpnIIIこそ2秒3差7着と惨敗したが、これは距離を意識しすぎたか。内から差された2戦目は出し抜けを食らった格好で、半馬身差2着は展開のあや。それ以外は負けていない。前走のネクストスター東日本は逃げたライゾマティクスを早めに捕まえにいく競馬で強いの一語。距離短縮も好材料だったとみていいだろう。佐藤裕太調教師は「前走で権利を獲れたので、相手は強いですけどここを目標にしました。1200mでもハナに行ける脚がありますからね。レースに行くと集中するタイプで、輸送は特に問題ないです」と話す。右回りは大井で経験。小回りも浦和のニューイヤーカップを制しているだけに不問だろう。

(牛山 基康)

リケアサブル

牡3 高知 田中守厩舎 通算10戦4勝

父:ベストウォーリア
母:アナコンダ
母の父:フサイチコンコルド

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兵庫ユースカップ、ネクストスター西日本と現在、重賞を2連勝中。吉原寛人騎手の地方競馬全場での重賞制覇や、本馬を管理する田中守調教師との縁で実現したJRA小牧太騎手とのタッグ等、話題に事欠かないが、昨夏の転入当時より折り合いに進境を見せており着実に力をつけている点については疑う余地がない。前走後は来月5日に地元で行われる第28回黒潮皐月賞(1400m)に向かうプランもあったようであり、対戦成績の悪かったプリフロオールイン等との再戦が楽しみではあったが、今回は更に上の舞台で現在地を探る一戦へと舵を切った形に。当然、メンバーは強いが、それでも何か爪跡を残してくれるのではないか……。そんな期待を抱かせてくれる。

(風間 恒一)

クラウドノイズ

牡3 兵庫 坂本和也厩舎 通算12戦5勝

父:ロージズインメイ
母:コパノアーデン
母の父:スウェプトオーヴァーボード

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兵庫3歳三冠競走の第1戦目・菊水賞では、連闘の強行軍ながらも単騎逃げからしぶとく踏ん張り2着。重賞戦では連対を外していたが、地力強化を感じさせる好走を見せた。「ネクストスター西日本を使う前から連闘のプランはありました。中間調教での息の入りが明らかに良くなっていたので、勝負できると思っていました。脚抜きのいいコースを選んで、鞍上は少し内を空けながら逃げていたようですが、結果的には勝ち馬にそこをうまく突かれてしまいました。立ち回り次第では、あの差もなんとかなっていたのではと今でも思っています」とは管理される坂本和也調教師。これまで5勝は全て落ち着いたペースでの逃げ競馬。そこから考えると、今回の相手では厳しい展開も強いられそうだが、その点について師は「行き切れず、差しに回る形でどこまで対応できるか、これはやってみないと分かりませんが、地元戦ではこれまで試したくても試せなかった競馬。タメが作れた際の伸びは良いですし、対応できる可能性はあると思います。今後に向けても良い経験ができそうです」と談。強豪相手に更なるレベルアップを見込む。

(中司 匡洋)

注記

当ページは、4月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。