データ分析 Data Analysis

逃げ・上位人気好走の短距離DG

弥富市に競馬場が移転して今回で5回目。実施時期が2月下旬に前倒し、かつハンデ戦からグレード別定へと条件が変更されて3回目の開催となる。10年前とは競馬場、距離、時期、斤量が変わっているものの、全体的に逃げ有利で上位人気の好走率が高い傾向は変わらない。ここでは2016~25年の過去10回から傾向を見ていく。

JRA栗東は3着内率5割超え

地方馬が2頭優勝しており、2017年トウケイタイガーと22年イグナイター(ともに兵庫)。新旧競馬場の違いはあるが、前者は2枠2番、後者は1枠1番で、前半でロスの少ない立ち回りができていた。JRA馬は栗東が優勢で【6-10-6-17】。出走頭数が美浦の3倍以上ある中で3着内率56.4%は非常に高いと言える。[表1]

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA栗東 6 10 6 17 15.4% 41.0% 56.4%
JRA美浦 2 0 2 7 18.2% 18.2% 36.4%
兵庫 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
船橋 0 0 1 0 0.0% 0.0% 100.0%
浦和 0 0 1 1 0.0% 0.0% 50.0%
上記以外 0 0 0 53 0.0% 0.0% 0.0%

優勝馬は単勝2番人気以内

ハンデ戦だった2023年以前から上位人気の好走率は高く、グレード別定となった過去2年もその傾向は続く。過去10回すべてで優勝馬は単勝2番人気以内で、うち9回は3番人気以内の馬が2頭以上、3着以内に入った。それゆえ3連単万馬券は2回のみ(それも1万円台)という堅めの決着。過去10回で唯一、3番人気以内が複数頭馬券圏内に入らなかったのは24年で、2→5→4番人気の順だったが、上位5番人気までのオッズが3.1~5.6倍で3連単5330円と、やはり堅めの配当だった。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 5 1 2 20.0% 70.0% 80.0%
2番人気 8 1 0 1 80.0% 90.0% 90.0%
3番人気 0 2 3 5 0.0% 20.0% 50.0%
4番人気 0 1 3 6 0.0% 10.0% 40.0%
5番人気 0 1 2 7 0.0% 10.0% 30.0%
6番人気以下 0 0 1 65 0.0% 0.0% 1.5%

2月に前倒しで好走年齢に変化か

4歳馬が最多の6勝を挙げ、3着内率も55.6%と高い。しかし、当レースは2023年までは4月下旬~5月上旬開催だったのに対し、24年からは実施時期が前倒しされて2月下旬に移行。そこで、2月開催となった過去2回の年齢別成績を見ると、4歳は3頭が出走して5着2回が最高。24年5着ペリエール(1番人気)、25年5着エートラックス(6番人気)、6着サントノーレ(4番人気)だった。一方で5歳が【2-0-0-2】で勝率50.0%。実施時期の前倒しによって、好走年齢は1つ上がったと考えていいかもしれない。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
4歳 6 3 1 8 33.3% 50.0% 55.6%
5歳 3 2 1 18 12.5% 20.8% 25.0%
6歳 1 2 2 24 3.4% 10.3% 17.2%
7歳 0 1 3 16 0.0% 5.0% 20.0%
8歳 0 2 2 11 0.0% 13.3% 26.7%
9歳 0 0 1 6 0.0% 0.0% 14.3%
10歳以上 0 0 0 3 0.0% 0.0% 0.0%

新競馬場で差し届くように

弥富市に競馬場が移転したのは2022年。1周距離は1100mから1180mに延び、直線も長くなったが、当レースへの影響はどうだろうか。たとえば逃げは過去10回で5勝を挙げ、3着内率60.0%。これを新競馬場で実施された過去4回で見ると、【1-0-1-2】で3着内率50.0%と依然高いことが分かる。差しは旧競馬場が【0-3-3-18】に対し、新競馬場が【1-1-0-14】で、旧競馬場では1着まで差し届かなかった馬も、新競馬場の長い直線で勝利を挙げられたことが分かる。[表4]

[表4]脚質別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
逃げ 5 0 1 4 50.0% 50.0% 60.0%
先行 4 5 6 23 10.5% 23.7% 39.5%
差し 1 4 3 32 2.5% 12.5% 20.0%
追込 0 1 0 27 0.0% 3.6% 3.6%

勝つのはこういう馬!

実施時期が2月下旬に移行し、JRA馬の前走は主に12月の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIか年明けの根岸ステークスGIIIになった。兵庫ゴールドトロフィーJpnIII・3着以内の馬は【1-1-0-1】、根岸ステークスGIII・5着以内は【1-1-0-0】と後者が好成績だ。当レースはフェブラリーステークスGIと実施時期が重なるため、根岸ステークスGIIIの上位入馬はそちらに向かうケースも少なくないが、出走があれば見逃せない。

(文・大恵 陽子)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。