浅野靖典の全国馬美味(ウマウマ)行脚」地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!
“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説!
高橋華代子の(続)気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介!
REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名勝負を振り返ります!

第94回 2016年5月20日 アドマイヤインディ

今回、打越調教師にアドマイヤインディ親子と一緒に映っている写真の提供をお願いしたところ、『気恥ずかしいですが……』(打越調教師)と、こちらの写真を送ってくださいました。とても素敵なシーンをありがとうございます
(提供:打越勇児調教師)
Profile
 アドマイヤインディは中央競馬で2勝。2012年夏から、高知競馬で開業1年目だった打越勇児厩舎に移籍し、クイーン賞3着やTCK女王盃4着など、中央や他地区勢を相手に全国を舞台に戦い続けてきました。栗毛の体にど派手な流星がひときわ目立つルックス。

 2014年1月22日のTCK女王盃(9着)を最後に現役引退。高知競馬場では引退式も行われたそうです。

 「開業1年目から出会うことができて、いい思いをたくさんさせてくれたし勉強になりました。(離れることは)やっぱり寂しいですね。この馬のお蔭で、いろんな場所で自分の名前を知って頂くきっかけになったことはありがたいなぁって思っています。どの競走馬もそうですが、(アドマイヤインディも)いろんな夢を与えてくれました」(打越調教師)。

 そんなアドマイヤインディはヒダカファームさん(浦河)で繁殖生活を送り始め、今年ついにママになったそうです!3月23日に、トビーズコーナーとの間に牝馬が誕生。そっくり親子です。

 「初めての出産でしたが安産でした。仔馬が生まれる前はピリピリしていたので不安な部分もあったんですが、生まれてからはお母さんのスイッチが入ったみたいで、仔馬をすごくかわいがっていますよ。走った馬の特徴というか、順応性が高いんでしょうね。今いるシスターエレキング(2008年ロジータ記念の勝ち馬)も似ているところがありました」と、ヒダカファームの近藤聡明社長。

 アドマイヤインディは現役時代のアスリート体型から、今ではすっかりお母さんの体つきになったそうです。大人しくて扱いやすい気性をしているそう。

 今年は、モーニンやアジアエクスプレスを出したヘニーヒューズがお相手に選らばれたそうです。来年も無事に仔馬が産まれてきますように……。

 アドマイヤインディは現役時代、高みに向かって挑戦し続けた分、惜しくも肩掛けを取ることはできませんでした。その果たせなかった夢は、これから子供たちに託されていきます。
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など