レース概要
JBCクラシックは生産者が主導するダートチャンピオン決定戦として、2001年に創設された。第1回、地方競馬所属のマキバスナイパーが、レギュラーメンバーにクビ差で惜敗以降、いまだに地方馬はタイトル奪取を成しえていないが、今年こそは期待がかかる。
距離は2000mを中心に、開催場のコース形態に合わせて実施。これまで大井2000mで8回、川崎2100mで3回、盛岡2000m、名古屋1900mで各2回、園田1870m、船橋1800m、金沢2100m、浦和2000m、JRA京都1900mで各1回ずつ、主に11月初旬に行われてきた。秋から冬にかけての古馬中距離ダートGI/JpnI路線の重要な一戦。
創設から10年まで地方競馬では最高の1着賞金1億円。JBCレディスクラシックが行われるようになった11年からの1着8000万円も、国際GIの東京大賞典と並んで地方競馬最高賞金で争われる。
これまで3連覇を達成したのは2頭、2連覇は3頭。また、このレースを制し頂点へ昇りつめた馬は数知れず。今年もどんなドラマが待っているのか、その目で確かめたい。
(中村 勇好)
- 実施日
- 2021年11月3日(祝水)
- 競馬場
- 金沢競馬場
- 距離
- ダート右回り 2100m
- 出走資格
- サラブレッド系 3歳以上
- 1着賞金
- 8000万円
- 負担重量
- 定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
コース紹介
JBCクラシック(金沢・右2100m)
1周1200mの平坦コースで直線は236m。2コーナー奥ポケット地点からのスタートとなり、最初のコーナーまで距離はあるが長丁場とあって1500mのレースよりは位置取りが重要となり、先行争いが激しくなる傾向。
大外枠が当たった先行馬は、道中の距離ロスを考えると、何としてでも良いポジションが欲しいところ。ただ、ある程度ポジションが決まり、先行集団が落ち着いた1周目4コーナーからスタンド前で、後方から奇襲を仕掛けてくるジョッキーも多く見られ、ここでの攻防は見もの。そして勝負が決まる2周目2コーナー過ぎ、残り800m地点では悪くても好位に取りついていないと厳しいように思える。
過去を遡っても追い込んで勝利した馬は近年ではいない。今年1月に砂を入れ替えたことにより、先行馬有利、スピード決着の傾向が強まった馬場。ましてや、この時期の金沢は降雨が多く、道悪がほとんど。先行馬有利の傾向は更に強くなりそう。
9月22日に行われる白山大賞典(JpnIII)が同じ条件となっており、そのレース結果が参考になりそうだ。
(中村 勇好)
レース体系

過去3年の競走成績
アクセス
- 開催場所
- 金沢競馬場
(石川県金沢市八田町西1) - 公共交通機関
- JR、IRいしかわ鉄道「金沢駅」
無料バス:金沢港口(西口)バスターミナル1番乗り場乗車 - 車・タクシー
- 「小松空港」から約40分
- 北陸新幹線「金沢駅」から約20分
- 北陸自動車道「金沢東I.C.」から約6分
- 駐車場
- 約5000台(無料)