第1回 2001年 大井競馬場
混戦模様が一転…
1着賞金は地方競馬では破格の1億円と、日本版ブリーダーズカップにふさわしい高賞金に、ダートGI優勝の実力馬が大挙出走して覇を競ったメイン第9レースの『JBCクラシックGI』。スタートを決め一気にゴール
1着賞金8000万円を賭けて、名うてのスプリンター14頭が争った第8レースの『JBCスプリントGI』。東京盃GIIまで交流重賞5連勝のノボジャックが、積極果敢に飛び出したカガヤキローマン、メジロダーリングの好位3番手から、直線は馬なりのまま先頭に立って、最後方から大外を追いこんだブロードアピールを、2馬身半差突き放す圧勝劇で6連勝。見事1番人気にこたえた。蛯名正義 騎手
スタートもスムーズでしたし、馬任せで無理してハナに立たなくていいと思っていました。うしろに脚を使う馬がいるので、早く抜け出したくなかったんですが、手ごたえ十分だったので行きました。いい時に乗せてもらえて感謝しています。森秀行 調教師
これまでと比べて一番楽でしたね。今日はスタートも完璧だったし、逃げると思っていた馬が逃げてくれて展開も楽でした。前走後もすごく調整がしやすかったですね。前走も圧勝していたので、無事に走ってくれれば勝てると思っていました。見えてきた日本競馬の新展開 存在意義が大きいJBC
迎えて今年が18回目と歴史を誇るアメリカでのブリーダーズカップは、いまでは1日に8レースのGI競走が行われ、世界のホースマンが注目する生産者主導の競馬の祭典である。第2回 2002年 盛岡競馬場
中央勢優位のクラシック 3歳馬Aドンが圧勝
2000m前後の古馬ダートGIは、このJBCクラシックを含めて年間に5レース。最近ではダート芝を問わず活躍する一流馬も増えてきたことから、事前に出走馬を予想することすら難しい。藤田伸二 騎手
人気の馬が前にいたので競馬がしやすかったです。久々のダートで馬がとまどっていましたが、手ごたえも抜群で4コーナーで勝てると思いました。新馬戦もダートで勝っていますし、こなしてくれると思っていました。松田博資 調教師
菊花賞を勝ってもここを使おうと決めていました。ようやく立ち直ってきましたし、ダート適性もあると思っていました。不安は中1週のレース間隔でした。まだ飼葉食いもよくないので、これからもっとよくなるでしょう。スプリントはゴール前混戦
スターリングローズが人気にこたえる
福永祐一 騎手
外枠だったのでスタートでつまずかないように気をつけました。道中の手ごたえもすごくよかったのですが、一気に伸びるタイプではないので気を抜くことができませんでした。最後もよく差し返してくれました。北橋修二 調教師
南部杯はスタートが悪かったし、調教も少しやりすぎたところがありました。今回は外枠だったので、鞍上も精神的に楽だったようです。(初の)1200mも、スピードがあるので短いほうがいいと思っていました。JBCをさらに大きなイベントにするために
第2回JBCを「地方競馬の祭典」という面で見てみると、明らかに他のGIとは異なる、それ以上の盛り上がりを見せたことは確かだろう。第3回 2003年 大井競馬場
余裕のレース運びで完勝!
ドンが築いた砂の牙城は、より強固に、そして難攻不落に。
安藤勝己 騎手
スタートはあまりよくなかったですが、無理をしないでいい位置を取ることができたし、終始楽なレースができました。前走の盛岡の時に比べて落ち着いていたのですが、終いに1頭になったらフワフワしていましたね。馬場に対する不安が少しだけありましたが、今年になってだいぶ力をつけたようで、安定したいい雰囲気を持っています。レースもうまいですから、なんの心配もなく乗れました。松田博資 調教師
デキに関しては、なんの心配もありませんでした。レース前にも言っていたとおり、自信を持ってレースに出したので当然の結果だと思っています。今回がこの馬の普通の状態です。まだまだよくなりますよ。落ち着いているし、まったく言うことがなかったです。この馬はダート向きだと思っていません。ドバイには行こうと思っていますが、オーナーは芝も使ってみようと言っていますので、芝も使うことになるでしょう。1年越しで悲願のGI制覇
ゴール前の叩き合いを制し、名実共にスプリントの王者へ
柴田善臣 騎手
一度叩いてよくなっていたので、期待していました。ゲートでもすごく落ち着いていましたから、スタートもよかったです。最後も余力は残っていたのですが、このクラスになるとうしろからも差してくるから、油断はできませんでした。最後は不安もありましたけど、馬を信用して追いました。ゴールまでの距離を量って、残ってくれるだろうと思いました。去年このレースに出たくて1年延びてしまいましたが、勝ててよかったです。高橋祥泰 調教師
前回の疲れはほとんどなかったですね。スピードがあるからレース展開に注文もつかないし、テンからダッシュよくガンと行きますから、乗り役にも特に指示はしていませんでした。ただ、やはり直線はとても長く感じましたね。この距離のGI はこのレースしかないですし、ずっと目標にしていたので、1年がすごく長く感じました。このあとはまったくの白紙です。年齢的にも目標とするレースもないですから。第4回 2004年 大井競馬場
24年ぶりのレコード決着
粘るミツオーを楽に交わしGI3連覇の偉業達成!
安藤勝己 騎手
余裕があるレースでしたが、もう少し楽に勝てると思っていました。それでも時計は速いですし、それなりの競馬ができました。調子もよかったですし、先行馬を見ながら競馬ができたので、レースはしやすかったです。松田博資 調教師
普通に走れば勝てるだろうと思っていましたが、あんなものでしょう。レース内容には満足しています。レコードについてはレースのペースもありますから気にしていません。今後は、やはり芝を使ってみたいですね。世界タイトルへの第一歩
後続を楽に突き放し、ダート短距離王座に君臨
武豊 騎手
今日はいいレースができました。スタートもうまく出てくれましたし、直線もいい手ごたえでした。先頭に立つのが少し早いかなと思いましたが、頑張ってくれました。状態は前走よりもさらによくなっていたと思います。中村均 調教師
昨年はハナ差で負けて悔しい思いをしたので、今年はぜひ勝ちたかった。今回は前走からの上積みもあったので絶対負けられない気持ちでした。これでドバイへは大手を振って行けます。ぜひ万全な状態で臨みたいですね。第5回 2005年 名古屋競馬場
貫禄を見せてGI4勝目 レイナワルツもレースを演出
向正面で最内を通って先団に取りつき、4コーナーで単独先頭。どよめきと歓声が入り交じる満員のスタンド前を、兒島真二騎手とレイナワルツは疾走した。地方競馬ファンの夢を乗せ、紫・桃の勝負服と白い馬体は、力の限りに疾走した。武豊 騎手
パドックでも元気だったし、いいレースをしてくれるだろうと思っていました。ここは小回りですから、3~4コーナーで外を回されるな、とは思いました。ただレースとしては理想どおりでしたね。これまでは左回りのほうがいいといわれていましたが、右回りでも上位に来ていますし、あまり関係がないのかもしれません。(スタンドが満員で)最後の歓声もよく聞こえましたよ。松田博資 調教師
今日のレースは安心してみることができました。7歳ですが、年齢的によくがんばっていると思います。故障するタイプの馬ではありませんが、年が年ですから、今後については帰って(様子を見て)みないとわからないですね。短い名古屋の直線で5馬身 短距離路線にスター誕生
西日本では初のJBC開催だが、1400mでJBCスプリントが行われるのも初めて。それが結果に影響したのか、果たして、同距離の重賞を連勝してここに臨んだブルーコンコルドの圧勝となった。幸英明 騎手
今日も強かったです。中団よりもう少し前で競馬がしたかったのですが、このクラスになるとみんな速いのであの位置からになりました。ずっと手ごたえは良かったです。小回りということで早めに動こうと決めていて、できれば4コーナーで前にとりつきたいと思っていたので、思いどおりのレースができました。どんどん力をつけて強くなっています。服部利之 調教師
シリウスステークスと同じようなレースができれば、直線は短くても関係ないと思っていたのですが、思ったとおりの競馬ができました。調教でも馬がしっかりできていたので自信はありました。まだまだ強くなると思います。第6回 2006年 川崎競馬場
早めに抜け出し後続を完封 鞍上の好判断が連覇に導く
前日のJBCマイルでブルーコンコルドが連覇を達成。クラシックではタイムパラドックスにその期待がかかったが、近走の結果から厳しいと見られ、単勝は5番人気だった。しかしフタを開けてみれば、低評価を覆す鮮やかな走り。見事に連覇を果たした。岩田康誠 騎手
ちょっと出負けして中団からになりましたが、ペースが遅くて引っかかりました。でも結果としては馬が「行け!」って言ったんだなと思います。早めに抜け出して、直線でも何とかなるかなと思っていましたが、最後は必死でした。2000m前後で、掛かるくらいのペースがこの馬には理想なんでしょうね。松田博資 調教師
年寄りですけど、本当によくがんばってくれます。夏場は体調が悪かったのですが、徐々に行きっぷりもよくなっていました。騎手には指示を出していませんでしたが、三分三厘で抜けてきた時に「今日はいける」と思いましたし、1ハロン手前で勝利を確信しました。マイルでも強烈な末脚を発揮 盤石の差し切りで連覇達成!
前走のマイルチャンピオンシップ南部杯GIで、ブルーコンコルドはマイル戦初勝利を挙げた。これまで1400mでは無類の強さを発揮し、昨年のJBCスプリントGI(名古屋)を制すなど活躍。しかしマイルのフェブラリーステークスGI、かしわ記念GIでは惜敗しており、南部杯の、あの混戦のゴール前を制したことは、この馬の成長を如実に物語っている。幸英明 騎手
折り合いさえつけば伸びてくれるので、その点に注意して乗りました。手ごたえはよかったのですが、メイショウバトラーもいい感じでしたから、4コーナーではヒヤッとしました。でも最後はこの馬の末脚を見せてくれましたね。マイルは問題ないと思っていましたし、コーナーがきついのも馬は気にしていなかったです。服部利之 調教師
昨年とは距離もコースも違いますから、連覇ということに対して意欲を持って臨みました。器用なところがありますから小回りはいいですし、前走でマイルもこなせると思っていました。この中間はいいテンションを保っていて、コンディションを整えることに注意していました。第7回 2007年 大井競馬場
直線一気に突き放す まさに次元の違う強さ
「ドバイに行くとその反動が大きく、立て直すのに時間がかかる」とは以前によく言われていたこと。しかしここ1~2年はほとんど耳にすることがなくなった。武豊 騎手
乗っていていい馬だなと思いました。途中からブルーコンコルドが行ったのですが、つられないように我慢しました。直線ではなかなかスペースがなかったのですが、前が開いたらすごい脚で抜け出してくれました。石坂正 調教師
休み明けですが、久々というつもりではなく、ここを目標に調教を積んでいましたが、パドックを見たらだいじょうぶだなと思いました。ドバイに行ったことで、精神的にものすごく強くなりました。直線ではどこから抜けてくるのかと見ていて、これまではそれほど瞬発力を見せるような競馬をしたことはなかったのですが、すごい脚で伸びてくれました。末脚一閃、見事な差し切り地方馬初!JBC制覇の快挙
ついに、地方馬がJBCを制した。ダートグレードは、全体を通して見れば中央馬が圧倒的に優勢だ。しかし地方馬からもGI(JpnI)を勝つ馬がコンスタントに出ていて、入厩する馬の値段の圧倒的な差や、層の厚さを考えれば、むしろ地方馬もかなり健闘しているように思う。御神本訓史 騎手
残りの200mからは夢中で追いました。最後はよく伸びて、よく辛抱してくれました。今回は半信半疑だったのですが、よく走ってくれたと思います。高橋三郎 調教師
このレースの前に1回叩こうと考えていたのですが、インフルエンザの影響で大井に移動することができなかったので、調教は少し足りない感じで、悩みはたくさんありました。これで走ってくれたところを見ると、あまり強い調教はやらなくてもいいのかなとも思いました。スタッフが替ったばかりで結果を出すのは、ほんとうに難しいのですが、厩舎スタッフのみんなが、ほんとうによくやってくれました。第8回 2008年 園田競馬場
可能性を感じさせた、園田でのJBC開催
近年のJBCでまず感じるのは、中央の厩舎関係者にも完全に定着したということ。ダート王の座はゆるがず、一騎打ちで3歳チャンプを下す
勝ったヴァーミリアンはもちろん強かったが、3歳ながら古馬チャンピオンを相手に堂々と渡り合ったサクセスブロッケンも、負けてなお強し。GI(JpnI)馬5頭が顔を揃えた豪華メンバーでも、やはり注目の2頭は力が抜けていた。園田1870mのレコードを0秒6更新する決着も当然の結果だった。武豊 騎手
スタッフが万全に仕上げてくれて、返し馬の感触がすごくよかった。スタートで不安があるのですが、いいスタートがきれました。乗りやすい馬で、小回りもうまくこなしてくれました。復帰を楽しみにしていたので、強いヴァーミリアンが見せられてよかったです。石坂正 調教師
ドバイからは間隔もあり、去年のJBCクラシックもドバイ以来で強い競馬をしていたので、だいじょうぶだと思っていました。結果を見たらやはり強かったですね。去年の勢いが衰えていないというのが確認できました。世代交代のスプリント 連勝の勢いでJpnI初制覇
新興勢力の台頭で、世代交代を感じさせられるJBCスプリントJpnIだった。松岡正海 騎手
あまり速くなりそうになかったので、行ってしまいましたが、スローだったのでだいじょうぶだと思いました。1頭になると遊ぶところがあるのですが、手ごたえには余裕がありました。マイペースでいけたので、うしろは気にならなかったです。安達昭夫 調教師
行けるんだったら行こうと話していました。2000mも使ってましたけど、この馬には1600くらいまで、スピードを生かす競馬のほうがいいのかなと思います。このあとは未定ですが、これで(賞金を稼いだことで)思うようなところが使えますね。第9回 2009年 名古屋競馬場
成長し続ける7歳馬、GI(JpnI)8勝目の日本記録
ヴァーミリアンにずらりと◎が並んだ。単勝は最終的に1.3倍。その期待にこたえれば、02~04年のアドマイヤドンに並ぶJBCクラシック3連覇。そして、何頭かの名馬が越えられなかったGI(JpnI)勝利数の日本記録を更新して8勝目となる。武豊 騎手
スタートがよかったので、このコースならハナを切ってもいいかなと思っていました。とにかく乗りやすい馬です。外には出られないと思い、内がちょっとあいたときに一気に行こうと思いました。3連覇ですが、(馬の状態は)今が一番いいかもしれないです。石坂正 調教師
手ごたえは十分あるけど、前に馬がいて出られない展開。あそこから出てこられたのがヴァーミリアンの力ですね。落ち着いて競馬に集中していて、よくぞこういう精神状態の馬になれたなと思います。体力的に衰えを見せていませんし、次のジャパンカップダートでも勝利に向かっていくことができると思います。ダート短距離でこその強さ、3歳馬がスプリント初勝利
強いスーニが戻ってきた。川田将雅 騎手
前走の東京盃は、久しぶりに短い距離だったこともあって、次につながる競馬をしたのですが、今回は勝ちに行く競馬をしました。3コーナー手前で流れが落ち着いて、そのあとに外からアドマイヤスバルが上がってきたので、すぐにはエンジンがかからなかったのですが、最後もしっかり伸びてくれました。3歳馬でJpnIを獲ってくれて、ほんとによくがんばってくれたと思います。吉田直弘 調教師
ビービーガルダンがハナに行ってくれると思ったけど、それでも2番手からは理想的な展開でレースができました。ジョッキーも折り合いはついていたと話していたし、コーナーワークも問題ありませんでした。アドマイヤスバルに来られたときは脚取りが怪しいように見えましたが、相手も同じような脚いろだったので安心して見ていました。第10回 2010年 船橋競馬場
思い切った作戦がピタリ的中 前走完敗した舞台での逆転劇
JBCスプリントJpnIは07年に大井のフジノウェーブが制しているが、昨年まで9回を重ねたJBCクラシックJpnIは、いまだ地方馬の勝利がない。それは多くのファンや関係者が知るところ。武豊 騎手
馬の状態は前走より今回のほうが断然いいと聞いていたので、(先手を)狙っていました。1コーナーに入るときもいい感じでしたし、向正面に入ったら折り合いもついて、いい走りだなと思って乗っていました。うしろはあまり気にせず、馬が気分よく走ってくれて、状態のよさも感じたので、ある程度粘ってくれるとは思っていたんですけど、それにしても強かったですね。小崎憲 調教師
前走は、まだ仕上がり途上だったので、1週先の白山大賞典も考えたんですが、やはりここを目指すには(同じ船橋を)一度使っておいたほうがいいかなと思ったので、それは正解でした。普段この馬は、一度使うと外厩に出してリフレッシュさせるんですが、今回はトレセンの中で作り直すという方法をとってみました。他馬を寄せ付けないスピード 1000m戦でさらに強さを発揮
第10回を迎えるJBCだが、スプリントの1000mは過去最短の距離設定。加えて、日本で1000mのダートJpnIが行われるのは初めてのこと。地方競馬では、競馬場のコース形態にもよるが、2歳の早い時期には1000mやそれ以下の距離のレースもめずらしくない。しかし今回出走する中央馬5頭にとっては初めて経験する距離。それゆえ出走させる陣営にも少なからず不安があったのではないだろうか。結果は、明暗が分かれた。藤岡佑介 騎手
いつもスタートがあまり速くはないんですが、ここ一番でいいスタートきってくれました。出た時点で、あとは丁寧に乗ることだけ心掛けてまわってきたので、何も不安はなかったです。4コーナーでもかなりいい手ごたえでしたし、ゴール前でもスピードは衰えなかったので、ほかの馬は追いつけないだろうと思って乗っていました。庄野靖志 調教師
いつもより一歩目が早く出られたし、そのあと二の脚も早い段階でエンジンがかかって、スピードに乗って行けました。1000mということで、馬のスピードを十分に生かせる競馬ができました。ここまで夏からずっとがんばってくれたので、まずは馬の様子を見て、疲れをしっかりとってあげて、その後のことはじっくり考えたいと思います。第11回 2011年 大井競馬場
新設レディスクラシックが牝馬戦線に好影響
世界レベルの活躍馬登場も地方馬と格差
圧倒的なスピードで連勝 ドバイへ向けた戦いは続く
スマートファルコンとトランセンドに人気が集中するであろうことは予想されたが、最終的に馬連複が100円元返しになると想像できた人はいただろうか。武豊 騎手
いいスタートが切れましたし、あとはいつもどおり自分のレースをするだけだったので、何も迷いはなかったです。相手も強いですから、最後まで気は抜けなかったです。(5年連続JBCクラシック制覇は)いい馬に恵まれているからで、この馬で連覇できたこともよかったです。今日はこの馬らしいレースができました。来年のドバイにはぜひ行きたいですね。小崎憲 調教師
ジョッキーともレース前に入念に打合せしました。とにかくこっちが逃げることを想定して、どこから動いていくかも想定して、ファルコンの競馬をするしかないというのが結論で、その通りの競馬をしてくれました。どこまで強くなるか、僕らもわからないですから、このままもっともっと連勝を続けて、ドバイまでいければと思います。一昨年に続くJBC2勝目 コースレコードで圧勝
今年から3つの舞台が用意されたJBC。第9レースに行われるJBCレディスクラシックと第11レースに行われるJBCクラシックJpnIは一騎打ち濃厚というのが大半のファンの予想だったが、JBCスプリントJpnIだけはさにあらず。出走各馬がパドックを周回しているときに電光掲示板に表示された単勝オッズは、5頭が1ケタ台でラブミーチャンが10倍ちょうど。前哨戦の東京盃JpnIIを完勝したスーニと、そのレースで単勝1番人気ながら4着に終わったセイクリムズンが、3.6倍前後で1番人気を争っているという状況だった。川田将雅 騎手
一時期、全然走れませんでしたが、3連勝でまたいちばん大きいところを取らせてもらいました。最後から2番目にゲート入りしたことで、リズムを崩すことがなかったのがよかったと思います。後方の位置取りは予定どおりといえば予定どおり。東京盃ではインを突きましたが、今日は下がってくる馬に邪魔されたくなかったので、最初から外を回ってくるつもりでした。1番人気に応えられてホッとしていますし、強いスーニを見せられることができたこともうれしいです。吉田直弘 調教師
デキは最高によかったですね。スタッフや関係者に感謝します。サマーチャンピオンでも東京盃でも課題がみつかって、それをクリアするように努めてきて、そしてこのレースを通してさらに課題をつかむことができました。今日1日は喜びをかみしめますが、明日からまた新たな課題にチャレンジしていきたいと思います。ハイペースでレコード決着 新設重賞で女王の座を奪う
これまで牝馬によるダートグレードでは、JpnIIのエンプレス杯が格付的には最上位。とはいえエンプレス杯を年間通しての大目標とする声はほとんど聞かれることはなかった。そこに今年新設されたJBCレディスクラシックは、初年度からダート路線の牝馬が明確に目標とするレースとなった。岩田康誠 騎手
今日は返し馬でも落ち着いていて、ゲートをスムーズに出たのもよかったですし、道中もいいペースで運べたと思います。3コーナーからラヴェリータのうしろについて、楽な手ごたえで直線を向いたので、これはいけるんじゃないかと思いました。直線で早めに先頭に抜け出したら遊び遊び走っているところもありましたが、それでも勝ったので、すごく強い内容だったと思います。藤原英昭 調教師
ラヴェリータと同斤量になったことで警戒はしていたんですけど、こちらもしっかり成長してくれて、状態もよかったので、勝つことができました。いろいろな展開を予想して、それでもあれほどペースが速くなるとは思わなかったんですが、最後にラヴェリータを差すというのは、理想どおりの競馬ができたと思います。ここに来て馬の中身がしっかりしてきたし、母系もしっかりしたダート血統で、まだまだよくなると思います。注記
当ページは、地方競馬情報誌『ハロン』及び『WEBハロン』における当時の掲載内容を引用又は抜粋し、作成しています。
松永幹夫 騎手
状態が良かったので勝ててホッとしています。スタートが悪かったのですが、初めから2、3番手の馬任せでいこうと考えていました。道中の手ごたえも抜群でしたし、最後はヒヤっとしましたけどゴール前では勝利を確信しました。