園田競馬場 ダ1400m 兵庫ゴールドトロフィー
2021年12月22日(水) 15:45発走
地方馬の初勝利なるか
実力馬ひしめくハンデ戦
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
2番人気のサクセスエナジー(JRA)が中団追走から差し切り勝ち。トップハンデ58.5キロを克服し、ダートグレード競走5勝目をあげた。ハナ差の2着は逃げた4番人気のベストマッチョ(川崎)。テレ玉杯オーバルスプリントに続き、ダートグレード競走2度目の2着。1番人気のラプタス(JRA)は出遅れが響いて3着に終わった。
データ分析
2001年に創設されたダートグレード競走。JRA所属馬が20年連続優勝。兵庫で行われるダートグレード競走で唯一、地方所属馬の勝利がない。12月9日時点でJRA所属馬は重賞4勝馬ラプタス、重賞3勝馬テイエムサウスダン、2020年かしわ記念優勝馬ワイドファラオ、今年のマイルチャンピオンシップ南部杯2着馬ヒロシゲゴールドが選定された。ハンデキャップ重賞だけに斤量の重さが重要。59キロ以上は2011年スーニ、2013年ドリームバレンチノが勝ったが、近年は58.5キロが上限。ラプタスが最重量59キロ。2走前のサマーチャンピオンは58.5キロで楽勝。59キロの克服が課題になりそうだ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)58キロ以上の中央馬が強力
ハンデキャップ重賞で中央馬は重い斤量を背負う。58キロ以上の斤量成績は5勝、2着3回、3着1回で勝率27.8%、3着内率50%。2020年はトップハンデ58.5キロのサクセスエナジーが勝利。サクセスエナジーは当時交流重賞4勝の実力馬。トップハンデ馬の斤量成績は3勝、2着2回で勝率23.1%、3着内率38.5%。59キロ以上は2011年1着スーニ(59.5キロ)、2013年1着ドリームバレンチノ(59キロ)が勝ったが、近年は58.5キロが上限だ。
斤量別成績データ
(2)栗東所属馬が断然有利
栗東所属馬が9勝、2着5回、3着3回で勝率26.5%、3着内率50%。園田競馬場までの輸送距離が短い栗東所属馬が断然有利。そのうち、栗東坂路で直前追い切りを行った馬が9勝。園田ダート1400mは向正面からペースが上がり、スピードの持続力が要求される。栗東坂路では実戦を意識して末脚を伸ばす。1ハロン時計の速さが重要で、ラスト1ハロン12秒前半が理想。[4ハロン52-53秒台、3ハロン37-38秒台、1ハロン12秒前半]が好走時計だ。
(3)美浦所属馬参戦は勝負気配
美浦所属馬は1勝、3着1回で勝率25%、3着内率50%。2015年に萩原清厩舎のレーザーバレットが1番人気で勝利。萩原清厩舎は2007年2着プリサイスマシーン(2番人気)での遠征経験を生かした。美浦所属馬の通算成績は3勝、2着2回、3着1回で勝率25%、3着内率50%。加藤征弘厩舎のトーセンブライトが2009、2010年2連覇。GI/JpnI直後の一戦で、コース相性の良さを見せた。出走頭数は少ないが、園田遠征に踏み切った関東馬は勝負だ。
(4)54キロ前後の地方馬が活躍
2001年創設以降、JRA所属馬が全20勝(そのうち17勝が栗東所属馬)。地方所属馬は未勝利。過去10年の地方馬成績は0勝、2着5回、3着6回で、3着内率15.1%。2020年は川崎所属馬ベストマッチョ(56キロ)が4番人気2着。地方所属馬は2016年以外、全て3着以内に入っている。ただし、最も軽い51キロは27頭出走し3着以内は2頭だけ。斤量が軽いほど良いわけではない。競走実績を評価された54キロ前後が狙い目だ。
地方所属馬成績データ
(5)3枠が好成績
3枠が4勝、3着2回で勝率40%、3着内率60%。3枠は2019年デュープロセス(1番人気)が逃げ切り勝ち。2020年サクセスエナジー(2番人気)が差し切った。2018年は園田所属馬キクノステラが軽量51キロを生かした。名古屋の名手・岡部誠騎手を背に3着(5番人気)に追い込んだ。内外の動向を見ながら競馬ができるのが強みだ。次点は8枠で3勝、2着1回、3着3回で勝率15.8%、3着内率36.8%。8枠有利の傾向も根強い。
枠番別成績データ
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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