JRA中山競馬場 芝4,100m 中山大障害
2021年12月25日(土)14:45発走
年末の中山は有馬だけじゃない
JRA障害競走の最高峰
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
1番人気のメイショウダッサイが中団追走から差し切り勝ち。前走の東京ハイジャンプに続く連勝でJ・GI初連覇。2019、2020年JRA賞最優秀障害騎手を獲得した森一馬騎手もJ・GI初連覇となった。9番人気のケンホファヴァルトが早め先頭から粘り込み2着。3着は3番人気のタガノエスプレッソ。2番人気のブライトクォーツは4着に終わった。
データ分析
中山大障害は暮れの障害競走チャンピオン決定戦。JRA賞最優秀障害馬を受賞した2019年シングンマイケル、2020年メイショウダッサイはその年の中山大障害を勝っている。今春の中山グランドジャンプも制したメイショウダッサイは左前脚に繋靱帯炎を発症し、出走を断念したが、オジュウチョウサンが4年ぶりに参戦予定。J・GI7勝含む障害重賞通算13勝。2016、2017年に続く中山大障害3勝目を目指す。そのオジュウチョウサンを前哨戦の東京ハイジャンプで負かしたのがラヴアンドポップ。長期休養を挟み、障害重賞2連勝中。8歳秋に本格化した遅咲きジャンパーに注目だ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)東京ハイジャンプ優勝馬が有利
前走東京ハイジャンプ出走馬が4勝、2着1回、3着2回で勝率28.6%、3着内率50%。1着馬が4勝、3着1回で勝率80%、3着内率100%。オジュウチョウサン(現10歳)は5、6歳時に東京ハイジャンプ、中山大障害を連勝。2019年シングンマイケル、2020年メイショウダッサイは東京ハイジャンプで重賞2勝目を挙げ、中山大障害でJ・GI初制覇。今秋の東京ハイジャンプを長期休養明けで制したラヴアンドポップが出走すれば有力候補だ。
成績データ
(2)4、5歳馬が活躍
4歳馬が3勝、3着1回で勝率21.4%、3着内率28.6%。5歳馬は4勝、2着4回、3着1回で勝率10.5%、3着内率23.7%。勢いがある4、5歳馬の活躍が目立つ。4、5歳馬は前走3着以内で6勝、2着2回、3着2回で勝率28.6%、3着内率47.6%。前哨戦の東京ハイジャンプ、イルミネーションジャンプSで好走した馬が良績を残している。2020年は1、2着が7歳、3着8歳馬だったが、世代交代が狙える4、5歳馬の躍進に注目だ。
成績データ
(3)石神深一、熊沢重文騎手に注目
石神深一騎手が3勝し、勝率33.3%。2016、2017年オジュウチョウサンで2連覇、2018年ニホンピロバロンで制し「ひとり3連覇」達成。熊沢重文騎手は1勝、2着2回、3着2回で勝率11.1%、3着内率55.6%。2019年ブライトクォーツ(6番人気)、2020年ケンホファヴァルト(9番人気)で2年連続2着。今年で53歳だが、2012年マーベラスカイザー以来の勝利を狙う。過去3年で1勝、3着2回と良績を残す森一馬騎手にも期待だ。
成績データ
(4)1番人気は単勝オッズ1倍台
1番人気は4勝、2着1回、3着2回で勝率44.4%、3着内率77.8%。単勝オッズ1.7倍以下で3勝、2着1回、3着2回で勝率42.9%、3着内率85.7%。単勝オッズ1倍台の1番人気なら安定感抜群。2~5番人気は6勝、2着6回、3着7回で勝率15.4%、3着内率48.7%。前走3着以内なら5勝、2着6回、3着6回で勝率17.22%、3着内率58.6%。好成績が着順に反映される。6番人気以下は0勝、2着3回、3着1回で3着内率4.8%。上位人気が断然有利だ。
成績データ
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。