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1年4ヶ月ぶりをものともせず、強気の先行策から堂々押し切った前走・東京ハイジャンプの内容は濃く、ブランク明けを考えれば相当なパフォーマンスだった。これまで1年以上の長期休養が3度あり、8歳でもキャリアはまだ21戦。障害競走では、1度の落馬を除けば8戦すべて5着以内。J・GII~GIIIは2、1、1着とまだ底を見せていない点も魅力。中間の調教では前走の反動を感じさせない動きを披露。充実ぶりは目を見張り、初の中山・大障害コースでも期待は大きい。苦労の末にようやくたどり着いた大舞台で能力全開とみて注目。
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J・GIII2勝もさることながら、2歳時には平地GIIを制した「二刀流」。J・GIも2戦して3、3着。これまでの実績と近況を考えると、新王者に最も近い存在といえる。先述のとおり、春の中山グランドジャンプで後塵を拝した2頭は不在。その当時は、急きょの乗り替わりや厳しい展開、障害で躓くロスなどが重なっての3着で、負けて強しの内容だった。今回は前哨戦をひと叩きして狙いすましたローテーション。連軸としての計算がはっきり立つ。ただ、勝ちきるまでのパンチ力という点においては、本命馬にやや劣ると判断し、対抗に据える。
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当レースを2016~17年に連覇した、言わずと知れたハードル界の元・絶対王者。5歳春から怒とうの障害13連勝、前人未到の中山グランドジャンプ5連覇、さらには有馬記念への挑戦…。これまでの輝かしい実績は他の追随を許さない。ただ、過去がすごすぎたが故に現在の3連敗という事実はより重たい。10歳冬でピークは越えたという見立てが妥当か。とはいえ、骨折明けの前走では飛越にミスがありながらも小差の3着に踏ん張っており、完全に終わったと捉えるのは早計。本馬以外にJ・GI馬がいない組み合わせなら、意地の復権があっても不思議ない。
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当レースの前哨戦的位置づけである、イルミネーションジャンプステークスから上位2頭。1着レオビヨンドはこれがオープン初勝利だが、5馬身差の圧勝は力あればこその芸当。障害レース全2勝をマークする中山が向いている印象だし、折り合える馬で距離延長もこなせそう。一線級に入ってもそう見劣らない。
2着のアサクサゲンキは、対抗にあげたタガノエスプレッソと同様に平地&障害ダブル重賞制覇を達成している実力派。平地では短距離が主戦場だっただけあって軽快なスピードが持ち味。その反面距離に限界はありそうだが、平地力の生きる展開になれば侮れない。
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