JRA阪神競馬場 芝1,400m 阪神カップ
2021年12月25日(土)15:45発走
実力派スプリンターが鎬を削る
阪神芝1400mのGII競走
プレミアムQUOカードキャンペーン 対象レース 詳しく見る

データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
4番人気のダノンファンタジーが好位追走から抜け出し快勝。レース史上3位の勝ち時計1分19秒7で制し、重賞5勝目を飾った。阪神で7戦5勝と得意舞台で実力を発揮した。3歳牝馬マルターズディオサ(6番人気)が2着。チューリップ賞1着、阪神ジュベナイルフィリーズ2着の阪神巧者が好走。1番人気のインディチャンプは3着に敗れた。
データ分析
阪神カップはスプリンターとマイラーが激突するGII競走。前走マイルチャンピオンシップ出走組では5着ホウオウアマゾン、8着サウンドキアラ、10着ケイデンスコール、13着グレナディアガーズなどが出走予定(12月9日時点)。昨年の朝日杯フューチュリティステークスを2歳コースレコードで制したグレナディアガーズを筆頭に、阪神で重賞勝ちのある実力馬が名前を連ねた。昨年の優勝馬ダノンファンタジーは12月2日に帰厩。阪神芝1400mで行われた前走のスワンステークスを快勝。重賞6勝中5勝が阪神コース。リピーターが活躍する傾向があり、出走すれば最有力候補だ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)美浦所属馬が躍進
美浦所属馬が7勝、2着4回、3着2回で勝率14.3%、3着内率26.5%。関西圏の重賞では珍しく、関東馬が好成績を残す。そのうち、美浦坂路で直前追い切りを行った馬が5勝。阪神カップは土曜日に行われるので、追い切り日の水曜日から中2日と間隔が短い。長距離輸送があり、強めの負荷は必要ない。坂路調教なら走行距離が短くても効率的に負荷を掛けられる。[4ハロン53-54秒台、3ハロン38-39秒台、1ハロン12秒台]が好走時計だ。
成績データ
(2)リピーターが活躍
阪神カップはリピーターが活躍。サンカルロ(2011、2012年)、リアルインパクト(2013、2014年)2連覇達成。サンカルロは4、3番人気、リアルインパクトは8、8番人気と近走成績が冴えず、人気を落としたが、得意条件で復活した。イスラボニータは2016年2着、2017年1着と2年連続好走。ガルボは2012年2着(14番人気)、2013年2着(10番人気)と人気薄で激走。前走GIで二桁着順に大敗したが、相性の良さを発揮した。
成績データ
(3)前走GI4~7着馬に注目
前走GI出走馬が5勝、2着8回、3着6回で勝率7.6%、3着内率28.8%。ただし、前走GIで3着以内に入った馬は0勝、2着1回、3着2回で3着内率50%。一方、前走GI4~7着馬は4勝、2着1回、3着1回で勝率23.5%、3着内率35.3%。特に1番人気で敗戦した2017年イスラボニータ(前走マイルチャンピオンシップ5着)、2019年グランアレグリア(前走NHKマイルC5着)は復活の勝利。実力馬の巻き返しに注目だ。
成績データ
(4)3、4番人気が狙い目
1番人気は1勝、3着2回で勝率10%、3着内率30%。2019年1着グランアレグリア、2020年3着インディチャンプと近年は好走しているが、この2頭は別格。グランアレグリアは同年桜花賞を当時のレースレコードで快勝。インディチャンプは前年に春秋マイルGIを制した。阪神巧者が揃うだけに抜きん出た実力が必要だ。3、4番人気は4勝、2着2回、3着1回で勝率20%、3着内率35%。コース相性が良い3、4番人気馬が狙い目だ。
成績データ
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。