JRA中山競馬場 芝2,500m 有馬記念
2021年12月26日(日)15:25発走
豪華絢爛スターホースが集結
説明不要のグランプリレース
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
1番人気のクロノジェネシスが完勝。歴代最多21万4742票のファン投票1位に応え、GI3勝目をあげた。宝塚記念との同一年グランプリ連覇は史上11頭目の偉業。2着は11番人気のサラキア。前走エリザベス女王杯2着馬が奮闘。有馬記念史上初の牝馬ワンツーフィニッシュを飾った。3着は2番人気のフィエールマン。GI3勝馬が引退レースで底力を見せた。
データ分析
有馬記念は中央競馬の一年を締め括るグランプリレース。ファン投票1位はエフフォーリア。歴代最多26万742票獲得。春シーズンは皐月賞1着、日本ダービー2着とクラシック路線で活躍。古馬初対戦の天皇賞(秋)でコントレイル(次走ジャパンカップ1着)、グランアレグリア(次走マイルチャンピオンシップ1着)を破った世代最強の3歳牡馬。ファン投票2位はクロノジェネシス。昨年の優勝馬で、今夏の宝塚記念では2連覇達成。前走の凱旋門賞は7着だったが、引退レースで史上初のグランプリ4連覇を目指す5歳牝馬。過去10年で共に4勝の3、5歳馬が中心だ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)3歳馬は1番人気で3戦3勝
3歳馬が4勝、2着2回、3着2回で勝率18.2%、3着内率36.4%。特に、前走菊花賞、天皇賞(秋)に出走した3歳馬が4勝、2着2回、3着2回で勝率33,3%、3着内率66.7%。2カ月近く間隔が空き、ベストな状態で大一番に臨める。前走GII、GIII出走馬は8頭参戦し、3着以内なし。格下条件からの連戦は分が悪い。3歳馬は1番人気で3戦3勝。2011年オルフェーヴル、2012年ゴールドシップ、2016年サトノダイヤモンドは菊花賞、有馬記念を連勝した。
(2)引退レースの5歳馬に注目
5歳馬が4勝、2着3回、3着5回で勝率7.3%、3着内率21.8%。2019年リスグラシューは宝塚記念、コックスプレート、有馬記念でGI3連勝。2020年2着サラキアは5歳秋に本格化し、エリザベス女王杯(5番人気)、有馬記念(11番人気)で2戦連続2着。前記2頭、そして2014年1着ジェンティルドンナ(GI7勝)、2019年1着キタサンブラック(GI7勝)は有馬記念が引退レース。最終戦を意識し、悔いが残らない状態に仕上げていた。
(3)6歳以上の高齢馬は苦戦
6歳以上は0勝、3着1回で、3着内率3%。GI6勝馬ゴールドシップは6歳暮れの有馬記念が引退レースだったが、前2戦二桁着順が響き、8着(1番人気)に敗れた。1986年以降、6歳以上は1勝、2着4回、3着5回で勝率1%、3着内率10%。唯一の勝利が1991年1着(14番人気)ダイユウサク(馬齢現表記6歳)。世紀の番狂わせと語り継がれ、単勝オッズ137.9倍はレース史上最高配当。6歳以上の高齢馬は割引が賢明だ。
成績データ
(4)池添謙一騎手は上位人気で買い
池添謙一騎手が3勝し、勝率37.5%。通算成績でもレース史上最多の4勝をあげている。特に1~3番人気で5戦4勝、勝率80%。3着以内を外したのは初騎乗だった2020年5着カレンブーケドールだけ。オルフェーヴル(2勝)、ドリームジャーニー、ブラストワンピースは騎乗経験が豊富なお手馬。馬番6~9番の絶好枠を引き当て、勝利に結びつけた。4番人気以下では6回走り、3着以内なし。上位人気馬に騎乗したときに勝利を掴む「有馬記念男」だ。
成績データ
(5)馬番6~9番が好相性
8枠は0勝、3着1回で、3着内率5.6%。中山芝2500m(内回り)はスタート直後に3コーナーを迎えるため、急激な進路変更は難しい。8枠は外を回るので大きな不利だ。内枠有利の印象はあるが、真ん中近辺がちょうど良い。6~9番が6勝、2着3回、3着3回で勝率15%、3着内率30%。内枠は後入れ偶数枠の2、4番が2勝、2着1回、3着1回で勝率11.1%、3着内率22.2%。一方、先入れ奇数枠の1、3番は未勝利だ。
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。