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デビューは837キロの小柄な馬体だったが、能力を示して直線は持ったままの圧勝劇。その後は馬体の成長を第一に考え無理な稽古はできなかったが、少しずつ増えてきて三冠緒戦のナナカマド賞では直線追い上げての3着。確実に力もつけてきた。デビュー前から管理する金田調教師が「気性もいいし、覚えも速い。重賞が獲れる逸材」と期待を寄せている存在であり、順調に成長して予選では好位から図ったような差し切り。馬体も今では100キロ増えており、強めの稽古も消化して万全の態勢。ばんえい競馬が単独開催となって14年目で初の南北海道産駒のVに期待がかかる。
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初勝利まで3戦かかったが、デビューから前走まで着外なしの堅実駆け。どちらかというと地味な印象が強かったが、回避馬が出て追加出走になったナナカマド賞で中団から伸びて小差4着と躍進するとその後はオープン(A1)に定着。予選の釧路産駒特別では2着に甘んじたが、まだ底を見せていないし、相変わらずの堅実ぶり。メンバーで一番(前走時1040キロ)の恵まれた馬体があれば、増量も心配ないだろう。ナナカマド賞の時よりも準備期間も長く態勢も万全なら一気に主役に踊り出ても不思議はない。前走で見せたスピードも魅力十分。
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デビュー勝ち後の一戦でゴール前で止まり5着が一度あるが、その後は4勝、2着6回、3着1回と一戦毎に力をつけてきた。管理する鈴木調教師は「今は結果が出なくても今後につながればゆくゆくは大きな仕事をしてくれる存在」とコメントしていたが、ナナカマド賞でも僅差2着とすでに能力はいつでも重賞を意識できるものだろう。激戦の十勝産駒特別を制してばんえい馬産本拠地の代表として本番へ向かうのはプレッシャーは大きいが、乗り越えられるだけのものはすでに持っている。あとは20キロのハンデ差を克服できるかどうか。
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キングフェスタは初めての特別戦の青雲賞を勝って臨んだナナカマド賞を10キロのハンデを背負って接戦を制した。その後はハンデが厳しくなり、3戦勝ち鞍はないが、厳しい中でも崩れないのは能力の高さである。ここは30キロ差が大きいため押さえの評価も、現時点では№1の存在。トワイチロは前走オープン勝ちで勢いに乗っている。馬体は862キロと小柄だが、瞬発力勝負ではいいものを秘めており、重荷でも軽馬場なら対応できそう。ニシキマリンは姉も現役でも走っているが、デビュー前から管理する中島調教師が「この馬は姉以上のものがあるし、牝馬重賞を意識しています」と話していたが、その言葉通りの活躍を見せている。クリスタルコルドに競り勝った釧路産駒特別はそれを示しているし、目標の黒ユリ賞に向けて牡馬相手にどこまでやれるか注目したい。
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