JRA中京競馬場 芝1,600m 京都金杯
2022年1月5日(水)15:45発走
今年も中京競馬場で開催
芝1600mのハンデキャップ戦
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
12番人気のケイデンスコールが新潟2歳ステークス以来、2年半ぶりの重賞制覇。3歳時にNHKマイルカップで2着したサウスポーが左回りの中京で復活した。鞍上の岩田康誠騎手は5年連続JRA重賞勝利。2番人気のピースワンパラディが先行力を発揮して2着。14番人気のエントシャイデンが3着に逃げ粘った。1番人気シュリは5着に終わった。
データ分析
京都金杯は、京都競馬場整備工事の関係で中京競馬場・芝1600mで行われる。中京芝1600mで開催された2021年は大波乱。3連単122万8010円はレース史上最高払戻金額。近走成績で評価された人気馬よりも左回りで走る穴馬を探したい。1着ケイデンスコールは左回りの芝1600mで新潟2歳ステークスを制し、NHKマイルカップ2着と重賞で好走。2着ピースワンパラディはキャリア13戦全て左回り。特に中京芝コースは京都金杯2着を含めて2勝、2着3回で勝率40%、3着内率100%。3着エントシャイデンは全5勝中3勝が左回りの芝1600m。左回り巧者を狙うのが鉄則だ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)トップハンデ馬は苦戦
トップハンデ馬は0勝、2着3回、3着2回で3着内率31.2%。斤量は57~58キロだが、スピード勝負のマイル戦では分が悪い。前走斤量別成績では斤量増は0勝、2着1回、3着3回で3着内率16%。増減なしが5勝、2着7回、3着1回で勝率7.8%、3着内率20.3%。斤量減が5勝、2着2回、3着6回で勝率6.6%、3着内率17.1%。斤量は増えない方が良い。狙い目は前走から1キロ減の53キロ牝馬。7頭出走し2勝、3着1回の好成績を残す。
成績データ
(2)栗東所属馬は坂路調教で好成績
栗東所属馬が9勝、2着9回、3着8回で勝率6.6%、3着内率19.1%。そのうち、栗東坂路で直前追い切りを行った馬が6勝。中京競馬場で行われた2021年も栗東坂路調教馬ケイデンスコールが勝利。栗東坂路では実戦を想定して末脚を伸ばす。1ハロン時計の速さが重要で、ラスト1ハロン12秒前半が必須条件。美浦所属馬は1勝、2着1回、3着2回で勝率5.3%、3着内率21.1%。中京開催で輸送距離が短くなり、2021年2着ピースワンパラディが9年ぶりに好走した。
成績データ
(3)リゲルS出走馬に注目
前走マイルチャンピオンシップ出走馬は1勝、2着3回で勝率4.3%、3着内率17.4%。1~4番人気なら1勝、2着3回で勝率11.1%、3着内率44.4%。5番人気以下は3着以内なし。上位人気は堅実だが、下位人気は評価を下げたい。相性が良いのは前走リゲルS出走馬。4勝、3着2回で勝率15.4%、3着内率23.1%。5着以内なら4勝、3着1回で勝率33.3%、3着内率41.7%。リゲルSをステップレースにしてジャンプアップする上がり馬に注目だ。
成績データ
(4)4歳馬は55キロで買い
4歳馬が4勝、2着3回、3着2回で勝率9.8%、3着内率22%。斤量55キロで3勝、2着1回で勝率27.3%、3着内率36.3%。過剰な重さは必要なく、55キロが適量だ。5歳馬は4勝、2着3回、3着2回で勝率11.1%、3着内率25%。前走マイルチャンピオンシップ・毎日王冠出走馬が2勝、2着1回で勝率50%、3着内率75%。秋のGI路線を歩んだ5歳馬は別格だ。7歳以上は0勝、2着2回、3着3回で3着内率10.9%。7歳以上の高齢馬は割引が必要だ。
成績データ
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。