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RACEDAY PROGRAM
金杯
1月3日(月)15:50発走
金杯

“水沢の雄”メイセイオペラが育まれた競馬場で

岩手県奥州市の水沢競馬場は、旅打ち好きにはたまらない競馬場だ。パドックを彩る手書きの馬名表示板といい、年季の入ったスタンドといい、昭和レトロな空気が漂っている。筆者は水沢へ足を運ぶ度に、名物のホルモンを味わいながら感慨にふける。1周1200mの、コンパクトなダートコース。こんなに小さな競馬場で、あのメイセイオペラが育まれたんだなあ……。

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メイセイオペラのファンによって建てられた記念碑
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ホルモンが人気の水沢食堂

岩手競馬所属のメイセイオペラと菅原勲騎手(現調教師)が、JRAのフェブラリーステークス(GI)を制覇したのは、1999年のこと。水沢の佐々木修一厩舎から東京競馬場へ乗り込んで、地方所属馬として初めてJRAのGIレースを勝った。それから20年以上の月日が流れても、JRAのGIを制した地方馬はメイセイオペラだけ。水沢競馬場には、メイセイオペラの功績を称えた記念碑がある。記念碑には“水沢の雄”がフェブラリーステークスを勝利した瞬間の勇姿が刻まれ、内部に遺髪がおさめられている。

1月3日(月)に水沢競馬場で行われる金杯は、お正月の名物重賞。ダート1600mを舞台に、明け3歳の若駒が覇を争う。当コラムを書いている時点では出走メンバーがわからないが、この世代の大将格は、12月に寒菊賞を圧勝したクロールキック。寒菊賞2着のサンエイブレーヴ、3着のリュウノガルシアもここまで好走を続けている。重賞2勝の牝馬カクテルライトの巻き返しも一考。筆者はクロールキックを3連単の1頭軸に固定して、サンエイブレーヴとリュウノガルシアに流したい。

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2021年金杯を制したリュウノシンゲン

12月の水沢競馬は、降雪による開催中止が続いた。まずは無事にお正月競馬が開催されることを切に願う。寒さに負けず頑張る人馬を、馬券で応援したい。



※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

RACE DATA 各レース詳細

1/3(月)15:50発走 
水沢 金杯