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RACEDAY PROGRAM
新春賞
1月3日(月) 16:10発走
新春賞

園田競馬“実況の神様”吉田勝彦アナウンサー

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吉田勝彦アナウンサー。約9万レースの実況を務め、ギネス世界記録に認定された

2020年1月9日、園田競馬場。実況ひとすじ64年の吉田勝彦アナウンサーが最後の実況を終えると、観客はくるりと反転してコースに背を向けた。そして実況席の吉田さんを見上げて、力いっぱいに拍手を贈った。吉田さんはみんなに手を振ってくれた。吉田さんは笑顔で、だけど泣いているようだった。

 

吉田さんは「実況は照明係なんです」と言う。「騎手を男前にする実況をしたいんです」と言う。9万回程のレースを語り、実況の神様と呼ばれても、「僕はまだ足りないんです」と言う。表彰台で騎手にマイクを向ける吉田さんは、まるで恋する乙女のような表情を浮かべる。

 

吉田さんは64年間ずっと、競馬にときめいていたのだと思う。

お正月名物のハンデ重賞・新春賞は、何度か現地観戦したことがある。たとえば2012年の新春賞。
“外から6番クールフォーマ、クールフォーマも追い上げてきた、これが先頭に並ぶ、かわすのか、かわすのか、ホクセツサンデーと、そしてクールフォーマ、馬体が合った、並んだゴオオオオオオオルイン!いま三野騎手の右手が上がりました!”

吉田さんの熱い実況と共に、12年ぶりに重賞制覇を果たした三野孝徳騎手(当時)の笑顔が浮かんでくる。新年早々バイタリティ全開な馬券オヤジのみなさんが、場立ち予想のよっちゃんの張り上げる声が、ワクワクがほとばしる園田のお正月がよみがえる。

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2021年に新春賞3連覇・通算4勝したエイシンニシパ

2022年1月3日の新春賞はどの馬が勝つだろう。兵庫の最多重賞勝利記録「13勝」を保持するエイシンニシパは、新春賞を4勝している(2017、2019、2020、2021年)。もう9歳になるけれど、まったく衰えを感じさせない。新春賞5勝目および4連覇の可能性は高い。

当コラムを書いている時点では新春賞への出否がわからないが、兵庫ダービーと西日本ダービーを制したスマイルサルファーや、JRAからの転入馬シェダルにも注目したい。嗚呼、園田屋のおでんが恋しい!



※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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1/3(月)16:10発走 
園田 新春賞