予想情報 Prediction

レースの見どころ

 金沢競馬場は日本海ダービー(1999年~2004年)以降、「ダービー」がなかったが、2017年に石川ダービーが創設され今年で6回目。これまでの5回は牝馬3勝、牡馬2勝。北日本新聞杯からの巻き返し組や、別路線組の好走も目立っているが、昨年のアイバンホーが初めて北日本新聞杯との2冠を制したことで特に気になるジンクスはなくなった。第1回以来となる6月後半のダービーは、有力馬の顔ぶれも2歳時や開幕時とは様変わりし多彩になっている。その点でも読み切れない面はあるが、予想は面白くなったとも言える。今年のダービーシリーズ最終戦となる石川ダービー。今年最後のダービーシリーズファンファーレと共に堪能したい。

本命

  • 811スーパーバンタム

CHECK!

JRA認定戦と準重賞を勝った2歳時から更にパワーアップは間違いない今季4連勝。ローテ通りに運び順調そのもの。一戦毎に仕上がりを増してダービーに臨む。2走前のノトキリシマ賞は金沢デビュー牝馬限定ではあったが好時計で初重賞制覇。3歳一冠目となる前走・北日本新聞杯はトップスタートからハナを切り、直線で後続を突き放しての快勝劇。東海ダービーをケージーキンカメ(鈴木正厩舎)で制した水野厩務員から「(ケージー)キンカメを彷彿とさせる」とのコメントもいただけた。速い先行馬の外を引いたことで展開的な不安も軽減し、二冠制覇の可能性はかなり高まった。

対抗

  • 44リュウノガルシア

CHECK!

岩手スプリングカップ3着など重賞実績豊富。転入初戦は2歳王者エムティアンジェとクビ差、次戦・古馬A2を楽勝し、走力トップ級をアピール。北日本新聞杯は装鞍所からテンションが高くなったことも影響してスピードのノリや反応が物足りなかった面も。今回は追い切りをセーブしてレースでの能力全開を目論む。当日の気配や体重は要確認だが、落ち着いて臨めるなら変わり身があるはず。石川ダービー3勝を始め大舞台での勝ち方を知り尽くしている吉原騎手の出方や作戦にも注目したい。

単穴

  • 33ウインイノセンス

CHECK!

展開を考えて浮上しそうな馬を狙いたい。その展開だがサエチが逃げ宣言。同厩舎(高橋俊)のウインイノセンスも先行示唆の談話だが、外のサエチと競り合うことはないはず。最内に先行馬スタイルユアセルフがいることもあり、好位インで収まる可能性。前走は逃げて勝ったが、2走前・北日本新聞杯4着の差す競馬は新味を覚え、大舞台でも通用の感触は掴んでいると見る。元々2歳時から期待されていた牡馬が状態を上げて競馬の幅も広がっているのなら狙い目は十分にある。

連穴

  • 710スターフジサン
  • 68ビーブルー
  • 56チョコレートミルク

CHECK!

スターフジサンの2歳時はスーパーバンタムを降しての準重賞勝ちもある。冬季遠征の疲れも感じられた3月戦は2・2着だったが、4月を休養に充てたことで馬体と馬力が回復。近2走は重賞へ向けて追い切り代わりとも言える小楽な内容。ただ、1枠で経済コースを回ってのものだけに、外目の枠での立ち回りが鍵になりそう。ビーブルーはまだキャリア浅く、半信半疑な面はあるが、新馬2着の内容や前走を叩いての反応良化に期待する手も。チョコレートミルクは5月の連戦がやや応えた感もある近2走だが、3走前の勝ちっぷりは先々が楽しみになるものだった。穴で一考する。

提供 競馬カナザワ 竹田 信義

注記

当ページの情報は、6月20日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。