デビュー戦から非凡なスピードを見せてきたが、圧巻だったのは初距離となった３走前だろう。砂を被りながらもしっかり脚を伸ばして、２歳馬らしからぬ強さを見せてくれた。その後も秋風ジュニア、ジュニアクラウンを制したが、前走ではついに１分３０秒台の壁も突破してみせた。今のところレースぶりに何ひとつ文句がない馬だ。ここも負けるシーンは想像しづらい。

道営の１勝馬だが、前走から笠松の笹野博厩舎へトレード。リーディングトレーナーのもとで、きっちり鍛えて初戦を迎えたが、期待に応えてⅤ発進。展開が向いた面があったにせよ勝負強い競馬を見せてくれたし、混戦になればなるほど本領を発揮しそうな感触を得た。ここは望み通り激戦になりそうなレースだけに一躍、頂点の座に輝くか。注目の一戦だ。

道営のスーパーフレッシュチャレンジの優勝馬。４月の時点で１分１秒１という好タイムで勝利を飾っており、一躍、注目の存在となった。当然、転入初戦から人気を集めたが、かなり行きたがる面を見せて２着に敗退。気性面で課題を抱えていそうな印象を受けたが、厳しい流れを２着に踏ん張った脚力は光った。馬体も垢抜けているし、経験を積めば間違いなく結果を出してきそうな馬だ。２走目で反撃を期待。

アコーは距離不足と思われたデビュー戦の８００ｍを快勝。非凡な脚力で強い競馬を見せてくれたが、その後は３走連続で２着。ワラシベチョウジャに完敗している。ただ、どんな流れでも崩れていない点は評価できるし、馬っぷりの良さからも将来性を高く評価されている馬だ。キャリアの浅い２歳戦だけに、何が起こるか分からないのも事実。諦めず追いかければ、光は見えてくる。ミスキャサリンは道営の認定新馬を逃げ切り。イメージ的には逃げ馬の印象だったが、出遅れた前走、差す競馬で崩れなかったのは嬉しい誤算。脚質に幅があることを証明してみせた。前走では大幅に馬体を減らしていたし、体調的には今回の方がアドバンテージがあるはずだ。かの地で１勝しているように力は秘めているし、前走と違う結果になっても驚けない。キスリングは初距離を懸念された転入初戦を快勝。２着に７馬身差をつける圧勝劇で、上がりも３８秒５と文句のつけようがない勝ちっぷりを見せた。今回ハナを切るのか控える競馬になるのか展開が読みづらいが、本を正せば道営の認定馬。素質負けすることはないし、このメンバーでもあるいは。