注目馬情報 Attention

アイコンテーラー

牝6 JRA 河内洋厩舎 通算25戦6勝

父:ドゥラメンテ
母:ボイルトウショウ
母の父:ケイムホーム

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芝の重賞でも愛知杯2着、中日新聞杯3着した実績だが、ダートに矛先を向けて素質が一気に開花した。BSN賞1着、シリウスS・2着のあと挑戦したJBCレディスクラシックでは早めに被される厳しい展開のなか、これらを振り切って押し切る強い競馬でJpnI初制覇。2、3着が差し馬だったことからも着差通りの強さと言える。チャンピオンズCは砂を被ってモロさを見せたが、仁川Sは57kgを背負って3着と斤量面にもメド。前走は逃げ馬を捉え切れず、後方から差されての3着だが、強力牡馬陣相手でもやれる手応えは掴んだ。今回もすんなり外め先行という形なら好勝負必至。乗り込みは順調で馬体を維持して動きも依然素軽い。得意の左回り、牝馬限定戦と好条件が揃った。

(競馬ブック・信根隆二)

グランブリッジ

牝5 JRA 新谷功一厩舎 通算17戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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重賞は22年関東オークス、ブリーダーズゴールドカップ、23年TCK女王盃、エンプレス杯の計4勝。そのほかには、22、23年JBCレディスクラシック、24年川崎記念2着の実績も。3歳の頃からダート牝馬路線の第一線で活躍し続け、最近は牡馬にもヒケを取らないパフォーマンスを見せている。川崎2100mも走り慣れたコース。ここはアーテルアストレアやアイコンテーラーが強敵だが、こちらも連覇の可能性は十分だろう。先行差し自在で展開を見ながら動けるのが強み。いつも確実に自身の力は出し切るタイプ。4月24日CWでは3頭併せで遅れたが、もともと調教は動かないので割引の必要はない。間隔を詰めてもビシッとやれていることが何より順調である証だろう。

(競馬ブック・広瀬健太)

オーサムリザルト

牝4 JRA 池江泰寿厩舎 通算5戦5勝

父:Justify
母:Blossomed
母の父:Deputy Minister

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一昨年11月に新馬戦を完勝したあとに骨折で6カ月半の休養を挟んだが、1勝クラスを難なく突破すると、2勝、3勝クラスも危なげなく勝利。アルデバランSでは4kgの斤量差があったとはいえ、実績馬ハピを斥けてオープンでも素質の違いを見せた。デビューから無傷での5連勝は並の馬にできる芸当ではない。その前走にしても外を回って抜け出し、「早く先頭に立ってソラを使っていた」(武豊騎手)ほど。まだまだ奥がありそう。レース運びに自在性があり、スタミナ十分で距離延長も心配なし。実際、前々走では左回りの2100mで勝っている。この中間も坂路とコースで入念に乗り込まれており、1ハロン11秒0をマークするなど動きもいい。期待できそうだ。

(競馬ブック・西村敬)

アーテルアストレア

牝5 JRA 橋口慎介厩舎 通算19戦7勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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2戦目から一貫してダート路線。ジワジワとでも確実に力をつけ、一昨年暮れから昨年の年明けにかけて2勝クラス、3勝クラスを連勝してオープン入り。昨年のこのレースはグランブリッジから1秒2離された4着だったが、そこから更に地力を強化。名鉄杯、レディスプレリュード、クイーン賞と3勝を上乗せしており、レディスプレリュードではそのグランブリッジにも先着している。右回りでも勝ち鞍はあるが、7勝のうち6勝が左回り。前走の園田から川崎へのコース替わりはプラスと見ていい。攻めよりも実戦タイプだが、2日にはビシッとやって6ハロン79秒7が出た。しっかり乗れていて元気。牝馬限定戦といってもメンバーは骨っぽいが、自身は力を出せる状態にある。

(競馬ブック・西村敬)

ライオットガール

牝4 JRA 中村直也厩舎 通算14戦6勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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安定した先行力を武器に中央、地方で重賞を3勝。立ち回りのうまさもあって、舞台を問わずに活躍できるのもこの馬の強みだ。オープンクラスで崩れたのはスタートで後手を踏み流れに乗れなかった4走前と、久々かつ56kgを背負わされていた前々走くらい。前走は初めて逃げる形になったが、折り合いがついてスムーズ。直線でも後続を寄せつけなかった。まだ余裕があるように映ったので、距離延長は問題なさそう。無理にハナに行かなくても競馬はできる。今回、更に間隔が詰まるが、叩き良化型のこの馬にとってはむしろいい。定量戦で55kgで出られるのもプラスだ。攻めは順調に積めて、動きもいつも通り。力通りなら、ここでも上位に来られる。

(研究ニュース・小野颯真)

キャリックアリード

牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算9戦4勝

父:キズナ
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo

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JRA在籍時に4勝をマークし、牡馬相手の神奈川記念で2着に奮闘。大井への転入後もクイーン賞JpnIIIでじわじわと伸びて3着、続く兵庫女王盃JpnIIIでは好位から4着に踏ん張り、牝馬ダートグレードでの力上位を示している。藤田輝信調教師は「この中間も順調に調整できています。距離は少し長いかなと思いますが、川崎コースに不安はないですし、いつもの交流のメンバーですからね。ここも期待していますし、グランダム・ジャパンのタイトルもかかっていますから」と意欲的。初の2100メートルが鍵を握るが、小回りやタイトなコーナーを克服できているのは強みで、自在に立ち回れるセンスの良さも魅力。転入3戦目で完調も見込めるだけに、定量55キロでも好勝負になる。

(大貫 師男)

グレースルビー

牝7 大井 堀千亜樹厩舎 通算38戦6勝

父:ジャスタウェイ
母:アナバシュドチャーム
母の父:Silver Deputy

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JRAでは2勝にとどまり、大井に転入後も一進一退。しかし、昨年12月の準重賞(船橋、B1下牝馬)で積極的に立ち回ったことが刺激になったか、続くクイーン賞JpnIIIで5着に好走すると、ブルーリボンマイル(笠松)、若草賞土古記念(名古屋)を連勝し、地方牝馬路線の主役に名乗りを上げた。「前走後はリフレッシュに出して、その後も順調に乗れています。JRAの頃は長距離輸送で馬体重が減っていたようだけど、メンタルが成長して、ダメージが少なくなってきました。肉体と精神が充実している感じですね」と堀千亜樹調教師。グランダム・ジャパン古馬春シーズンの暫定トップで最終戦を迎えるだけに、陣営の意気込みも十分。ここも自在な立ち回りで勝機をうかがう。

(大貫 師男)

アンティキティラ

牝5 高知 別府真司厩舎 通算42戦11勝

父:シニスターミニスター
母:ネオヴァシュラン
母の父:エンパイアメーカー

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前走の第8回佐賀ヴィーナスカップ(1400m)を含めここまで重賞は4勝しているが、全てが他地区遠征でのもの。地元ではどうしても馬体を絞り切れない面があるのか、なかなかタイトルに手が届きそうで届かないが、輸送競馬になると一転して力を発揮できるという傾向が今も続いている。交流重賞は昨秋のレディスプレリュード、今年4月の兵庫女王盃以来、3度目のチャレンジ。メンバー関係は勿論、今回は初コース、初距離でもありさすがに勝ち負けまでは期待しづらいが、前走後は即、ここ出走に踏み切ったあたり詰めたローテーションでも疲れは皆無と判断して問題はないだろう。この一戦が更なる成長への糧となることを願いたい。

(風間 恒一)

注記

当ページは、5月3日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。