データ分析

前回のハイライト

2番人気リスグラシューが引退レースを圧勝で飾った。中団の内で脚をため、直線では残り1ハロンから一気に突き抜けた。2着サートゥルナーリアに5馬身差をつけ、勝ち時計は2分30秒5。牝馬として初めて同一年に宝塚記念との両グランプリを制覇した。

データ分析

前走のレースはジャパンC組が最多の5勝を挙げる。一方で、菊花賞組は16頭が出走して【4228】の勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率50.0%と優秀な数字を残す。直近では16年サトノダイヤモンド、18年ブラストワンピースが菊花賞をステップに優勝し、昨年はワールドプレミアが3着に好走した。

“力のある3歳馬が一歩リード”

過去15年の優勝馬は3歳、4歳、5歳がそれぞれ5頭でまったくの互角。ただ出走44頭で2着5回の3歳は、勝率11.4%、連対率22.7%ともトップで優位に立つ。6歳以上は勝ち馬が1頭も出ていない。直近5年でみても3歳から5歳の争いとなっている。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
3歳 2 1 2 6 18.2% 27.3% 45.5%
4歳 1 3 0 18 4.6% 18.2% 18.2%
5歳 2 1 2 22 7.4% 11.1% 18.5%
6歳 0 0 1 8 0% 0% 11.1%
7歳以上 0 0 0 11 0% 0% 0%

“コースの特徴として内枠有利”

突出した好成績を収める馬番はないが、馬番6が2勝2着3回でトップだ。14~16番からは優勝馬は1頭もおらず、14番の2着が唯一の連対例。中山芝2500mはスタートして間もなく3コーナーを迎えるため、過去の傾向からも外枠は不利になる。直近5年でみても、馬番1桁が4勝している。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2015年 4枠7番 5枠9番 6枠11番
2016年 6枠11番 1枠1番 1枠2番
2017年 1枠2番 2枠3番 5枠10番
2018年 4枠8番 6枠12番 8枠15番
2019年 3枠6番 5枠10番 4枠7番

“外国人騎手騎乗馬は要チェック”

15年から吉田隼人→ルメール→武豊→池添謙一→レーンと、毎年違う騎手が勝っている。その中でルメールは5回騎乗して2着2回があり、60.0%の連対率はトップ。M. デムーロ、スミヨンがともに2着が1回あり、外国人騎手が手綱を取る馬は注意が必要だ。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
ルメール 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
武豊 1 1 1 1 25.0% 50.0% 75.0%
吉田隼人 1 0 1 0 50.0% 50.0% 100.0%
池添謙一 1 0 0 3 25.0% 25.0% 25.0%
レーン 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
M. デムーロ 0 1 0 3 0% 25.0% 25.0%
スミヨン 0 1 0 0 0% 100.0% 100.0%
ボウマン 0 0 2 1 0% 0% 66.7%
横山典弘 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“1~3番人気で上位争い”

1番人気が【2102】の勝率40.0%、連対率60.0%と信頼できる数字を残している。ただ直近の18年は2着、19年は9着に敗退。2、3番人気がそれぞれ1勝2着2回。15年に8番人気ゴールドアクターが勝った例はあるが、基本的に上位人気で決着している。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
3番人気 1 1 2 1 20.0% 40.0% 80.0%
4番人気 0 0 2 3 0% 0% 40.0%
5番人気以下 1 2 1 56 1.7% 5.0% 6.7%

ここに注目

「外国人騎手」「3歳馬」「上位人気」に該当する馬が好成績を収めている。「内枠」を引ければなおのことだ。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。