注目馬情報 Attention

カジノフォンテン

牡5 船橋 山下貴之厩舎 通算21戦12勝

父:カジノドライヴ
母:ジーナフォンテン
母の父:ベストタイアップ

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父がダートで活躍したカジノドライヴで、母ジーナフォンテンは船橋所属でダートグレードを2勝。その血統から早くから期待されたものの、南関東クラシック戦線では掲示板まで。それでも3歳秋から年をまたいで4連勝で本格化。4歳秋、勝島王冠を逃げ切って臨んだダートグレード初挑戦の東京大賞典ではオメガパフュームに惜しくもクビ差。その無念を晴らしたのが今年の川崎記念で、オメガパフュームに3馬身差をつける完勝だった。そこから3連勝で地元JpnIのかしわ記念も制覇。大井の舞台でオメガパフュームを負かせばいよいよ本物だ。

オメガパフューム

牡6 JRA 安田翔伍厩舎 通算20戦9勝

父:スウェプトオーヴァーボード
母:オメガフレグランス
母の父:ゴールドアリュール

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大井2000mのGI/JpnIは7戦4勝、2着3回と崩れることがなく、東京大賞典3連覇に、帝王賞は一昨年制した。右回り[9・4・1・0]に対して、左回りは[0・2・1・3]という数字からも、右回りの大井コース得意がはっきりと見て取れる。今年の川崎記念ではカジノフォンテンに3馬身差をつけられての2着と完敗だったが、前述のデータからも仕方ない。大井で先着を許したのは、すでに引退したルヴァンスレーヴと、クリソベリルだけ。川崎記念以来5カ月ぶりの実戦でどうかだが、強敵不在となった今回は負けられない一戦だ。

チュウワウィザード

牡6 JRA 大久保龍志厩舎 通算20戦10勝

父:キングカメハメハ
母:チュウワブロッサム
母の父:デュランダル

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GI/JpnI初挑戦だった一昨年の帝王賞以降、国内ではダートGI/JpnIのみ7戦して[3・1・2・1]。その3勝は、浦和のJBCクラシック、川崎記念、そしてチャンピオンズCといずれも左回り。大井2000mのGI/JpnIでは2、3、3着と崩れることはないが、その3戦すべてでオメガパフュームの後塵を拝している。6歳の今年は海外で2戦。サウジCでは勝ち馬から大差で9着だったが、そのまま転戦したドバイワールドCでは、勝ち馬には3馬身3/4離されたが2着と健闘した。今回は今年国内初戦。世界の強豪と戦った経験でさらなる進化を期待したい。

過去3走の競走成績

ダノンファラオ

牡4 JRA 矢作芳人厩舎 通算14戦5勝

父:American Pharoah
母:クリスプ
母の父:El Corredor

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ダートグレード初挑戦の兵庫チャンピオンシップでは直線単独先頭も惜しくも2着。続く鳳雛Sで14着と惨敗したため、ジャパンダートダービーでは6番人気と評価を落としたが、逃げたダイメイコリーダを直線で競り落とした。先行しての流れ次第で、勝つときは強いが、負けるときはあっさり。しかし川田将雅騎手に乗替った浦和記念では、好スタートもあえて3番手に下げ、勝負どころで一気に先頭に立って押し切るという新たなレースぶりを引き出した。前走ダイオライト記念も直線で差し切ったように、2000m以上のスタミナ勝負で強さを発揮する。

クリンチャー

牡7 JRA 宮本博厩舎 通算28戦6勝

父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母の父:ブライアンズタイム

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4歳時に京都記念を制するなど芝の長距離戦で能力を発揮したが、昨年6歳でダートに転向。芝での実績から斤量を背負わされることが多く、僅差で2着、3着と勝ちきれないレースが続いたが、11月のみやこSでダート初勝利。チャンピオンズCは11着に敗れたが、それでも勝ったチュウワウィザードから1秒2差。今年初戦、佐賀記念では1頭だけ最も重い別定58kgを背負って逃げると、2着に9馬身差をつけコースレコードで圧勝。名古屋大賞典も58kgで好位から抜け出し完勝。7歳になってダートで充実期を迎え、芝では果たせなかったGI/JpnIタイトルを狙う。

テーオーケインズ

牡4 JRA 高柳大輔厩舎 通算12戦6勝

父:シニスターミニスター
母:マキシムカフェ
母の父:マンハッタンカフェ

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デビューからダートのみを使われ、昨年3歳秋に、2勝クラス、3勝クラスと順調に勝ち上がった。続くリステッドのベテルギウスSでは4コーナー中団から直線伸びてオーヴェルニュにアタマ差まで迫った。ダートグレード初挑戦となった東京大賞典は着順こそ6着だが、勝ったオメガパフュームとは0秒2差。年明け初戦、名古屋城Sでオープン初勝利を飾ると、1番人気に支持されたアンタレスSでは好位から直線満を持して抜け出す横綱相撲で重賞初制覇。4歳のここまで12戦して3着以内を外したのは2回だけ。その伸びしろには期待できそう。

過去3走の競走成績

オーヴェルニュ

牡5 JRA 西村真幸厩舎 通算21戦8勝

父:スマートファルコン
母:ギュイエンヌ
母の父:タニノギムレット

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デビュー当初は短距離を使われていたが、マイル以上のダートで真価を発揮。昨年末にリステッドのオープン特別を連勝すると、年明け重賞初挑戦となった東海Sでは早め3番手から直線で抜け出し、スマートファルコン産駒としてJRA重賞およびダートグレード初制覇を果たした。フェブラリーSは馬体減もあって直線失速(13着)したが、馬体を戻した平安Sでは2番手から直線で後続を突き放し2着に6馬身差、58kgを背負ってコースレコードでの圧勝だった。父も4勝を挙げている大井2000mのGI/JpnIの舞台で、父譲りのスピードを発揮するか。

マルシュロレーヌ

牝5 JRA 矢作芳人厩舎 通算18戦7勝

父:オルフェーヴル
母:ヴィートマルシェ
母の父:フレンチデピュティ

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ダート転向初戦となった3勝クラスの特別戦を勝って臨んだレディスプレリュードは、差し・追込みが決まりづらい水の浮く不良馬場ながら、先行勢を並ぶ間もなく交わし去って圧勝。断然人気に支持されたJBCレディスクラシックでは直線弾けずまさかの3着に敗れたが、年が明けてTCK女王盃、エンプレス杯を連勝。ともに2着との差はわずかだが完勝といえる内容。混戦で推移してきたダート牝馬戦線で断然の主役となった。ダートグレードで牡馬初対戦となった平安Sはオーヴェルニュの3着だったが、一線級の牡馬相手にどんなレースを見せるか。

ミューチャリー

牡5 船橋 矢野義幸厩舎 通算20戦7勝

父:パイロ
母:ゴッドビラブドミー
母の父:ブライアンズタイム

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3歳時は羽田盃を制し、東京ダービー2着、ジャパンダートダービーでも地方馬最先着の3着と、世代トップクラスの活躍を見せた。昨年4歳時は大井・マイルグランプリを勝ったのみだが、ダートGI/JpnIに積極的に参戦し、東京大賞典では着順こそ5着だが、勝ったオメガパフュームに0秒2差と迫った。5歳の今年はGI/JpnIを3戦して結果が出ていないが、大井記念では6馬身差圧勝。それまで直線追い込んで届かずというレースが多かったが、早めに動いて直線突き放すという新たな一面を見せた。今回、ダートGI/JpnI・10度目の挑戦で金星の期待。

(斎藤 修)

注記

当ページは、6月23日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。