データ分析 Data Analysis

JBCに向けて強豪馬が集う一戦

1着馬には、JBCクラシックへの優先出走権が与えられる。有力馬が秋初戦としてここから始動することも多く、JpnIIながらハイレベルな一戦。ここでは、過去10年のデータから傾向を分析していく。

上位人気馬が安定

1番人気馬が7勝、2着0回、3着2回で、勝率70%、3着内率は90%と安定している。一昨年までの9回は3着以内が全て4番人気以内で堅い決着が続いていたが、昨年は5→3→7番人気でめずらしく波乱の決着となった。[表1]

[表1]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 7 0 2 1 70.0% 70.0% 90.0%
2番人気 0 3 3 4 0.0% 30.0% 60.0%
3番人気 1 6 2 1 10.0% 70.0% 90.0%
4番人気 1 1 2 6 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 1 0 0 9 10.0% 10.0% 10.0%
6番人気以下 0 0 1 65 0.0% 0.0% 1.5%

5歳馬がリード

5歳馬が4勝、2着3回、3着3回で、3着内率は58.8%と好成績を残している。一昨年は3歳馬、昨年は4歳馬と若い馬が優勝している一方で、7歳馬が5頭、8歳馬が2頭3着以内に入っており、歴戦の古馬にも注目したい。[表2]

[表2]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 1 0 0 2 33.3% 33.3% 33.3%
4歳 2 2 1 7 16.7% 33.3% 41.7%
5歳 4 3 3 7 23.5% 41.2% 58.8%
6歳 2 3 2 21 7.1% 17.9% 25.0%
7歳 1 1 3 24 3.4% 6.9% 17.2%
8歳以上 0 1 1 25 0.0% 3.7% 7.4%

JRA馬が圧倒

地方所属馬は2010年にフリオーソが勝って以来勝ち星からは遠ざかっており、過去10年の連対馬20頭は全てJRA所属馬だった。ただし、船橋所属馬、大井所属馬がそれぞれ2頭ずつ3着に入っていて、連下候補としては地方所属馬も軽視できない。[表3]

[表3]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 10 10 6 13 25.6% 51.3% 66.7%
大井 0 0 2 4 0.0% 0.0% 33.3%
川崎 0 0 0 4 0.0% 0.0% 0.0%
船橋 0 0 2 19 0.0% 0.0% 9.5%
浦和 0 0 0 5 0.0% 0.0% 0.0%
地方他地区 0 0 0 41 0.0% 0.0% 0.0%

勝ち馬は外目の枠から

1着馬はすべて5番から外で、内目の枠はまったく来ていない。しかし2着馬は6番から内が10頭中7頭、3着馬は6番から内が5頭と、必ずしも内枠が不利なわけではない。ただ1番は1頭も馬券絡みがなく死に目となっている。[表4]

[表4]3着以内馬の馬番(過去10年)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
頭数 12頭 12頭 12頭 10頭 12頭 13頭 11頭 12頭 8頭 14頭
1着 12 9 11 8 7 10 11 6 11 5
2着 6 3 6 10 6 5 2 4 10 12
3着 7 11 4 2 3 9 10 9 5 2

注記:11年は13番競走除外。19年は1番・2番・4番は競走除外。

リピーターに注目

12年1着のソリタリーキングは翌年も2着、14年1着のクリソライトも翌年2着、17年1着のアポロケンタッキーも翌年2着、そしてサウンドトゥルーは15年1着、16年3着、17年2着、18年3着と4年連続で馬券に絡んだ。リピーターが多いレースで、前年の好走馬には要注目だ。

勝つのはこういう馬!

『1番人気馬は軸として』の信頼度抜群だ。また、3着内率58.5%の5歳には要注目。主力は『JRA所属馬で前年の好走馬』が狙い目。過去10年で馬券に絡んだ4頭の地方馬のうち半数の2頭が4番人気以内の5歳馬であることから、上位人気の地方馬にも目を向けたい。

(栗田 勇人)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

【注記】馬インフルエンザ流行の影響により、南関東限定重賞となった2007年を除いたデータとなります。

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。