データ分析 Data Analysis

若駒が見据える先は全日本2歳優駿

2歳馬のダートグレード競走で、JpnIの全日本2歳優駿を目標とする若駒たちにとっては重要な一戦。ここでは過去10年の傾向を分析していく。

JRA馬が中心だが北海道勢も健闘

3着内馬30頭中22頭がJRA馬で、地方馬も8頭馬券に絡んでいる。地方他地区の中では、北海道が出走14頭で1勝、2着1回、3着3回と3着内率は35.7%。やはり2歳馬の層が厚い北海道勢はJRA馬とも互角以上に戦える。[表1]

[表1]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 8 9 5 23 17.8% 37.8% 48.9%
兵庫 0 0 1 40 0.0% 0.0% 2.4%
地方他地区 2 1 4 24 6.5% 9.7% 22.6%

内外の差はなし

1着馬は1~6番が5頭、7~12番が5頭。3着内馬30頭で見ても1~6番、7~12番がそれぞれ15頭ずつと、内外の成績差は全くないフラットなコースだ。[表2]

[表2]3着以内馬の馬番(過去10年)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
頭数 12頭 11頭 12頭 11頭 12頭 12頭 12頭 12頭 12頭 11頭
1着 8 4 11 1 4 3 8 12 7 1
2着 1 8 7 9 7 9 9 2 6 2
3着 5 11 4 3 1 11 4 5 9 7

注記:20年は4番出走取消。

年によって大波乱も

1番人気は4勝、2着0回、3着1回と3着内率は50%。2、3番人気は2勝ずつで、1~3番人気の組み合わせでの決着が過去10回中4回と、2歳戦のわりには堅い決着が多い。一方で、6番人気以下も2勝、2着1回、3着1回と、4頭が馬券に絡んでいる。地方馬が勝った14年は7→6→3番人気の決着で3連単60万円、16年は6→4→7番人気で3連単30万円と、年によっては大波乱もある。[表3]

[表3]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4 0 1 5 40.0% 40.0% 50.0%
2番人気 2 3 3 2 20.0% 50.0% 80.0%
3番人気 2 3 3 2 20.0% 50.0% 80.0%
4番人気 0 2 1 7 0.0% 20.0% 30.0%
5番人気 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
6番人気以下 2 1 1 63 3.0% 4.5% 6.0%

前走JRA1勝クラス組が中心

3着内馬22頭のJRA馬の中で、14頭が前走JRAの1勝クラス(500万下)に出走しており、近4年の優勝馬はここから出ている。中でも前走JRA・なでしこ賞に出走していた馬が近6年連続で馬券に絡んでいる。

勝つのはこういう馬!

前走がJRA1勝クラス、中でも『なでしこ賞出走馬』が勝ち馬候補。地方馬では『北海道からの遠征馬』に注意したい。また、小回りコースということもあり、優勝馬10頭は全て4コーナー4番手以内で、ある程度前の位置につけられることも重要だ。

(栗田 勇人)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

【注記】2010年は3着同着。

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。