データ分析 Data Analysis

春への飛躍を目指す古馬対決

川崎記念JpnIやフェブラリーステークスGIと日程が近く一線級の出走は少ないが、新興勢力の台頭が期待できる一戦。昨年はクリンチャーが佐賀記念、名古屋大賞典と連勝し、古馬ダート戦線で活躍。ここでは過去10年(12~21年)の結果から傾向を探っていく。

JRA馬が3着以内独占

過去10回でJRA馬が1~3着を独占。うち4回は出走5頭が掲示板内を独占と、地方馬を圧倒している。なお15年から20年まで6年連続で勝ち馬はここが重賞初制覇で、JRAの新興勢力が台頭するレースとなっている。地方馬は4着が4度あるが、3着馬に1馬身以内に迫ったのは17年のカツゲキキトキト(愛知)のみと、馬券圏内は厳しい状況。[表1]

[表1]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 10 10 10 19 20.4% 40.8% 61.2%
佐賀 0 0 0 38 0.0% 0.0% 0.0%
地方その他 0 0 0 29 0.0% 0.0% 0.0%

1番人気の信頼度が高い

1番人気は5勝、2着2回、3着1回で3着内率80%と信頼度は高い。2、3番人気も連対率50%で、1、2、3番人気が人気順に1~3着となった年も4度と、堅く収まる傾向。6番人気以下の馬券絡みは、12年に6番人気で1着のピイラニハイウェイ(JRA)のみ。極端な人気薄の馬券圏内は期待できない。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5 2 1 2 50.0% 70.0% 80.0%
2番人気 1 4 1 4 10.0% 50.0% 60.0%
3番人気 2 3 4 1 20.0% 50.0% 90.0%
4番人気 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0 1 3 6 0.0% 10.0% 40.0%
6番人気以下 1 0 0 65 1.5% 1.5% 1.5%

4歳馬が好成績

4歳馬が4勝、2着1回、3着2回と好成績だが、8歳以上までまんべんなく馬券にからんでいる。6歳以上は地方馬の頭数が多いため率で見るとよくないが、JRA馬に限れば4、5歳馬とも遜色はない。特にJRAの8歳馬に限ると、12頭の出走で1勝、2着2回、3着4回で3着内率は58.3%と期待値は高い。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
4歳 4 1 2 9 25.0% 31.3% 43.8%
5歳 2 3 1 5 18.2% 45.5% 54.5%
6歳 1 2 2 18 4.3% 13.0% 21.7%
7歳 2 2 0 16 10.0% 20.0% 20.0%
8歳以上 1 2 5 38 2.2% 6.5% 17.4%

内枠が好走

1~4番が3着以内に13頭入っており、いずれも4着以下となったのは15年の1度のみ。一方で勝ち馬は6~9番が5頭と、中枠の馬が優勢だ。二ケタ馬番からも勝ち馬が2頭出ており、極端に不利とは言えない。[表4]

[表4]3着以内馬の馬番(過去10年)

12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年
頭数 11頭 12頭 12頭 12頭 11頭 11頭 12頭 11頭 12頭 12頭
1着 3 9 8 8 11 6 1 7 10 1
2着 6 3 1 9 8 2 5 2 3 11
3着 4 1 4 5 3 9 10 1 8 12

勝つのはこういう馬!

馬券圏内は『JRA馬』に限られるが、8歳馬の台頭や5、6番人気の連対もあり、年齢や人気では絞りにくい。むしろ『地方初出走や重賞未勝利馬』が狙える。前年の優勝馬が出走していても割引が必要。

(上妻 輝行)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。