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ヘリオス

セ6 JRA 寺島良厩舎 通算22戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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初勝利は芝2000mながら、昇級7戦目でダート1200mに転じるや次走で2勝目を挙げ、以降はダート一本で歩んできた。オープン入り2戦目となった2020年霜月Sでは、のちの黒船賞勝ち馬(2021年)テイエムサウスダンを直線で交わして勝利。21年には逃げて霜月Sを連覇、グリーンチャンネルCも逃げ切り勝ちを収めてオープン3勝を挙げる。近走は逃げ切り勝ちもあるが、基本的には好位から脚を伸ばすレースが多く、前走・根岸Sも4番手から2着。このメンバーでは実績は一枚上で、あとは高知の深い砂に対応できるかどうか。なお、オルフェーヴル産駒は高知では不良馬場で好成績を残す。

過去3走の競走成績

ラプタス

セ6 JRA 松永昌博厩舎 通算19戦9勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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2020年に黒船賞で重賞初制覇を果たすと、かきつばた記念連覇や昨年のサマーチャンピオン制覇など地方の小回りダート1400mで4勝を挙げる。持ち味は何といっても逃げ脚。豊富なスピードで先手を取って押し切るのが勝ちパターンだ。一方で、逃げられなかった時は脆さも見せ、2走前のテレ玉杯オーバルスプリントは最内枠で出遅れ、10着に沈んだ。しかし、前走・兵庫ゴールドトロフィーでは外枠から3番手外で運ぶと、トップハンデ59㎏ながら2着と、改めて地力の高さを示した。その兵庫GTで逃げたイグナイターや、ピンシャンなど強力な先行馬が揃っており、逃げ争いが鍵となりそうだ。

トーラスジェミニ

牡6 JRA 小桧山悟厩舎 通算34戦8勝

父:キングズベスト
母:エリモエトワール
母の父:マンハッタンカフェ

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昨年の七夕賞を制覇したトーラスジェミニが初のダートに挑戦する。これまでは芝1600m~2000mを主戦場とし、七夕賞を含めここまで挙げた8勝の多くで逃げており、逃げ馬として個性を放ってきた。重賞初制覇となった七夕賞は水分を含んだ時計のかかる馬場を2番手から渋く伸びての勝利。そのタフさを生かすことができれば、初ダートでも面白味があるかもしれない。地方競馬に管理馬を1000回以上出走させた実績を有するなど、地方をよく知る小桧山厩舎が送り込む点も不気味だ。

サクセスエナジー

牡8 JRA 北出成人厩舎 通算39戦13勝

父:キンシャサノキセキ
母:サクセスアイニー
母の父:ジャングルポケット

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2019年の覇者が今年も黒船賞に出走する。ダートグレード競走は6勝を挙げ、特に小回りダート1400mを得意とする馬。先行力と、そこからバテない脚で強さを見せてきた。昨年の黒船賞は最内枠で、前半は砂の深い所を走らざるを得ない中でも5着。その後、ノドの手術をし、休養明け初戦の佐賀・サマーチャンピオンは苦手な砂を被る形となって一旦はポジションを下げながらも、再びエンジンがかかると差して2着と力を見せた。この馬にとっては外目の枠を引けるかどうかが大きな鍵となるが、斤量58kgは背負いなれており、得意の小回り地方コースは力を発揮できる舞台だ。

イグナイター

牡4 兵庫 新子雅司厩舎 通算13戦6勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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JRA東京ダート1600mでデビュー勝ちを収め、大井を経て昨夏から兵庫・新子雅司厩舎に移籍した。3歳馬同士による地方全国交流重賞・楠賞で逃げ切り勝ちを決めると、年末の兵庫ゴールドトロフィーはJRA古馬相手に逃げ粘って3着。ハンデ52kgの恩恵があったとはいえ、勝ち馬テイエムサウスダンから2馬身4分の1差で力を示した。黒船賞の前哨戦となる黒潮スプリンターズカップでは、初経験の高知の深い馬場をものともせず7馬身差で圧勝。かつて黒船賞を制した同厩舎のエイシンヴァラーでさえ初の高知では苦戦したのに対し、能力の高さで適応してみせたとなれば、自ずと期待は高まる。

(大恵 陽子)

注記

当ページは、3月10日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。