注目馬情報 Attention

ヴェルテックス

牡5 JRA 吉岡辰弥厩舎 通算23戦6勝

父:ジャスタウェイ
母:シーイズトウショウ
母の父:サクラバクシンオー

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2~3歳時はJRAの未勝利戦で2着が7回と歯がゆい競馬が続いたが、園田に移籍して2連勝後、JRAに再転入。そこから着実に力をつけてきた。昨年末の名古屋グランプリで待望の重賞初制覇。近走は浦和記念3着、名古屋GP1着、川崎記念3着と堅実な走りが光る。好成績の要因としてはメンタル面の強化が大きい。馬群で我慢できるようになり、コース、相手を問わず自分の力を出せるようになった。川崎記念は勝負どころで内から外斜行して他馬に不利を与えてしまったが、JpnIでも通用することを証明した。距離は2000mより長い方が持ち味が生きる。

ミューチャリー

牡6 船橋 矢野義幸厩舎 通算25戦8勝

父:パイロ
母:ゴッドビラブドミー
母の父:ブライアンズタイム

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3年連続で挑戦した前走のフェブラリーSは10着に終わったが、コースレコードタイという高速決着。重馬場で1~3着は4角3番手以内の馬が独占と前残りの展開で条件的に厳しかった。それでも御神本訓史騎手のコメントは「格好を付ける競馬はできたし、成長しているのを示せたと思う」と前向きな内容。21年金沢JBCで地方馬初のJBCクラシック馬となった実力馬が、今年も南関勢を引っ張っていってくれると感じさせた。2400mは適距離より少し長いが、底力で補う。

ダノンファラオ

牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算18戦5勝

父:American Pharoah
母:クリスプ
母の父:El Corredor

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昨年の覇者。その昨年は初めての2400mでも折り合いはついていたし、3番手から直線で前にいたエルデュクラージュを捉えると、一気に1馬身半突き放す強い勝ち方だった。そのエルデュクラージュは今年の川崎記念で2着に好走している。一方、当馬は前走のチャンピオンズCで、ゲート内で立ち上がって尻もちをつくアクシデント。レースは後方のまま大敗を喫した。競走除外にはならなかったものの、繊細な面がある馬だけに精神的な影響は計り知れない。全く力を発揮できなかった競馬で、結果は度外視。ゲートで尾持ちができる地方競馬なら巻き返しは可能だ。

メイショウカズサ

牡5 JRA 安達昭夫厩舎 通算20戦7勝

父:カジノドライヴ
母:プレシャスエルフ
母の父:コロナドズクエスト

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4歳の昨年はプロキオンSで重賞初制覇を果たすと、白山大賞典、浦和記念と重賞3勝で一気に素質が開花した。白山大賞典では後のJBCクラシック馬ミューチャリー、今年の東海Sを制したスワーヴアラミス、昨年のマーキュリーC馬マスターフェンサーを抑えてレコードタイムで勝利。それまであった喉の不安も克服した。ただ、浦和記念でも鞍上の川田将雅騎手が「とてもやる気がなかった。性格が難しい馬」と話したように、気持ちにムラがあるタイプ。前走の佐賀記念はプラス27kgの影響もあったと考えられるが、爆発力の反面、アテにしづらい面がある。

エルデュクラージュ

セ8 船橋 川島正一厩舎 通算32戦7勝

父:クロフネ
母:エルダンジュ
母の父:サンデーサイレンス

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昨年の2着馬。昨年12月の勝島王冠から船橋・川島正一厩舎に移籍すると、今年に入って報知オールスターC、さらに川崎記念と連続で2着に好走。今年で8歳になったが「報知オールスターC後に凄く状態が上がってきた」と川島師が話したように、衰えるどころかどんどん良くなっている。JpnIでも戦える力があることを証明しただけに、今年は昨年のリベンジが期待される。鍵は馬場。勝島王冠は不良馬場に泣いた。近走のように乾いた馬場の方がいいタイプだ。

ノーヴァレンダ

牡6 川崎 内田勝義厩舎 通算16戦5勝

父:ダイワメジャー
母:モンプティクール
母の父:クロフネ

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18年の全日本2歳優駿覇者が、昨秋にJRAから川崎・内田勝義厩舎に移籍。移籍初戦こそクビ差2着に敗れたが、2戦目を7馬身差で圧勝すると、その勢いのままに報知オールスターCで全日本2歳優駿以来、約3年ぶりの重賞制覇を飾った。屈腱炎で1年3カ月もの休養を強いられたこともあったが、苦難を乗り越えた。森泰斗騎手の「完全復活と言っていい」という力強い言葉も印象的だった。川崎コースで3勝、2着1回と準パーフェクトの成績を誇るが、実績からコースは不問。地方ではダートグレード3戦を含め6戦全て馬券圏内。地方のダートが合う。新天地でJpnI馬が“再生”の道を歩む。

エブリワンブラック

牡5 JRA 武幸四郎厩舎 通算25戦4勝

父:ブラックタイド
母:シュガーハート
母の父:サクラバクシンオー

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JRA最多タイの芝GI・7勝を挙げ、2020年に史上34頭目の顕彰馬に選定されたキタサンブラックの全弟。兄は芝だったが、弟はダートで奮闘している。前走の名古屋大賞典では地方ダートに初挑戦して4着だった。昨年末のベテルギウスSは発馬直後に落馬。今年初戦の関門橋Sでは芝に再挑戦するなど、近走は少々不完全燃焼な競馬が続いている。名古屋大賞典も発馬直後に躓いて後方から。追い上げはしたが、余分に脚を使わざるを得なかったのは痛かった。叩きながら良くなるタイプだけに、連闘は良さそう。ズブイ面もあるため、この2400mが合えば今後の選択肢が広がる。

過去3走の競走成績

フレッチャビアンカ

牡5 船橋 川島正一厩舎 通算24戦9勝

父:キンシャサノキセキ
母:スイートスズラン
母の父:シンボリクリスエス

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岩手の20年クラシック2冠馬。岩手重賞3連勝でダービーグランプリも制した。昨年3月に船橋・川島正一厩舎に移籍すると東京記念、さらに今年の金盃と重賞2勝を追加。全9勝中6勝が2000m以上と豊富なスタミナを誇る。東北優駿制覇時は450kgだったのが、前走の金盃では474kgに成長。レースも4角手前で外から来られて行く場所がなく、直線は前が壁になる状況から、少しだけ空いた隙間を割って抜け出す勝負根性を披露。着差以上に強い勝ち方だった。ダートグレード初挑戦へ、リズムは最高潮で臨む。

(秋田 麻由子)

注記

当ページは、3月17日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。