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レースの見どころ

 愛知県の県花であるカキツバタを競走名として1999年に創設。その当初はゴールドティアラやブロードアピールの女傑が勝ち馬に名を連ね、かしわ記念が2005年にGIに昇格したのちも、スマートファルコンなどの強豪が連覇を達成している。最近は当レースがハンデ戦となったことで、かしわ記念との棲み分けが確立されつつあるものの、より短い距離の適性が高い馬にとっては格好のレースのようだ。今年の注目は史上初の3連覇が懸かるラプタスだが、59キロは少し見込まれすぎた印象。他の中央馬、地方馬では黒船賞を制覇したイグナイターにも勝機は十分にあるだろう。

本命

  • 11イグナイター

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この馬の存在を知ったのは昨年10月の秋の鞍に参戦してきた時。中央で新馬勝ちの後に1勝クラスを1走したのみで大井へ移籍。初戦の京浜盃こそ2着といい走りを見せたものの、羽田盃、ユニコーンSは凡走に終わった。しかし兵庫へ転ずると、持ち前のスピードはB1クラスで圧倒的なもので大器の片鱗を見せつけた。52キロの軽ハンデを生かして兵庫ゴールドトロフィーで3着に食い込むと、黒潮スプリンターズを圧勝。そして前走の黒船賞では労せずに好位からの競馬。4コーナーでうまく内をすくって抜け出したあたりはセンスの高さを感じさせた。ダートグレード競走制覇で中央馬との斤量差は詰まったが、目下の充実ぶりならグレード連破も十分か。

対抗

  • 22タガノビューティー

CHECK!

新馬、プラタナス賞を連勝。次いで臨んだのは芝の朝日杯フューチュリティステークス。ここでもサリオスから0秒6差の4着に健闘したあたり、相当な力の持ち主だろう。通算11回も1番人気に支持された割に、6勝というのは勝負弱いとの誹りもあるだろうが、2走前の根岸S3着は中身が濃く評価に十分に値する。1400~1600mの経験が多く、新競馬場の1500mは相対的にみて有利な印象で、初の地方競馬場への遠征も特に割り引く必要はない。中央馬5頭の中では、力は最上位との見立て。

単穴

  • 811ワイドファラオ

CHECK!

 この稿を書かせている段階でどれくらいの人気になるのか分からないが、一発を秘めていて配当的な妙味を覚えるのが本馬。なんといっても、かしわ記念勝ちの金看板が光る。その後は2年も勝ち星から遠ざかっているし、前走も休養明けとはいえ14着の大敗では強調しづらいが、陣営が試行錯誤しながら復活を目指しており、今回はあえて臨戦過程を変えてきたとのこと。岩田望来騎手はテン乗りになるが、逆に先入観がないことがいい方に出ないものか。京都牝馬Sに続いて今度はダートの重賞制覇も夢ではないはず。

連穴

  • 812ヘリオス

CHECK!

1勝クラスを勝ち上がるのに8走を要したのは気になるが、当時の出走歴を見ると芝とダートが混在しており適性を見極めるのに苦労した様子がうかがえる。また馬自身も発展途上だったという見方もできるわけで、2勝クラス以降は比較的早い出世を遂げている。7勝中1200mと1400mで3勝ずつでも、中距離で相応の実績を残しており、1500mが長いとは思えない。今なお存在感を見せる武豊騎手との息もぴったりで、惜敗続きに終止符を打つ可能性は高い。

提供 競馬東海 鬼頭 信正

注記

当ページの情報は、5月2日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。