注目馬情報 Attention

テイエムサウスダン

牡5 JRA 飯田雄三厩舎 通算19戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:ムービングアウト
母の父:Langfuhr

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デビュー以来5割近い勝率を誇り、近走の充実ぶりは目を見張るものがある。昨年の兵庫ゴールドトロフィー、今年の根岸Sと連勝で重賞5勝目。その勢いに乗って、古馬GI初挑戦となったフェブラリーSでも2着に健闘した。以前はレース後に疲れが残りケアに気を使ったが、5歳になって体質も強化。レース後にダメージが残らなくなったことも好調の大きな要因となっている。これまで良績は1400メートルに集中していたが、3回目にして初めてマイルで馬券圏内に入り、距離の課題を克服したのも収穫だった。

ソリストサンダー

牡7 JRA 高柳大輔厩舎 通算30戦6勝

父:トビーズコーナー
母:ラヴソースウィート
母の父:スペシャルウィーク

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昨年のかしわ記念が地方GI初挑戦。6番人気の伏兵扱いながら、いきなり2着に好走した。向正面で両サイドから挟まれてブレーキを掛ける場面がありながら、4角大外を回って勝ったカジノフォンテンを鼻差まで追い詰めた。その後、武蔵野Sで重賞初制覇を果たすと、今年はフェブラリーS4着。UAEドバイのゴドルフィンマイル4着と安定した走りを披露。ゴドルフィンマイルは前が止まらない展開で流れが向かなかったが、海外遠征も経験して地力強化している。昨年2着のリベンジを狙う。

過去3走の競走成績

ショウナンナデシコ 

牝5 JRA 須貝尚介厩舎 通算20戦7勝

父:オルフェーヴル
母:ショウナンマオ
母の父:ダイワメジャー

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エンプレス杯、マリーンCと牝馬ダートグレード競走を連勝中。一気に牝馬ダート戦線のトップへと駆け上がったニューヒロインだ。かしわ記念と同じ舞台の前走・マリーンCは、約1年5カ月ぶりのマイル戦でペースに戸惑わないか、初めて背負う斤量57キロは大丈夫かなど懸念されたが、そんな周囲の雑音を圧倒的な強さでかき消した。走破時計自体は目立たないが、2着に8馬身差はマリーンC史上最大着差。吉田隼人が「こんなに強くなっているんだ」と話したように、陣営の想像を超える成長を遂げている。GI初挑戦も侮れない存在。

カジノフォンテン

牡6 船橋 山下貴之厩舎 通算26戦12勝

父:カジノドライヴ
母:ジーナフォンテン
母の父:ベストタイアップ

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昨年の覇者。昨年は川崎記念、京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念と3連勝で一気にダート界のトップクラス入りを果たした。続く帝王賞は暑さに弱い体質が響いて10着。金沢JBCクラシックは休み明け。チャンピオンズCはもまれて耳を絞ったり、内にもたれたりと不完全燃焼。川崎記念は番手で折り合いがつかずと、かしわ記念後はかみ合わない競馬が続いたが、前走の京成盃グランドマイラーズは斤量58キロでいつもよりダッシュがつかない中でも追い上げて2着。復調気配を示しただけに、得意の舞台で連覇に期待がかかる。

インティ

牡8 JRA 野中賢二厩舎 通算22戦7勝

父:ケイムホーム
母:キティ
母の父:Northern Afleet

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2019年のフェブラリーS覇者であり、その年から4年連続で同レースに出走している8歳の古豪。かしわ記念も2年連続3回目の出走。武豊が「全く枯れていない」と話すように馬は元気いっぱいの〝中年の星〟だが、課題はその元気いっぱいすぎるところかもしれない。前走のフェブラリーSも道中で頭が上がるほど掛かってしまっていた。内枠であっという間に他馬に囲まれてしまったのも良くなかった。 ただ、かしわ記念はこれまで2、3着と相性は悪くない。昨年は抑えて折り合うという新境地も見せた。とにかく理想は外枠だ。

エアスピネル

牡9 JRA 笹田和秀厩舎 通算30戦4勝

父:キングカメハメハ
母:エアメサイア
母の父:サンデーサイレンス

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JRAの芝重賞で3勝を挙げている実績馬。7歳夏にダート初挑戦とベテランながら新境地に挑んだ。その初挑戦となった2020年のプロキオンSでいきなり2着。高いダート適性を示すと、翌年のフェブラリーSで、今年連覇を果たしたカフェファラオから0秒1差の2着に好走した。近走は2走連続9着と成績は一息だが、前走のフェブラリーSは大外枠かつ苦手な瞬発力勝負と敗因は明確。船橋は初参戦だが、今なら地方ダートのペースの方が合いそう。GIで3度の2着。今度こそ「シルバーコレクター」の名を返上するか。

サンライズノヴァ

牡8 JRA 音無秀孝厩舎 通算38戦10勝

父:ゴールドアリュール
母:ブライトサファイヤ
母の父:サンダーガルチ

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3歳から4年連続で重賞を制していたのが昨年は未勝利に終わったが、金沢JBCスプリント2着と存在感は示した。そのJBCはスタート後に他馬とぶつかったりとスムーズではなかったが、砂の深い内側から上がり3F最速タイの素晴らしい末脚を繰り出した。GI初制覇となった2019年のマイルチャンピオンシップ南部杯以来、2度目の吉原寛人とのコンビ。ジョッキーとの相性の良さもうまくかみ合った。かしわ記念は3年連続の出走。昨年はいつもより早く動く積極策を選択したが、7着と一息の結果。末脚勝負に徹した方が持ち味を生かせそうだ。

タイムフライヤー

牡7 川崎 内田勝義厩舎 通算30戦5勝

父:ハーツクライ
母:タイムトラベリング
母の父:ブライアンズタイム

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2017年ホープフルS、20年エルムSと芝、ダート両方で重賞を制している実績馬。今年のフェブラリーS(5着)後にJRAから川崎に移籍。再始動戦を2年連続で出走となるかしわ記念に定めて調整されてきた。地方ダート初出走だった昨年は、3番人気に推されながら9着。レース後に川田将雅が「ダートの質が合わない印象です」と話しただけに再挑戦がどう出るかだが、ラーゴブルー、アイアムレジェンド、ダイアナブライト、ノーヴァレンダとJRAからの移籍馬を次々と重賞馬として再生させてきた内田厩舎だけに楽しみはある。

過去3走の競走成績

(秋田 麻由子)

注記

当ページは、4月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。