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レースの見どころ

南関東牝馬クラシックはここ3年連続して二冠牝馬が誕生し、この関東オークスで三冠に挑んだ。結果はトーセンガーネット3着、アクアリーブル2着、ケラススヴィア2着と、いずれもJRA勢の壁に阻まれてきた。今年の二冠牝馬はスピーディキック。JRA勢の壁を越えられるか、それとも…。

本命

  • 22トキノゴールド

CHECK!

 桜花賞はスタート後最初のコーナーで不利を受け後方から。スピーディキックの通ったコースをなぞるように進み、上り第2位39秒6の末脚で、直線だけで4着まで押し上げた。前走の東京プリンセス賞でも、同じようにスピーディキックの直後を進んだが、初の右回りも影響したか、勝負どころでスッと引き離された分を縮めることが出来なかった。ただこの馬自身も末脚を伸ばしているし、左回りでさらに距離が延びた今回はこの馬にとっても好材料だ。道中いかにいいポジションを取るか、スタートを決められれば逆転の可能性は十分ある。

対抗

  • 11スピーディキック

CHECK!

 三冠を達成すれば06年チャームアスリープ以来、史上2頭目の南関牝馬三冠馬となる。道営でエーデルワイス賞など2勝を含む通算重賞5勝は断然で、地方の現3歳牝馬では間違いなくトップである。本質はマイラーで、1800mの東京プリンセス賞では最後コスモポポラリタにクビ差まで迫られており、さらに距離延長となる今回はそこがカギになるだろう。とはいえ早めに動いて上がり37秒8ならバテていたわけでもなく、むしろ小回りコーナー6回の川崎コースの方が脚も温存できそうなイメージで、同世代牝馬同士なら振り切ることができそうだ。

単穴

  • 57グランブリッジ

CHECK!

 JRA2勝で、いずれも完璧な差し切り勝ち。デビュー戦7着以外は大崩れもなく堅実だ。ここまで減量の小沢騎手だったが、今回福永騎手という点でも勝負気配が感じられる。距離、小回りは問題なさそうだが、新馬戦以来の左回り、初のナイター競馬とクリアすべき課題は多いだけに、なおさら福永騎手への期待が高まる。

連穴

  • 711ドライゼ
  • 33リッキーマジック
  • 710ラブパイロー

CHECK!

 ドライゼは今年3月と遅いデビューながら2戦2勝。初戦はスタートで出遅れ後方から。不良馬場もあり絶望的な4コーナー11番手から別次元の伸びをみせ2着に4馬身差。続く2戦目も36秒9の末脚で連勝。スケールの大きさが感じられる。この脚を川崎で使えるかどうかがカギになるだろう。リッキーマジックはデビュー2連勝の素質馬。前走青竜Sは休み明けもあり10着と大敗を喫したがまだ見限りは早計だろう。姉キラットダイヤは岩手重賞勝ちで、血統からも地方コースは向く。ラブパイローは芝、ダートでそれぞれ1勝。中距離を先行、二の足を使うレースぶりで、今回の条件はしっくりくる。パイロ産駒、地元ベテラン山崎誠士騎手起用で大駆けに期待。

提供 日刊競馬 中坪 一夫

注記

当ページの情報は、6月14日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。