予想情報 Prediction

レースの見どころ

エーデルワイス賞は1998年に、3歳牝馬限定の交流重賞として設立。(馬齢表記は当時のもの。)当初は札幌、門別、旭川と開催場所が替わるため、施行距離が一定しなかったが、2009年から門別競馬場1200mに定着した。ホッカイドウ競馬で施行されるダートグレード競走は4レースだが、過去24回の勝ち馬の内訳は、ホッカイドウ競馬所属が12勝、JRA所属が10勝、地方の他地区が2勝。このレースだけ地元勢がJRA勢を抑えている点が特筆されるデータ。JRA勢は1勝級馬の参戦が目立っているのも、ひとつの要因と言えるだろう。目下、ホッカイドウ競馬所属馬が4連勝中という点もつけ加えておきたい。

本命

  • 36スティールグレイス

CHECK!

 今年、開幕早々にデビュー勝ちを果たした段階で、パートナーの桑村騎手が「エーデルワイス賞でも好勝負」と言わしめたほどの器。2戦目のウィナーズチャレンジ競走で負かしたポリゴンウェイヴは、南関東に移籍後、重賞ゴールドジュニア2着。この馬の株をさらに押し上げている。ソエの影響で栄冠賞こそ崩れたが、その後の牝馬限定戦のフローラルカップ、リリーカップと完勝。たとえ前半の流れが速くなっても、自在の競馬ができるだけに、展開面に左右されることもない。ゲートあと入りの6番枠なら理想的。適度に間隔を取られているように、このレース一本に目標を絞られて、直前の坂路では35秒3、終い11秒9。万全の態勢を敷いての出陣。

対抗

  • 714トモジャミ

CHECK!

 デビューから連続2着のあと、3走目の前走、中山ダート1200mで待望の初勝利。これといった決め手があるわけではないだけに、勝ち上がるのに3戦を要したが、前進気勢が強く、いち早く前につけられる先行力を持っており、追ってからの脚も確か。レース運びに安定感のある優等生タイプと言えるだろう。ここまで3戦は福島、新潟、中山。すべて異なる競馬場で好走してきており、舞台を問わず安定して自分のパフォーマンスを発揮できる点も心強い材料だ。今回も確実に上位に顔を出してくるはず。その確実性を評価して対抗に推す。

単穴

  • 35マルカラピッド

CHECK!

 小倉芝1200mのデビュー戦は、歩いてゲートを出て、押っつけても進んで行かず、そのままシンガリ負け。競馬にならなかったが、2走目の中京ダート1200mで内容が一変。ロケットスタートを決めて楽に2番手につけると、直線でいち早く抜け出してあっさり勝負を決めてしまった。ダート替わりが吉と出たのもあるが、初戦はまったく力を出していなかったということだろう。勝ち時計1分12秒1はこの開催で4鞍あった同条件のレースで抜けて速かった。まだ初戦のような気難しさを出す恐れもあり、不確定要素も大きいが、前走並みのパフォーマンスを発揮できれば、交流重賞のここでも面白い存在だ。

連穴

  • 611エコロアイ
  • 59アサクサロック
  • 612ライトニングブルー
  • 12エムオーチロ

CHECK!

 エコロアイは新潟のデビュー戦、ダート1200mを逃げ切り勝ち。スタートセンスとテンのスピードが売りの典型的な短距離の先行タイプ。やや一本調子にも感じるが、レコード決着だった前走でもハナを切っているように、スピードだけなら芝のオープン級でも通用の水準。アサクサロックは前走のフルールCで重賞勝ち。その時に2着に負かしたリコシェが、フローラルC、リリーCで続けてスティールグレイスの2着。リコシェを物差しにすれば、能力は遜色ない。ライトニングブルーは3走前の栄冠賞ハナ差2着が光る。前走のようなモロさも同居するが、気分良く運べれば。エムオーチロの前走は鮮やかな差し切り。先行争い激化で後方一気の展開なら。

提供 競馬ブック 岡崎 翔

注記

当ページの情報は、10月19日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。