注目馬情報 Attention

レッドルゼル

牡6 JRA 安田隆行厩舎 通算22戦9勝

父:ロードカナロア
母:フレンチノワール
母の父:フレンチデピュティ

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昨年のJBCスプリントJpnIの勝ち馬。重賞は他に21年の根岸ステークスGIII、今年の東京盃JpnIIの計3勝を挙げている。また、ドバイゴールデンシャヒーンGIで2年連続2着などもあり、実績は今回のメンバー中で最上位。この馬の最大の武器は鋭い決め手。それを遺憾なく発揮できる1200m戦では、8戦して1度も4着以下になったことがなく安定感は抜群だ。昨年、勝利した金沢競馬場はコーナー4つの小回りコースで、決して向いているとは言えない舞台だったが、今年の舞台の盛岡競馬場はワンターンかつ比較的コーナーも緩やかで、より競馬がしやすくなるだろう。東京盃を叩いての臨戦は昨年と同じ。叩き良化型らしく、前走後は中間の気配が良く、連覇へ視界良好。

(研究ニュース・小野 颯真)

テイエムサウスダン

牡5 JRA 蛯名正義厩舎 通算21戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:ムービングアウト
母の父:Langfuhr

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JRA重賞は今年の根岸ステークスGIIIが初優勝となったが、地方では19年に兵庫ジュニアグランプリJpnII、21年には黒船賞JpnIII、テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIと兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを勝利。根岸ステークスGIII勝利後はフェブラリーステークスGIに挑むとカフェファラオの2着に善戦してみせた。美浦・蛯名正義厩舎への転厩初戦となった前走の東京盃JpnIIを2着し、ここに挑む。「実績のある馬をいきなりやらせていただく事になり、ありがたいばかりです」と口を開いた蛯名調教師は続ける。「500キロを超す大型馬なので硬い馬かと思ったけど、良い意味でイメージと違って素軽さがありました。気性もおだやかで扱いやすいし、叩かれて状態は上向いているので、何とか期待に応えられる結果が出せるように、頑張ります!!」

(平松 さとし)

イグナイター

牡4 兵庫 新子雅司厩舎 通算16戦8勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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西の大将がJBCに初参戦する。JRAでのデビュー戦は2着に7馬身差をつける鮮烈な勝ち方で、3歳夏に兵庫に移籍すると勢いは加速。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでハンデ差を生かし3着に逃げ粘ると、今年は「レース史上最もタフな馬場」とも言われた黒船賞JpnIIIを制覇。返す刀でかきつばた記念JpnIIIも制覇した。その2戦ともに光ったのがスタートからのダッシュ力。特にかきつばた記念では砂が非常に深い内枠ながら、ダッシュを決めて外に切り替えられたことが勝因の一つだろう。夏は北海道で休養に充て、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIは一気の相手強化でも好位から運んで少差の4着。新子雅司調教師は「南部杯で久しぶりの左回りと、時計の出る馬場を経験できたことは大きいです。長距離輸送の疲れをしっかり回復できるよう、前走同様に前日昼前という早めの到着予定です。ベストは1200メートルでしょうし、ひと叩きして馬にスイッチが入りました」とJpnI制覇へ向けて期待を抱いた。

(大恵 陽子)

ダンシングプリンス

牡6 JRA 宮田敬介厩舎 通算15戦10勝

父:パドトロワ
母:リトルブレッシング
母の父:バブルガムフェロー

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JRAデビュー時は芝を使ったせいか勝ち切れなかったが、地方・船橋に転厩後、圧勝続きで3連勝。再びJRA入りすると、1200m戦で2着に10馬身差をつけたり、コースレコードで勝ったりと、その勢いのまま連勝を6まで伸ばした。21年のカペラステークスGIIIで重賞初制覇。その後、サウジアラビアへ遠征するとリヤドダートスプリントGIIIもぶっち切った。帰国後は北海道スプリントカップJpnIII・1着、前走のクラスターカップJpnIIIは4着。宮田敬介調教師は言う。「爪やトモなど、まだ弱い面を抱えている馬ですが、前走に関してはスタートのタイミングが合わなかったのが全て。デキ落ちではありません」。前走後は放牧を挟み、この中間は「調教でも良い動きをしてくれている」と言う。鞍上は三浦皇成騎手に戻る。世界を制したスピードを披露出来るか。期待がかかる。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

リュウノユキナ

牡7 JRA 小野次郎厩舎 通算45戦9勝

父:ヴァーミリアン
母:ネオカラー
母の父:クロフネ

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18年の秋にJRA入り。当初はなかなか結果を出せずにいたが、5歳になった20年にオープン入り。同年の秋くらいからはすっかり安定して結果を残せるようになると、21年の東京スプリントJpnIIIを優勝。6歳にして自身初の重賞制覇を飾ってみせた。その後の勝ち星は同年のクラスターカップJpnIIIのみだが、JRAのカペラステークスGIIIで2着するなど、大崩れなく常に善戦。7歳となった今年も東京スプリントJpnIIIやクラスターカップJpnIIIで2着するなど、4戦して2着3回、3着1回。古豪といえ元気一杯だ。選出されればドバイ遠征なども視野に入れていたほどの期待馬で、現在の充実ぶりや中間の調教の動きを考慮すれば今回も恥ずかしい競馬はしなさそう。鞍上は横山武史騎手に戻って、大仕事を目指す。

(平松 さとし)

キラットダイヤ

牝5 岩手 板垣吉則厩舎 通算21戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:テツナゴオ
母の父:ハーツクライ

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昨年4月、中央2勝クラスから転入後、圧巻のスプリント重賞4連勝。全会一致で岩手競馬の最優秀短距離馬に選出された。今年もほぼ同じ路線を歩み、早池峰スーパースプリント、岩鷲賞、絆カップすべて圧勝で2連覇を達成した。サウスヴィグラス産駒に総じて言えることだが、意外に奥手が多い。キラットダイヤも今が“旬”を迎えた。「今回は相手が違うので自分の競馬をさせてもらえるかだが、休み明けだった絆カップを使ってさらに調子が上がった。昨秋と同じ感じ。柔らかみも出ています」と板垣吉則調教師。確かに今まで体感したことがないスピードに戸惑うかもしれない。しかし自分の競馬に徹し、持ちタイム1分10秒1を短縮できれば、結果がついてくると信じている。

(松尾 康司)

ヘリオス

セ6 JRA 寺島良厩舎 通算26戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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オープン入り後はあと一歩のところで重賞タイトルに届いていないが、年明けから3戦連続で重賞2着と着実に賞金を重ねて、先日行われたマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIではハナ差の2着に好走。JpnI級でも通用する力を見せつけた。近走は1400〜1600mを中心に使われてきたが、条件戦とはいえ、1200mでも3勝を挙げているように、距離実績も十分にある。同馬のセールスポイントはテンからスッといける先行力。「前走で盛岡コースも経験できましたからね。あそこまでいったら勝ちたかったですが、JpnI級でも勝ち負けできることを証明してくれました。久々の1200mですが、どんな走りが出来るか見てみたいです。引き続き状態は良さそうなので、ここも楽しみ」と寺島良調教師。

(競馬ブック・三宅 俊博)

プライルード

牡3 大井 藤田輝信厩舎 通算9戦3勝

父:ラブリーデイ
母:アンソロジー
母の父:サクラバクシンオー

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2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIと全日本2歳優駿JpnIで3着に食い込み、世代トップクラスの力を示した。京浜盃は4着と上々の走りを見せたが、羽田盃で13着に敗れたのを機に、短距離へ路線変更。これが吉と出て優駿スプリント、アフター5スター賞と、重賞連勝を果たした。持ち前のスピードに加えて精神面が成長したことで、レース運びにも安定感が出てきている。藤田輝信調教師は「ここを目標に乗り込んできました。精神的に大人になってきたので、輸送は気になりません。1200mなら紛れもあるでしょうし、ここで結果が出てくれれば、先々への期待も膨らみます」と3歳馬の成長と勢いに期待を寄せている。

(大貫 師男)

注記

当ページは、10月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。