注目馬情報 Attention

シャマル

牡5 JRA 松下武士厩舎 通算14戦7勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

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未勝利からの3連勝、3勝クラス、そしてオープン初戦となった東京スプリントと、競走馬生活の前半で挙げた5勝はいずれも1200mだったが、昨年8月の佐賀・サマーチャンピオン、9月の浦和・テレ玉杯オーバルスプリントと小回り1400mを連勝。好ダッシュから先行して直線で抜け出す競馬で強さを見せる。その後は南部杯3着、チャンピオンズC5着、兵庫ゴールドトロフィー2着と勝利を挙げることはできなかったが、8月以降5戦しており、リフレッシュした今回は再び走りに磨きがかかるだろう。あとは初経験となる高知の深い砂にいきなりから対応できるかどうか。

イグナイター

牡5 兵庫 新子雅司厩舎 通算19戦9勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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昨年のNARグランプリ年度代表馬が黒船賞連覇を目指す。昨年はここを勝ち、返す刀で内枠不利とされた新・名古屋競馬場の1枠1番から好ダッシュを決めて勝利。秋は南部杯4着、JBCスプリント5着とJpnIのタイトルにあと一歩手が届かなかったが、大舞台でも戦える力を見せた。2走前の兵庫ゴールドトロフィーは5着に敗れたが、敗因の一つは1年ぶりの地元戦でプラス23kgだったこと。新子雅司調教師も「輸送で思った以上に体が絞れる」と話しており、輸送競馬の今回はプラス材料。1年間、ダートグレード競走に照準を絞り戦ったことで、さらに進化しており、前哨戦の黒潮スプリンターズCはゴール手前で流す余裕がありながらも昨年より勝ち時計を1秒9も縮めた。まだまだ進化の途中だ。

ラプタス

セ7 JRA 松永昌博厩舎 通算24戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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勝負服柄のメンコと、目を覆うホライゾネットという馬装が印象的な馬。豊富なスピードを武器に、逃げてダート短距離で強さを発揮してきた。スピードが生きる不良馬場の20年黒船賞を逃げ切って勝ち、かきつばた記念連覇や21年サマーチャンピオンも同様のレース。そうした中、新たな一面を見せたのは前走の兵庫ゴールドトロフィー。4~5番手インから直線入り口で狭い間を割って差すという、これまでと全く異なるレースぶりで勝利を収めた。逃げ馬は先手を取れなければ脆さが出ることが多いが、レースの幅を大きく広げたことで、さらなる活躍が期待される。

過去3走の競走成績

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算18戦7勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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ダート1800mで初勝利を挙げ、昇級後は上位争いには加わる一方でしまいの甘さを見せていたのが、昇級4戦目で1400mに距離短縮すると5馬身差で快勝。以降は1400mを中心に歩んできた。逃げ・先行できるダッシュ力と、追って鋭い脚が武器の馬。ダート短距離で一瞬にして抜け出す脚を持っている。昨年、オープン初戦の天王山Sでは初の1200mでやや忙しそうに見えたが、2走前、前走と1200mで連勝。好位で溜めて弾ける形で強さを見せている。今回は久しぶりのコーナー4回だが、高知の深い馬場でもダッシュ力と鋭い末脚を発揮できれば、かなり面白い存在だろう。

ヘリオス

セ7 JRA 西園正都厩舎 通算29戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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昨年のこのレースで1馬身差の2着。高知特有の砂の深さに加え、地元騎手が「黒船賞史上、最もタフな馬場」と話すほど適性の差が出やすいレースだったが、高知初見参ながら力を見せたと言えるだろう。続くかきつばた記念でもイグナイターの後塵を拝する形となったが、ヘリオスの方が1.5kg重たい斤量。今回は斤量差が逆転し、ヘリオスの方が1kg軽い56kgで出走できる。昨秋の南部杯ではJRA賞最優秀ダートホース・カフェファラオ相手にハナ差まで粘り、転厩2戦目だった前走・フェブラリーSも直線で一旦は先頭に立つ7着。重賞タイトルこそまだだが、いつタイトルを手にしても不思議ない。

ガルボマンボ

牡4 高知 細川忠義厩舎 通算33戦10勝

父:ガルボ
母:クロフネマンボ
母の父:クロフネ

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昨年の高知競馬年度代表馬。門別でデビューし1勝したのち、2歳11月に高知へ移籍した。移籍当初から調教を担当するのは福山競馬(廃止)でリーディングにも輝いたことのある三村展久元騎手。手にした重賞タイトルは高知優駿、黒潮菊花賞、そしてグランプリ・高知県知事賞・だるま夕日賞と1900m以上中心で、じわっと長くいい脚を使うタイプで距離が延びるほどに持ち味が生きる。それゆえ、今回の1400mはやや距離不足にも映るが、黒船賞選考競走のだるま夕日賞を勝ち、高知で年に一度のダートグレード競走へ地元代表として出走を決めた姿は年度代表馬の誇りを感じる。主戦の林謙佑騎手は「ハイペースの方が道中、リラックスして走れます」と話しており、ダートグレード競走の流れが向く可能性もある。

サクセスエナジー

牡9 JRA 北出成人厩舎 通算44戦13勝

父:キンシャサノキセキ
母:サクセスアイニー
母の父:ジャングルポケット

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2019年に黒船賞を制覇した時は5歳だった同馬もすでに9歳となったが、古豪の強さは健在。以前は砂を被ると嫌がる面を見せ、枠順が一つの鍵となることも多かったが、21年サマーチャンピオンでは1コーナーで砂を嫌がって大きく後退しながらも直線で差し脚を伸ばして2着に挽回して見せた。前走・兵庫ゴールドトロフィーは怪我もあって4カ月の休養明けで馬体重はプラス27kgだったが、3コーナー手前で砂を嫌って進みがやや悪くなりながらも直線で脚を伸ばし3着。諦めない走りで弱点をカバーしている。重賞6勝中5勝が地方小回り1400m。20年天王山Sは59kgで勝利したほか近2走も同斤量で、今回の58kgは背負い慣れている。

モダスオペランディ

牡7 高知 田中守厩舎 通算35戦5勝

父:ダイワメジャー
母:アドニータ
母の父:シングスピール

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JRA時代は好位から抜け出す競馬で3勝クラスまで上がり、2着の実績もあったが、今年1月に高知移籍初戦を迎えた。540kg前後の雄大な馬体で移籍初戦を快勝すると、黒船賞選考競走でもある重賞・大高坂賞は先行勢を見る位置から勝負所で一気に先頭に立って勝利。この日はやや時計の出やすい不良馬場ではあったが、勝ちタイム1分28秒3は過去の傾向から見て黒船賞で上位争いが期待できる。前走のだるま夕日賞はガルボマンボとクビ差の2着だったが、4コーナーで勝ち馬より3~4頭分外を回されており、その差と言えるだろう。ガルボマンボ同様、地元代表として挑む。

(大恵 陽子)

注記

当ページは、3月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。