注目馬情報 Attention

ペイシャエス

牡4 JRA 小西一男厩舎 通算12戦4勝

父:エスポワールシチー
母:リサプシュケ
母の父:ワイルドラッシュ

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今年の飛躍が期待される4歳馬だ。ユニコーンSを制し、続くジャパンダートダービーが2着。JBCクラシックは正攻法の立ち回りで敗れたとはいえ、強敵相手の3着なら悪くない。ただ、名古屋GPの勝利は、ややメンバーに恵まれた感も…。続く川崎記念はキャリア豊富なダート巧者にはね返されたが、JpnIで勝ち負けするにはさらなる強化が必要ということか。父は長くダート界を席巻したエスポワールシチー。そんな偉大な父が覚醒したのは4歳だった。今回は地方ダートを熟知する戸崎圭太騎手と新コンビ。どんな化学反応を起こすのか、要注目だ。

(井上 達也)

グロリアムンディ

牡5 JRA 大久保龍志厩舎 通算15戦5勝

父:キングカメハメハ
母:ベットーレ
母の父:Blu Air Force

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チャンピオンズCがまさかの12着大敗。いつもよりも行きっぷりが悪く、内枠でもまれ込んだせいか、追ってからも伸びを欠き馬群に沈んだ。敗因は不明だが、評価を下げるまでには至らない。芝からダートに転向したのが21年12月で、初ダートで4馬身差Vを決め、そこから4連勝。アンタレスSこそ2着に敗れたが、1、3、4着は後方からの差し馬だ。好位から運んだこの馬にとって厳しい展開だったことを思えば負けて強しといえよう。地方ダートグレード競走は初参戦だが、本来はスタートが良くて、鞍上が抑えるほどの行きっぷり。中山2400メートルを早め先頭から粘り込んだ内容から、距離、コースを苦にしないはずだ。

(井上 達也)

メイショウフンジン

牡5 JRA 西園正都厩舎 通算20戦6勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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目下2連勝中。2走前のアルデバランSは直線の追い比べでいったん外の馬に前へ出られながらも、勝負根性を見せて差し返した。前走は右回りの阪神。もともとが左回りを得意としていたが、逃げて自分の形に持ち込み、後続を封じ込んだ。5歳にして本格化した印象だ。暮れの休養がマッチしたようで、西園正都調教師も「放牧を挟んでから歩様がすごく良くて具合がいい」と状態面に胸を張る。逃げにこだわる馬がいれば、譲っての番手。行く馬がいなければハナ。いずれにせよ、前に行ってしぶといタイプ。2400メートルのスタミナ比べは大歓迎、左回りは得意と、条件がそろった。

(井上 達也)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算31戦6勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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かなうなら逃げが理想的で、とにかく前で運びたい。ただ、出脚が鈍いのがネックだ。前走もスタート後に鞍上がひたすら追い続けて、1周目のスタンド前でようやくの2番手。それでも気合をつけないと置かれるようで、勝負所ではいち早くステッキが入るほど。結局、2100メートルを追い通しだったが、手応え以上の踏ん張りを見せて3着に粘り込んだ。さすがスタミナ自慢といった内容だ。昨年のクイーン賞がハイライト。ハナを奪い、持久力勝負に持ち込んでの勝利で、実績のあるグランブリッジ、ショウナンナデシコを寄せ付けなかった。今回の2400メートルなら前半のポジション取りも少しは楽になるか。積極果敢なレース運びなら容易にバテない。

(井上 達也)

エルデュクラージュ

セ9 船橋 川島正一厩舎 通算39戦8勝

父:クロフネ
母:エルダンジュ
母の父:サンデーサイレンス

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中央在籍時の2021年には当該レースでダノンファラオの2着になっている。船橋に移籍してきてからも、昨年の川崎記念では3番手追走から3~4コーナーで前に並びかけて直線で先頭に立つと、9番人気の低評価を覆して2着に粘り力を示した。中央時代2100mで4勝を挙げ、今年も2100mの報知オールスターカップを制しているように長距離は得意の舞台。近走ダートグレード競走では結果を出せていないが、実績のあるコースだけに頑張ってほしいところ。

(豊岡 加奈子)

アナザートゥルース

セ9 船橋 佐藤裕太厩舎 通算37戦7勝

父:アイルハヴアナザー
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ

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中央時代には2019年アンタレスS、20年ダイオライト記念で重賞2勝を挙げた実力馬が9歳となった今年船橋に移籍。初戦のチバテレ盃では、2番手の競馬から3〜4コーナーで逃げた馬をとらえて先頭に立つも、直線で内から伸びてきたギガキングに交わされ2着。続く報知グランプリカップでは、ハナに立ってレースを進めると直線で外から伸びてきたギガキングに再び敗れる結果となったものの2着は確保。ダートグレード競走で相手関係は楽ではないが、過去の実績からは侮れない。

(豊岡 加奈子)

セイカメテオポリス

牡5 大井 渡辺和雄厩舎 通算21戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ボウピープ
母の父:ディープスカイ

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昨年のダイオライト記念では勝ち馬から0.7秒差の5着と悪くない内容。その後も白山大賞典では地方馬最先着の4着で、1番人気に推されていたブリッツファングにも先着。地元南関勢同士の重賞では、レースが後方からで展開に左右されやすく勝ちきれない面はあるものの好走が目立つ同馬。これまでダートグレード競走では掲示板止まりだが、あと一歩というところにはおり、まだ5歳という年齢からもう一段階成長が見られるかもしれない。2度目の挑戦で前進に期待したい。

(豊岡 加奈子)

ミューチャリー

牡7 船橋 矢野義幸厩舎 通算28戦8勝

父:パイロ
母:ゴッドビラブドミー
母の父:ブライアンズタイム

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船橋の生え抜きで、2021年のJBCクラシックでは3番手追走から直線で抜け出すと、迫り来るライバルを退けて22回の開催の中で地方馬として初めて勝利し、意地を見せつけた。昨年のダイオライト記念は初めての2400mでも、直線伸びてきて3着と好走し距離に対応できることを証明。1番人気に推された大井記念では、本来の伸びが見られず15着に敗れたが、馬体が19キロ減った影響も考えられる。前走の日本テレビ盃から休養を挟み、船橋を代表する馬がどんなレースをするか楽しみだ。

(豊岡 加奈子)

注記

当ページは、3月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。