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レースの見どころ

 ダンシングプリンスやレッドルゼルといったG1級ホースこそ不在だが、3年ぶりに大井コースでの開催となるJBCスプリントへ向けて、同舞台で行われる今年のこのレースは年度明けといっても目が離せない一戦に。今年はJRA所属馬5頭、南関東所属馬が6頭の計11頭が出走する。過去5年の3着以内入線の15頭の内訳はJRA=8頭(4勝)に対して地方(南関東)=7頭(1勝)。今年はJRA勢がそれぞれ海外帰り、休み明け、前走大敗後など死角を抱えており、19年キタサンミカヅキ以来となる地方馬の優勝もありそうだ。

本命

  • 67ギシギシ

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 同馬にとって転換点となったのが昨年のこのレース。当時南関A2クラスの格付けながら同じ56キロを背負ったシャマル・リュウノユキナとハナ・クビ差の3着の接戦を演じてみせた。その後3連勝、S1・習志野きらっとスプリントを制して名実ともに地方競馬のトップスプリンターの座に。昨年9月のアフター5スター賞、10月の東京盃は反動が出たか7・5着に終わったが、5カ月の放牧を挟んでの復帰戦となった前走のフジノウェーブ記念では初の1400メートル戦ながら逃げて0秒1差の3着とリフレッシュを証明。今回の直前追いはその前走を大幅に上回る動きで上積みも大きそうだし、1200メートル短縮も当然プラス材料。今年は勝利を狙う。

対抗

  • 11リュウノユキナ

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 一昨年1着、昨年2着と相性のいいこのレースに3年連続出走。勝ち星でいえば21年の盛岡・クラスターカップから遠ざかっているが、その後10戦して【0-7-1-2】で、4着以下に敗れたのは金沢1400メートルで行われた21年のJBCスプリントと前走のサウジ・リヤドダートスプリントの2戦のみで、国内のダート1200メートル戦では現役随一の安定感を誇っている。今年も上位争いが期待できそうだが、そのサウジ遠征の帰国後に加えて中間転厩を挟んでの一戦。追い切りの動きを見る限りは大きな影響もなさそうとはいえ、些細なリズムの狂いはないか…。こと気配面については当日まで注視したいところで、今回は対抗評価に留めた。

単穴

  • 33アティード

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 20年10月デビューから22年1月には大井に在籍し11戦3勝、最終走B3クラス勝ちの戦績だった馬が、JRA移籍後は22年4月に初戦を迎えて8戦3勝、前走はオープン特別を快勝。3歳春にブラックストームやハートプレイスといった南関現A級とコンマ差の競馬もあり素質は秘めていたのだろうが、約1年前とは大きく馬が変わっているとみていい。懸念材料は落馬競走中止も含めてこの4戦みせているスタート難だが、11頭立てと案外頭数が落ち着いた今回も前走同様挽回も可能だろう。過去このレース3勝をはじめ、これまで地方ダートGを席巻してきた父サウスヴィグラスもラスト世代となる現5歳世代はまだ未勝利。その父にも勝利を贈りたい。

連穴

  • 55エアアルマス
  • 66ケイアイドリー
  • 44オーロラテソーロ
  • 78プライルード

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 エアアルマスは前走の根岸Sのコンマ差5着からは8歳での南関東転入でも活力は十分残す。過去実績はJRA勢を含め今回のメンバーでは見劣りせず、初戦から森泰斗騎手騎乗も期待値の高さの現れだろう。ケイアイドリーの黒船賞8着大敗は地方適性よりも逃げたことがアダとなった印象。その前2戦の連勝からスピードは互角で、本来の好位からの競馬なら巻き返しは可能だ。オーロラテソーロも前走12着は落鉄もあって度外視でき、昨年の東京盃3着だけ走ればここなら勝ち負けになる。人気の盲点はプライルード。前走フジノウェーブ記念14着は20キロの馬体増を加味しても明らかに叩き台。大井1200メートル過去2戦2勝、ベスト条件で上位を狙う。

提供 日刊競馬 鎌田 智也

注記

当ページの情報は、4月18日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。