注目馬情報 Attention

ユティタム

牡3 JRA 須貝尚介厩舎 通算4戦3勝

父:Justify
母:ジペッサ
母の父:City Zip

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デビュー戦で2着(相手はのちにユニコーンSを勝つペリエール)に敗れたが、その後は破竹の3連勝。2着馬との着差は8馬身、3馬身、2馬身半。前走の青竜Sは追い出しを待っていたほどで、相手強化も何のその。一戦毎に強さが増している印象で、豪華メンバーが揃うここでも主役を張れる存在だ。これまでの勝ちパターンは好位抜け出し。川田騎手がレースを教えてきたことで、以前よりも我慢の利いた走りができるようになっている。関東圏への輸送も経験。一方で2000m、ナイター競馬、地方の深い砂といった初めてのことも少なくはないが、現時点での完成度の高さで十分に対応できそう。7月5日CWではラスト1ハロン10秒8。相変わらず動きも素晴らしい。

(競馬ブック・広瀬健太)

ミトノオー

牡3 JRA 牧光二厩舎 通算5戦4勝

父:ロゴタイプ
母:シダクティヴリー
母の父:Thunder Gulch

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「乗り心地に素質を感じたし、実際に走る馬でした」と、武豊騎手。数々の名馬の背を知るトップジョッキーが、前走の兵庫CS(JpnII)で初めてミトノオーとタッグを組み、勝利した後にそう語った。2着に6馬身、3着は更に10馬身離れてのゴールとなったのだから、天才ジョッキーでなくてもそう感じるところかもしれない。これでデビュー以来5戦して4勝。経験の浅かった2戦目に、スタートが今一つで取りこぼした以外はいずれも圧勝続きだ。「その後も順調に来ています」と語った牧調教師は更に続けた。「今回は一段と相手が強くなるので、真価を問われる一戦だと思っています。過去のレースぶりからポテンシャルが高い事は疑いようがないので、もちろん、期待しています」。

(平松 さとし)

ミックファイア

牡3 大井 渡邉和雄厩舎 通算5戦5勝

父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム

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無傷の5連勝で南関東2冠を制覇。羽田盃、東京ダービーともに6馬身差の圧勝だった。どちらも現行の距離になってからのレースレコードという好タイム。反動が気になるが、渡邉和雄調教師は「さすがに羽田盃の後は少し疲れが出ましたが、それでも回復は早く、東京ダービーはレース後にケロッとしていた。心肺機能が高いからでしょうね。今回の方がさらにいい状態で出られそうです」と話す。裂蹄による休み明けでギリギリ間に合ったという羽田盃から数えると、ここがいわゆる叩き3戦目。さらなる上昇までありそうだ。レース前のテンションの高さには驚くが、今のところそれで結果が出ている。今回はJRA勢との力関係がどうかに尽きるだろう。

(牛山 基康)

オマツリオトコ

牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算8戦3勝

父:ヴィットリオドーロ
母:マツリバヤシ
母の父:スマートボーイ

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ユニコーンS(GIII)6着からの参戦となるが、地方交流重賞では兵庫ジュニアGP(JpnII)を勝利し、全日本2歳優駿(JpnI)が2着と崩れていない。とくに全日本2歳優駿の勝ち馬は、後にドバイでUAEダービーを勝利してアメリカのケンタッキーダービー(GI)でも6着に健闘したデルマソトガケ。これとアタマ差の接戦を演じたのだから評価出来る。「終始外を回ったユニコーンSも3着とは時計差がなかった」と言う伊藤圭三調教師は「その前走後、放牧には出さずに乗り込み、状態は良いです」と続けた。また、コース替わりも好材料だとも語る。「左回りだと少しズブさを出す面があります。でも、右回りだとスムーズに走ります。そういう面で大井に替わるのは良いと考えています」。

(平松 さとし)

オーロイプラータ

牡3 JRA 宮本博厩舎 通算9戦3勝

父:リアルインパクト
母:カリスペル
母の父:Singspiel

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デビューして2戦は9、6着と目につくところはなかったが、3戦目で8番人気ながら鮮やかな追い込みを決めて初勝利。1勝クラスも3戦目で勝ち上がると伏竜S、鳳雛Sは5着続きだったが、古馬相手の鷹取特別で圧勝。3戦毎に勝利する少しユニークな戦歴で、徐々に力をつけたように映るが、そのレース内容は加速度的に良化している。2戦目以降は中8週以内で使い続けているが、この中間は前走時と変わらずレース2週間後から時計を出して好調キープ。出脚が鈍く末脚に賭けるしかない脚質だが、2000mのハイペース戦で7馬身千切ったようにスタミナは豊富。直線が400m弱ある大井の外回りなら、ペース次第で末脚炸裂のシーンも期待できる。

(研究ニュース・石井大輔)

テーオーリカード

牡3 JRA 高柳大輔厩舎 通算7戦3勝

父:パイロ
母:ナナイロボタン
母の父:ネオユニヴァース

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勝った初戦も抜け出すと耳を立ててやめようとしていたほどで気性面でムラがあり、ブリンカーを初めて着けた4戦目でも先頭に立つとふわふわ。そこにスタートの後手も重なると大きく負けることもあった。そんな馬がここ2走はハナを切って連勝。テンから先頭に立っていれば終始気分良く運べるよう。前走の2勝クラス勝ちの時計は、同日の3勝クラスの3着相当で、上がりも遜色なし。今の時期の3歳とすれば破格で、素質は優にトップクラスだ。7月5日に坂路でマークした終い1ハロン12秒2は自身の過去最速。前走よりも詰まったレース間隔ながらデキの良さが窺える。あとは競馬に行って自分の形に持ち込めさえすれば。

(競馬ブック・坂井直樹)

キリンジ

牡3 JRA 佐々木晶三厩舎 通算7戦2勝

父:キズナ
母:タイムピース
母の父:ルーラーシップ

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デビューから2戦は芝。決してこなせなくはないが、速い脚に欠けて5着、8着。その後に立て直したのを契機にダート路線へ。当初は芳しい結果が出なかったが、徐々にレースに慣れるとともに力もつけ、今年2月に強い内容で未勝利勝ち。続く1勝クラスでは時計の速い馬場にも難なく対応してバリアントバイオを斥けた。兵庫チャンピオンシップではミトノオーに完敗の2着だったが、自身も渋太く脚を使って後続には10馬身。馬場状態を問わず、レースぶりにも幅があるので確実に力を発揮できるタイプだろう。中間はCWを中心にしっかりと乗り込まれ、追い切りも意欲的。まだトモは少し甘く感じるが、動ける仕上がりにある。

(競馬ブック・西村敬)

注記

当ページは、7月7日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。