予想情報 Prediction

レースの見どころ

日本各地で行われるダービーを制した馬、そして中央からも大井競馬場に集まり、3歳馬のダートの頂点を決するレースとして行われるようになり、今年で25回目。これまでの24回中、中央馬が18勝し、地方馬が6勝している。全日本的なダート競走の体系整備により、25回を以てジャパンダートダービーとしては今年で最後となる。来年からは時期を10月上旬に移し、ジャパンダートクラシックとして生まれ変わる。今年は他地区からの遠征馬がいないのは寂しい限りだが、地方代表としてはミックファイア。羽田盃、東京ダービーと圧巻の走りを見せて2冠を達成している。対する中央馬のレベルも高く兵庫チャンピオンシップを圧勝したミトノオー、新馬戦こそペリエールに敗れたが、その後3連勝中のユティタム、近走の走りこそ物足りないが、全日本2歳優駿ではデルマソトガケの2着に入り、ペリエールに先着したオマツリオトコなどそうそうたる顔ぶれ。3歳馬のダートの頂点を決するレースに相応しいメンバーが揃った。

本命

  • 66ミックファイア

CHECK!

1600mの新馬戦を選択していることからも、当初からクラシック路線を意識していたと思われる。その新馬戦を快勝し、2戦目はブルマリンシェールを破って2連勝。次走では後に京浜盃を制するサベージに3馬身差をつけて快勝。その後爪に不安があって休養していたが、5カ月ぶりの羽田盃では早め先頭から抜け出し、鎌倉記念、雲取賞を制し、中央に遠征して伏竜S3着の実績があったヒーローコールを問題にしなかった。迎えた東京ダービーでも同様のレースぶりで快勝し、デビューから5戦5勝、無傷の5連勝で2冠を達成して見せた。さすがにこの短期間で更なる上積みは期待できないが、東京ダービー後の疲れは見られず順調な調整過程。トーシンブリザード以来の無傷の3冠達成が期待できる。

対抗

  • 55ユティタム

CHECK!

札幌ダート1700mの新馬戦こそ後にヒヤシンスSやユニコーンSを制するペリエールに敗れたが、その後休ませて立て直し、そこから3連勝。母は米国で芝のG1を制している。父ジャスティファイは3歳2月にデビューし、3戦目でサンタアニタダービーを制し、ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSと3冠を達成し、6戦6勝で引退した。血統的な魅力があり、走る度に走りが洗練されており、どんな流れにも対応できる自在性がある。ナイター競馬や地方のダートは初めてになるが、それを克服できるだけの素質の持ち主だ。

単穴

  • 67ミトノオー

CHECK!

デビュー2戦目の東京ダート1400m戦こそ先手が取れず敗れたが、ここまで5戦4勝。重賞初挑戦で、地方のダートも初めてとなった兵庫チャンピオンシップでは先手を奪い、そのまま押し切って2着のキリンジに6馬身差、そして2着と3着馬の着差が10馬身。加えて直線は少し促した程度で、ほぼ馬なりだったのだから凄いの一言。今回は内枠に同型のテーオーリカードがいるだけに楽ではないが、すんなりと先手が取れれば兵庫チャンピオンシップの再現は可能だ。

連穴

  • 79オマツリオトコ
  • 811キリンジ
  • 44オーロイプラータ
  • 33テーオーリカード

CHECK!

オマツリオトコは、3戦2勝で挑んだ兵庫ジュニアグランプリで重賞を制し、次走全日本2歳優駿ではデルマソトガケには敗れたが、ペリエールに先着して2着に善戦している。年明け3戦の走りは物足りないが、ユニコーンSの走りから復調気配。母は道営、南関東の重賞で2着が4回もあり、この馬自身も地方のダート適性が高く、大井競馬場で変わる可能性がある。キリンジはデビューから4戦勝ち切れなかったが、未勝利、3歳1勝クラスと連勝し、挑んだ兵庫チャンピオンシップでミトノオーの2着。更に相手強化で楽ではないが、血統的に距離が延びるのはプラス。善戦は可能だ。オーロイプラータは追い込み一手。テンに置かれてしまうが、直線は素晴らしい末脚を繰り出してくる。前走は古馬相手に快勝、流れ次第では面白い。テーオーリカードは現状逃げがベスト。ミトノオーとの兼ね合い次第になるが、好枠から先手が取れれば粘り込みも。パイロ産駒ということで地方のダート適性は高いはずだ。

提供 勝馬 山形宗久

注記

当ページの情報は、7月11日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。