注目馬情報 Attention

ドンフランキー

牡4 JRA 齋藤崇史厩舎 通算13戦6勝

父:ダイワメジャー
母:ウィーミスフランキー
母の父:Sunriver

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前走のクラスターCはポンとスタートを切ると軽く促した程度でハナを奪い、前半3ハロンは33秒6。後半を33秒台で上がった勝ち馬の決め手には抗えなかったが、こちらも最後まで確かな脚取りで3着以下は完封した。スプリント性能は高い。同じダートスタートの3走前、踏ん張りが利かず滑るようなスタートだった経緯があり、前走は上手に出たが、地方の深いダートではこの点は常に課題。速い同型は少ないだけに、クリアできれば理想の競馬ができそう。長距離輸送、右回りにも不安なし。調教は併せ馬だと先着するのが珍しいくらい、以前に比べて動かなくなったが、順調で、見映えする体も力強い動きもいつものこの馬。初のナイター競馬に戸惑いさえしなければ力を出せそうだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

リュウノユキナ

牡8 JRA 岩戸孝樹厩舎 通算50戦10勝

父:ヴァーミリアン
母:ネオカラー
母の父:クロフネ

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強敵相手となった前走のクラスターC(JpnIII)は3着に敗退。それでも「使い詰めだったので、この秋を考えてあえて少し間を空けました。勝つつもりではいましたけど、休み明けだった事を考慮すれば悪くない内容でした」と岩戸調教師。前々走の東京スプリント(JpnIII)は、転厩初戦の上に、その前のサウジアラビア遠征からの帰国初戦。初モノづくしだったが、結果的には1番人気に応えての快勝。スピード能力に優るところを見せつけた。すでに50戦を走って来た8歳馬だが、近走の走りぶりから衰えは全く感じさせない。前走後に関しては「美浦に新しい坂路が出来たのと、涼しくなってきた事に加え、ひと叩きされた効果で、上向いています」と岩戸調教師。間違いなく前走以上の期待が出来そうだ。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算21戦8勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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初勝利はダートの1800m戦で4馬身差の快勝だったが、勝ち切れずに距離を短縮して素質が開花。条件戦のダートの1400mを勝ち上がり、天保山Sでオープン特別を初勝利。更に距離を詰めてダートの1200mで能力全開。黒船賞こそハナを叩いて失速したが、東京スプリントでは好位で脚をため、直線で抜け出す戦法。差されたが、内容は負けて強しのもの。北海道スプリントCはハイペースを深追いせず、先行馬を見ながら完璧なタイミングで進出して突き抜けた。ここ2走の走りからダートの1200mがベスト。久々になるが乗り込み量は豊富。3週連続騎手が騎乗し、時計以上のスピード感ある動きを見せて、とにかく切れのある脚捌き。うまく仕上がったと言える。

(競馬ブック・信根隆二)

ヘリオス

セン7 JRA 西園正都厩舎 通算32戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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去勢後、3歳秋にダート短距離に使われると、気性の成長と適性などがうまく噛み合いオープンへ。その後も先行してスピードを生かす競馬で息の長い活躍を続けている。前走のサマーチャンピオンは酷暑のなかで重いハンデもあり終いが甘くなって、人気を裏切る形になったが、中間は2週連続CWコースで一杯に追われていい動きを見せており、前走の疲れはなさそうだし、詰めて使える分の上積みも見込める。1200mは久々だが、昨年のJBCスプリントでは2番手から3着に粘り込んだようにむしろ持ち味が生きる距離といえそう。遠征経験が豊富で初の大井コースも問題ないだろう。別定戦で斤量差も小さくなるだけに、巻き返しが期待される。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

オマツリオトコ

牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算10戦3勝

父:ヴィットリオドーロ
母:マツリバヤシ
母の父:スマートボーイ

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先手を主張したサンライズホークの逃げ切りこそ許したものの、直線、良く伸びて2着は確保した前走のサマーチャンピオン(JpnIII)。このところ掲示板をも外す競馬が続いていたが「実績のある1400メートルに戻って復調してくれました」と伊藤圭調教師。今回は更に1ハロン短縮されての1200メートル戦。芝では1戦(函館2歳S・GIII、3着)しているが、ダート戦では初めて走る距離だ。とはいえダート1000メートルの新馬戦で2着を5馬身突き放して勝っているし、近走の実績からも距離延長となるよりは良いだろう。伊藤圭調教師は「そもそも左回りだとズブさを出すが、右回りはスムーズなので、その点にも期待しています」と語る。復調なったとなれば兵庫ジュニアGP(JpnII)を4馬身差で制した力は侮れない。

(平松 さとし)

ギシギシ

牡5 大井 栗田裕光厩舎 通算24戦10勝

父:アルデバラン2
母:ラーニー
母の父:ハーツクライ

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格上挑戦だった昨年の東京スプリントJpnIIIで3着に好走。短距離路線の新星として注目され、昨年の習志野きらっとスプリントで重賞初制覇。だが、その反動から足踏みが続いた。昨年の東京盃JpnIIで5着に敗れると、牧場での調整を挟み、今年のフジノウェーブ記念から復帰。徐々に調子を上げ、前走のアフター5スター賞で待望の重賞2勝目を挙げた。栗田裕光調教師は「前走から体調はさらに良くなっています。去年の東京盃の時とは別もの。目標のJBCスプリントに向けて、さらに上がっていくんじゃないかな」と自信を深める。ここまで24戦10勝の5歳馬。まだまだ成長の余地を残す大井の生え抜きが、今年こその意気込みで臨む。

(牛山 基康)

ジャスティン

牡7 大井 坂井英光厩舎 通算34戦9勝

父:オルフェーヴル
母:シナスタジア
母の父:Gone West

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20年に東京スプリントJpnIII、東京盃JpnII、カペラステークスGIIIを制したスプリンター。その後はオープン特別で挙げた1勝にとどまっているが、22年はクラスターカップJpnIII、カペラステークスGIIIで3着に入るなど、ダートグレードで好走している。7歳となった今年、夏を迎えて大井に移籍。前走のアフター5スター賞は惜しくもクビ差で2着に敗れたが、転入初戦から存在感を示した。坂井英光調教師は「前走は正直、先を見据えた仕上げ。それで勝ちに等しい競馬をしてくれたので、満足はしています。状態は確実に良化。こちらの思惑通りのステップを踏んでいます」と手応え十分。3年ぶり2度目の制覇に向け、衰えはなさそうだ。

過去3走の競走成績

(牛山 基康)

エアアルマス

牡8 川崎 林隆之厩舎 通算30戦8勝

父:Majestic Warrior
母:Nokaze
母の父:Empire Maker

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JRA在籍時に芝、ダートで計8勝。20年東海S勝ちなどダート重賞戦線で活躍した。今年、南関へ移籍。転入初戦となった4月の東京スプリントでは、ポツンと最後方から上がり3F35秒1の鬼脚を繰り出し、0秒5差の4着。能力に衰えがないことを証明した。さきたま杯(7着)後は今回の東京盃と11月のJBCスプリントに狙いを定め、夏場はじっくり休養。8月終わりに帰厩すると、ここに向けて入念に調整されてきた。レース1週前は新原周馬騎手を背に大井競馬場で追い切りを消化。態勢は着々と整いつつある。林隆之調教師は「気合が乗ってきていて、いい状態」と手応えを示した。「力は足りるので、あとはうまく流れに乗れれば。走る方に集中させたいので、浅いブリンカーをつけてみる」と秘策も用意。陣営の思惑通りに中団辺りを追走できれば、V争いを演じるシーンも十分ありそうだ。

(スポーツニッポン・大澤太久)

注記

当ページは、9月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。