注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝4 JRA 新谷功一厩舎 通算12戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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年明けのTCK女王盃、エンプレス杯を連勝。これで交流重賞は合計4勝。牝馬限定戦ならば、間違いなく現役トップクラスの力の持ち主と言えるだろう。前走のスパーキングレディーCは4着に終わったが、これは距離不足と発馬の後手、それと58kgの斤量が堪えたもので敗因がはっきり。今回は1F延長されて1800m。立ち回りは楽になるはずだし、JpnII戦とあって斤量も56kg。条件は飛躍的に好転する。巻き返し必至の一戦で、大いに期待できそうだ。ただ、今回は3カ月ぶり。中間は9月21日にCW、26日に坂路で目一杯に追われたが、どちらも動きには少し重さを感じた。レース当日までに、どの程度上向いてくるか、そこはちょっと気に掛けておきたい。

(競馬ブック・青木行雄)

ヴァレーデラルナ

牝4 JRA 藤原英昭厩舎 通算13戦5勝

父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母の父:Jump Start

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1勝クラスから4連勝でJBCレディスクラシックを制覇し、一気にダート女王に。続くTCK女王盃、エンプレス杯では目標にされたなかで2着。距離を短縮したかしわ記念では枠なりにすんなりと逃げる形になったが、勝負どころで後続に競りかけられると粘り切れずに後退し8着。連対を外したのは新馬戦以来となった。ただ、動きやすいポジションで脚をためられれば、終いにいい脚を駆使できるタイプ。5勝中3勝は右回り1800mで、舞台が替わるのはいい。5カ月ぶりだが、休み明けのJpnIIIで2着していて久々はあまり苦にしないはず。中間は順調に乗り込まれ、21日のCWでは馬なりで好時計を計時し、27日は併走馬に手応え勝って追走先着。上位争い可能。

(研究ニュース・森田美菜)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算35戦7勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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前走のブリーダーズゴールドC(JpnIII)は逃げて最後まで他馬に交わされず。自分の形に持ち込めば強いところを改めて証明してみせた。「先手を奪えなかったため、道中に脚を使ってしまったのが大敗の原因」と田島調教師が語る3走前の平安S(GIII、16着)を除けば、実に安定した成績を残している。「前々走(マーキュリーC・2着)は、勝ち馬にこそ突き放されたものの、3着馬に最後まで交わされなかったのは立派。それを証明出来たのが前走の競馬ぶりだったと思います」と田島調教師。その後の状態に関しても「放牧を挟んだが、早めにここを目標にしていたので好仕上がりです」と語る。勝った後だが「夏場といえ北海道の涼しい気候だったせいかダメージもありません」と言う。となれば連勝の可能性も充分だ。

(平松 さとし)

スピーディキック

牝4 浦和 藤原智行厩舎 通算17戦9勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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昨年、NARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した南関東を代表する牝馬で、今年上半期はフェブラリーS、かしわ記念に挑戦。共に6着だった。ダートトップクラスとの激戦の疲れを取りながら参戦した7月の川崎スパーキングレディーカップは2着。中団から鋭く伸びたが、先に抜け出したレディバグをアタマ差、捉えることができず涙を飲んだ。その後は秋の大目標、JBCレディスクラシック(11月3日、大井1800M)に向けて英気を養うと、ここを始動戦に定めて順調に調整が進められた。9月23日に野田トレーニングセンターで本追い切りを消化。藤原智行調教師は「馬場が悪かったが、それでも動いた。その後のカイ食いもいいし、前走からの上積みは凄いと思う」と好感触を伝えた。大井コースは3戦3勝の得意舞台。「本番もメンバーはそこまで変わらないと思うので、いいイメージが湧くような走りをしてほしい」と期待を寄せる。前哨戦から存在感を示せるか注目だ。

(スポーツニッポン・大澤太久)

ライオットガール

牝3 JRA 中村直也厩舎 通算9戦4勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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デビュー2戦目で初勝利を挙げたあとは結果が出ず、1勝クラスに慣れるのが先決と思われたが、4月の復帰戦での3着をきっかけに、牝馬限定戦の1、2勝クラスを連勝。牡馬相手のマレーシアC(3勝クラス)は4着だったが、レパードSで重賞初制覇を果たした。スタートが速い馬だが、1勝クラスを勝つ前までは抑えて慎重なレース運びだった。それを馬なりで先行するようになってから素質開花。4人の騎手で4勝していることからも分かるように、操縦性が高くて立ち回りが自在なのも強み。前走のような競り合いでの渋太さもある。古馬の一線級との対戦やナイター競馬は初めてだが、今の勢いと対応力の高さで重賞連勝を目指す。

(研究ニュース・石井大輔)

アーテルアストレア

牝4 JRA 橋口慎介厩舎 通算14戦5勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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デビュー2戦目でダートに転向して大差勝ち。そこから出世には少し時間を要したが、冬の中京で頭角を現すと、勢いそのままに今年3月のエンプレス杯で4着。7月の名鉄杯では牡馬相手にオープン初勝利。春、そして夏を越して地力強化が著しく、重賞にも手が届きそうな1頭だ。460キロ前後と決して馬格がある方ではないが、フットワークが大きく加速に時間がかかるタイプ。直線が長い大井のコース形態は歓迎だろう。ただ、左回りを中心に使われて良績も集中。右回りは22年8月以来と久しぶり。いつもよりスムーズに加速できない可能性があることは頭に置いておきたい。休み明けになるが、乗り込み量は十分。鉄砲実績もある。仕上がりについては問題なさそう。

(競馬ブック・広瀬健太)

ノーブルシルエット

牝5 大井 佐野謙二厩舎 通算20戦5勝

父:シニスターミニスター
母:クラシックチュチュ
母の父:キングカメハメハ

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JRA所属時はダートの1600mから1900mを走り、1800mで3勝、1600mで1勝を挙げて大井に移籍。転入初戦となった7月のスパーキングレディーカップJpnIIIは重賞初挑戦ながら逃げて見せ場十分の5着と、いきなり牝馬限定のダートグレードで通用の可能性を示した。続くフリオーソレジェンドカップは牡馬の強豪を相手に大敗を喫したが、中2週で出走した前走のビューチフルドリーマーカップは逃げて3馬身差の圧勝。地方馬だけの牝馬限定で地力の違いを見せつけた。佐野謙二調教師は「前走後も普通に調整できていますが、一気に相手強化ですからね。まずは無事に帰ってきてくれればというところです」と控えめだが、すんなり先行できれば侮れない。

(牛山 基康)

アンティキティラ

牝4 高知 別府真司厩舎 通算31戦9勝

父:シニスターミニスター
母:ネオヴァシュラン
母の父:エンパイアメーカー

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昨年12月以来、勝ち星には恵まれていないが、近3走で連続2着と相変わらず善戦はできている。「今回は更にメンバーが揃うので……」と別府真司師が控え目なのは仕方がないが、現在グランダム・ジャパン2023古馬シーズンでは総合2位。ホッカイドウ競馬での期間限定騎乗を終えた主戦、多田羅誠也騎手との久々のタッグでどこまで存在感を示す事ができるか。

(風間 恒一)

注記

当ページは、9月30日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。