予想情報 Prediction

レースの見どころ

晴れの大舞台へ挑む精鋭10頭。大井2000メートルはゲートが4コーナー奥に設置されていて、1コーナーまでにある程度隊列が決まりやすい。そして2周目の直線は386メートル。タフな条件設定で、地方競馬の中では力なくしては乗り切れない一番紛れのないコース条件。そこに定量戦の設定も汲み取れば、やはり実績馬有利のスタンスで問題ない。そこにワンポイント上乗せの検討材料として、前開催後に砂を入れ替えた馬場傾向の有利、不利が出てくる可能性がある。今季の帝王賞も当日はかなりのスピード馬場に傾いていた。明確な先導馬不在の展開を考えると、6月の帝王賞より2秒近く時計を要すると考えられる。

本命

  • 33テーオーケインズ

CHECK!

 2021年の帝王賞を制覇しており、大井2000メートルのコース実績は申し分なし。同時に2022年JBC盛岡開催のクラシックウィナー。アメリカ遠征中のウシュバテソーロに食い下がった川崎記念も優秀で、異論のないダート界トップレベル。今季6月の帝王賞は内で出遅れ、直線外に出せなかったことが不運。それでもタイム差なしの3着まで詰めた走りは高く評価していい。今回各馬が牽制し合う展開まで当て込むと、一歩早めに動ける同馬で態勢逆転が狙えるとみた。

対抗

  • 77メイショウハリオ

CHECK!

 かしわ記念、帝王賞と目下Jpn1を連勝中。テーオーケインズを退けて成し遂げた史上初の帝王賞連覇など、3戦2勝、3着1回と抜群の実績を誇る大井コースとの相性の良さは特筆モノ。馬体の良さは使い込む毎に迫力を増してきたし、大井参戦時の落ち着き払った周回も心憎いばかり。理想はある程度展開が流れて、決め手を生かす競馬。大井競馬場と同じ砂質の船橋競馬場でかしわ記念を勝っていることから、力の要る馬場も問題なし。

単穴

  • 55ウィルソンテソーロ

CHECK!

 5月の名古屋かきつばた記念を皮切りに、盛岡のマーキュリーカップ、金沢の白山大賞典と異なる競馬場、異なる距離で現在交流重賞3連勝中。上がり馬なら正にこの馬だ。昨年に夏にダートに転向してからは8戦7勝のハイアベレージでその軌跡はウシュバテソーロを彷彿とさせるモノ。そしてこの馬の美点は、何よりレース運びが上手なこと。自在に折り合い、機を見て動けるのは大舞台でこそ強い武器となる。今年4歳で将来は天下獲りをも匂わす逸材だ。

連穴

  • 89キングズソード
  • 22ノットゥルノ
  • 810クリノドラゴン

CHECK!

 筆頭は追って味があるキングズソード。地方競馬のダートが未経験なのは割引きだが、走りは大井2000メートル向き。案外今回のトラックバイアスを味方にできる一頭かもしれない。鞍上にモレイラ騎手を迎え、虎視眈々と上位を狙う。ノットゥルノはウィルソンテソーロと同じの4歳世代。昨年のジャパンダートダービー勝ちなど南関東では馴染んだ存在。極限まで脚を溜められた昨年の東京大賞典でメイショウハリオに先着している。クリノドラゴンは浦和記念勝ち馬。昨年の盛岡JBCクラシックでは上がり最速の脚で4着に食い込んでおり、注意を払いたい。

提供 ケイシュウNEWS 高橋 孝太郎

注記

当ページの情報は、11月2日(木)現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。