注目馬情報 Attention

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算23戦8勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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北海道スプリントCでJpnIII勝ち。重賞を含めてオープンで4勝。1200mでハナを切るくらいのスピードはあるが、ハナを切るよりは好位で脚をためて運ぶ方がいい。前々走の東京盃は休養明け緒戦でひと息、前走のJBCスプリントは叩き2走目で期待されたが、空馬の影響で、内に押し込まれて落馬寸前のアクシデントに見舞われてしまった。それだけに度外視していい。幸い馬体に問題はなく、中間も順調に調整されている。もともとが叩き良化タイプだし、適度に間隔が詰まっているのもいい。1200mで重賞を勝っているが、オープン勝ちを含めて1400mでも4勝と、距離的な問題はまったくない。鞍上も引き続き乗り慣れた藤岡康太ジョッキーなら。

(研究ニュース・永山弘樹)

サンライズホーク

セン4 JRA 牧浦充徳厩舎 通算9戦5勝

父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム

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デビュー戦は芝で大敗したが、ダートに替えた2戦目から4連勝で一気にオープン馬に。4勝のうち3勝は2着馬に3馬身以上の差をつける完勝。オープン入り後は3戦続けて期待ほど動けなかったが、前走のサマーチャンピオンで重賞初制覇を果たした。今回は大型馬の休み明けで楽ではない状況だが、同じ4カ月ぶりで快勝だった2勝クラス時より負荷をかけた調整で気配も上々。動ける態勢は整ったと見てよさそう。高速決着のクラスターCから前走で一変したことを考えると、コーナー4つ、1400m、時計がかかる良馬場への適性の高さは窺えたが、初のブリンカー着用でマイペースの逃げと、恵まれた部分もあった。今回は斤量増で真価が問われる。

(研究ニュース・石井大輔)

セキフウ

牡4 JRA 武幸四郎厩舎 通算21戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:シヤボナ
母の父:Kingmambo

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半兄に16年高松宮記念の勝ち馬ビッグアーサーのいる血統。こちらは父がヘニーヒューズに替わり適性がダートよりに。初勝利はデビュー3戦目のダート1400m。そこから3連勝し、兵庫ジュニアグランプリで重賞初制覇を遂げた。その後は国内外を問わずダート戦線で活躍。今夏のエルムSで重賞2勝目をゲットした。近走のレーススタイルは後方待機からの末脚勝負。決め手はこのクラスでも光るものがある。揉まれ弱さが課題で、砂を被らずに外を回ってこられるこの脚質がプラスに出ている。小回りコースは得意で道中で動けるタイプ。今回は久々の1400mが鍵になるが、中央馬の出走が揃い、速い流れになればチャンスがある。攻めも順調に積めている。

(研究ニュース・小野颯真)

マルモリスペシャル

牡4 JRA 大橋勇樹厩舎 通算16戦5勝

父:バトルプラン
母:サリール
母の父:スペシャルウィーク

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22年10月~23年3月のおよそ5カ月半の休養を経てパワーアップ。復帰後にラジオ福島賞(2勝クラス)、東大路S(3勝クラス)を連勝した。ただ、そこから苦戦続き。武蔵野Sで14着と大敗を喫したが、前走のギャラクシーSで見事な巻き返し。オープンで初めての勝利を挙げた。それまでの良績は1200m、1150mのみ。1400mで結果を出せたことも、今後へ向けて明るい材料と言えよう。ある程度ポジションを取れ、追えばしっかり。立ち回りのうまさや総合力で勝負するタイプ。小回りコースはむしろ合うだろう。ただ、良馬場(2.0.0.7)に対し、稍重~不良(3.0.3.1)。地方のタフなダートに適性があるかどうか。願わくばひと雨欲しいかも。

(競馬ブック・広瀬健太)

スティールペガサス

牡6 北海道 角川秀樹厩舎 通算38戦13勝

父:サウスヴィグラス
母:ホールドミータイト
母の父:コマンズ

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今季はエトワール賞で2馬身半差の完勝。続く北海道スプリントカップJpnIIIは、昨年(5着)以上の状態で挑んだが、勝負所で瞬時に反応し切れなかった差で3着に敗れた。クラスターカップJpnIIIは5着に健闘したが、地元馬同士のウポポイオータムスプリントでよもやの5着に敗れた。「猛暑での遠征が堪えたのか、その後の状態は下降気味でした」と角川秀樹調教師。道営スプリントでは馬体重が512キロに回復し、連覇を達成した。「勝つには勝ちましたが、まだ完調とは言えない状況でした。その後は状態が上がりつつあり、園田を目標に順調に来ています」と、角川調教師は期待を寄せる。9日の坂路では、単走で3F36秒3-1F11秒8(直強め)をマークした。2歳時に兵庫ジュニアグランプリ(4着)でコース経験があり、昨年は笠松、今年は盛岡に遠征しても入着している実績から、長距離輸送の不安はない。JRA勢との対戦も今季3度目で、さらなる高見を目指す。

(古谷 剛彦)

スペシャルエックス

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算12戦5勝

父:ダノンレジェンド
母:ファーマクリーム
母の父:スニッツェル

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2歳時にイノセントカップを逃げ切り、遠征での鎌倉記念と兵庫ジュニアグランプリでも果敢に逃げ、いずれも2着に健闘した。「距離適性を考え、今年は楠賞を最大目標に置いていました。南関東から強豪も来るレースですから、地元では古馬の厳しいペースを経験させる意図で、開幕から敢えて古馬のオープンで戦ってきました」と田中淳司調教師。1200mではスティールペガサスの後塵を拝してきたが、1000mのグランシャリオ門別スプリントで同馬の追撃を凌ぎ、2つ目のタイトルを手にした。大目標だった楠賞は、ボヌールバローズのダッシュ力と直線での渋太さに屈したが、積極的なレース運びで2着を確保した内容は評価できる。攻め駆けする馬で、2週前追い切りの2日は、サントノーレに胸を貸して3F35秒6-1F12秒8(馬なり)。1週前の9日は、名古屋グランプリを目指すアナザートゥルースを半馬身追走し、3F34秒8-1F12秒3(直一杯)を叩き出し、1馬身半突き放す好調教を見せた。持ち前のスピードと斤量差を活かし、悲願のダートグレード制覇を狙っている。

(古谷 剛彦)

ボヌールバローズ

牝3 大井 福永敏厩舎 通算10戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:ジュリエットソング
母の父:ディープインパクト

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南関東クラシック戦線では東京プリンセス賞で2着と力はあることは、すでに証明済みだったボヌールバローズ。遠征競馬に目標を定めてからは名古屋・秋の鞍で2着、そして前走の楠賞で2つめの重賞制覇を果たした。その前走は好スタートからハナを奪ったが、空馬に絡まれ2番手に順位を下げるアクシデント。それでも、直線の接戦で差し返す根性を見せ4馬身差で勝利した。レース後は放牧に出てリフレッシュ。「2走前の厳しいレースだった名古屋遠征後に放牧したときより、ふっくらして帰ってきた。この中間を走らせての雰囲気もいい」と福永敏調教師は状態の良さを感じ取っている。今回はJRA勢との対戦だが、斤量52kgの軽量。再度の園田というキャリアも生かす。

(スポーツ報知・志賀浩子)

タイガーインディ

牡6 兵庫 保利良平厩舎 通算23戦5勝

父:シニスターミニスター
母:モンターニュドール
母の父:ヘネシー

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「近走は道中絡まれる展開ばかりだったので、気分転換の意味も込めて前走は1400m戦を選択してみました」とはタイガーインディを管理される保利良平調教師。摂津盃、姫山菊花賞ともスタンド前からマクられ不運なペースアップを強いられる競馬、そんな思いが沸くのも当然のことだろう。ただ、この距離選択が同馬にとって大きな転機となった。前走はスンナリと逃げの形に持ち込み、直線も力強く突き放す圧逃劇、勝ち時計も1分28秒1(良)とかなり優秀な物だった。「中距離戦でも十分やれる馬だとは思っていますが、前走の競馬を見ると1400m戦の方が流れに乗りやすそうです」と師も距離適性を感じ取れた様子だった。今回は一気の相手強化となるが、その点について師は「このあとは休養に入る予定ですので、これまで以上に乗り込んでいますし、やれることはすべてやって臨むつもりです。ダッシュ力が抜けている訳ではないので、前回のような競馬は難しいと思いますが、1~2コーナーを折り合い付けて入って行ければ上りも使えるタイプです。斤量面に魅力を感じますし、楽しみはあります」と期待を寄せる。

(中司 匡洋)

注記

当ページは、12月15日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。