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バロンドール

牡3 JRA 松永幹夫厩舎 通算4戦2勝

父:ニューイヤーズデイ
母:リュミエールドール
母の父:ルーラーシップ

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勝ったフォーエバーヤングをはじめ、デビュー戦はハイレベル。3着だったが、外を回った分もあり、内容は十分。2戦目で6馬身ちぎり、人気に応えて勝ち上がった。芝のエリカ賞では芳しい結果が出なかったが、血統もさることながら、筋骨逞しい馬体、前肢の使い方からもダートの方がいいのは確か。前走の1勝クラスでは展開も向いたが、抜け出してくる時が速く、2馬身弱の差でも圧勝と言えるほど。デビュー時から体重はほぼ変わらなくても、バランスが良くなってトモにも力強さが加わってきた。右回りでは少し外へ張る面があるだけに、初めての左回りはむしろプラスに働く可能性も十分。順調に乗り込まれて中間の気配もいい。好レースを期待できる。

(競馬ブック・西村敬)

アンモシエラ

牝3 JRA 松永幹夫厩舎 通算6戦2勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

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1、2戦目こそ結果が出なかったが、3戦目でチークピーシズを着用して一変。外めを揉まれず運べたのも大きいが、勝ち馬はのちにJBC2歳優駿2着のサンライズジパングだからこの2着は高く評価できる。4戦目は行き脚が良化し、正攻法の運びで7馬身差の圧勝で初勝利。続くもちの木賞では先行勢が崩れる展開のなか、2番手から抜け出して押し切る着差以上の内容で連勝。ホープフルSは崩れたが、「現時点では芝よりダートが合う」と騎手。ダートに戻る今回は巻き返しが可能だろう。間隔が詰まるが、馬体減り、硬さもなく、軽快なフットワークで好気配が漂う。曾祖母の仔に芝、ダートで活躍したトゥザヴィクトリーがいる血統背景にも注目。

(競馬ブック・信根隆二)

ブラックバトラー

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算4戦2勝

父:シニスターミニスター
母:アズマガール
母の父:キングカメハメハ

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ホッカイドウ競馬で行われる2歳重賞の中で、ブリーダーズゴールドジュニアカップがブルーバードカップ指定競走となった。その優勝馬が後に、JBC2歳優駿の地方馬上位3頭以内になった場合、ブルーバードカップの優先出走権が与えられる。ブラックバトラーはこの条件を満たして、2024年最初のダートグレードに挑む図式は、改革元年の象徴となる。「JBC2歳優駿は、ゲート内で膠着してしまった中で、絶望的な位置から3着まで追い上げてくれたと思います。引き続き状態は良く、全日本2歳優駿と両睨みでローテーションは考えましたが、コース形態と距離を考慮してブルーバードカップを目指すことになりました」と、田中淳司調教師。調教はあまり動かないタイプで、この中間はカプセルと併せることが多いが、12月23日の内馬場では、カプセルの内で併入はしたが、相手は馬なりに対して何とか食い下がった様子。5日の坂路は、カプセルの内で一杯に追われたが、6馬身遅れ。「内馬場が時計を要す馬場になりましたが、左回りも苦にせずしっかり走り切ったことは収穫と考えて良いと思います。順調ですよ」と、追い切りの遅れは全く気にしていない。パドックでは歩様が硬く映る馬で、あまりよく見せないタイプ。砂を被る競馬より、好位外につけるレースが理想。枠順にも注意したい。

(古谷 剛彦)

カプセル

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算8戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:フライトオブスワン
母の父:フレンチデピュティ

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北海道で行われた能力検査で、800m49秒1の初日1番時計をマークした。ただ、この段階でも「短距離馬の走りではなく、ある程度の距離は必要」と、田中淳司調教師は話していた。1000mで争われたスーパーフレッシュチャレンジで3着に敗れた後、1200m~1800mと幅広い距離を走り、適性を探っていたが、サンライズカップの敗戦でマイル前後の距離がベストと判断された。平和賞を逃げ切り、待望の重賞Vを飾った。「それまでの船橋の馬場は内が深く、時計が掛かるイメージでしたが、平和賞の開催から時計が約1秒速い感じがあり、内を通る馬の活躍もあったので、内枠でも大丈夫かなという思いはありました」と、田中淳調教師はレースを振り返る。兵庫ジュニアグランプリの後は、コース経験を重視してブルーバードカップに照準を合わせて調整された。12月23日に内馬場で、左回りの追い切りを行ったが、ブラックバトラーの外に併せ、5F65秒8-3F39秒0-1F13秒0(馬なり)をマーク。「内馬場の砂厚が11cmと深くなったので、以前より時計が掛かりますから、上々の動きでしたよ」(田中淳調教師)。5日の坂路でも、ブラックバトラーの外に併せ、6馬身突き放した抜群の動きを披露し、調子の良さは太鼓判を押せる。

(古谷 剛彦)

バハマフレイバー

牡3 船橋 稲益貴弘厩舎 通算5戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:フォルゴラーレ
母の父:ハーツクライ

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ここまで5戦3勝。負けたレースも敗因がはっきりしている。新馬戦(2着)はひきつけた逃げで最後に差され、平和賞(10着)はスタート直後の接触で脚を負傷した。そのうっぷんを晴らすかのように、前走のトライアル・準重賞チバテレ盃は、この馬の持ち味が生きる他馬を引き離す逃げで、5馬身差の圧勝。レース後は短期放牧に出し、坂路調教を行ってきたそうだ。「まだ緩さはありますが、前よりもしっかりして、馬は良くなっています。乗り手の指示にすぐに応えられる従順な馬。ペースを落とさず、うまく先行したいです。相手は強いですが、地元で戦えるのは強み。3歳ダート三冠に向けた(年明け)最初のダートグレード競走ですし、いい結果を出したいですね」(稲益貴弘調教師)。

(高橋 華代子)

エコロガイア

牡3 JRA 森秀行厩舎 通算7戦2勝

父:Speightstown
母:Charge of Angels
母の父:Distorted Humor

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23年6月の阪神ダート1200mでデビューして5着。その後は芝で善戦を続け、10月に再びダートへ戻すと、8馬身差をつける圧勝。ダート適性の高さを見せつけた。続くなでしこ賞では砂を被って戸惑いがあったのか4着に敗れたが、前走は2番手で揉まれない競馬をして快勝。ちなみに2着ラヴオントップは未勝利戦を大差で勝ち上がってきた馬。斥けた相手を考慮しても価値のある2勝目だったと言えよう。ただ、騎乗した岩田望騎手はレース後に「少し力み気味に走っていた」と。父スパイツタウンという血統からしても短距離がベターの印象。一気に距離が延びる今回はスタミナ面で不安が。一方でスピード面においてはここでは一枚も二枚も上。持ち味を出してどこまでやれるか。

(競馬ブック・広瀬健太)

ソレナ

セン3 船橋 矢野義幸厩舎 通算6戦3勝

父:パイロ
母:ウインシップ
母の父:ルーラーシップ

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デビュー前は非常に気が荒く、難しさがあったことで、去勢をしたという。「こんなに変わる馬も初めてというくらい素直になりました。まだ安心はできませんが、競馬を使いながら精神的な成長も見られます」と矢野義幸調教師。デビューから6戦し、全て3着以内。前走はメンバー中一番重い57キロを背負い、直線抜け出しVを飾った。なお、ソレナの父はパイロ。厩舎に所属していたミューチャリー(2021年JBCクラシック覇者)と同じだ。「気性は似ていますが、ミューチャリーと比べるのはかわいそう(苦笑)。時計は物足りないですが、相手なりに結果は出してくれています。まだこれからの馬なので、現状でどんな走りをしてくれるか楽しみですね」と期待を込めた。

(高橋 華代子)

キタノヒーロー

牡3 船橋 張田京厩舎 通算6戦2勝

父:ベルシャザール
母:ミニレイスター
母の父:シニスターミニスター

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ホッカイドウ競馬でハイレベルな2歳馬たちと戦い、1700mで2勝。その2歳未勝利とウィナーズチャレンジはいずれも4馬身差をつけ、他馬を圧倒した。1600mで行われた2走前の平和賞は、長距離輸送やコース、左回りなど初物尽くしの中で2着だった。道中は4番手を追走。最後の直線では脚を伸ばし、同厩のカプセルに3/4馬身差まで詰め寄った。12月下旬に船橋へ移籍し、初戦を迎える。「最初はビクビクしたところもありましたが、今は落ち着きました。順調に調教は積んでいますが、今回は初戦なので、どういう走りをするか」(張田京調教師)。好結果を出してきた条件も強みに、3度目の重賞挑戦でVを目指す。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、1月12日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。