予想情報 Prediction

レースの見どころ

過去5年、3着以内に入った15頭中12頭がJRA所属馬。残りの3頭は最高グレードレースを勝ったことがある地方所属馬。長距離ということもあって、能力通りの決着になる傾向が強い。年齢別で見ると9歳以上の高齢馬が3着以内に入ったのは近5年で1度だけ。レース経験の豊富さがアドバンテージにはなり得ない。ステップレース別では前年のチャンピオンズカップ、東京大賞典に出走していた馬達の活躍が目立ち、ここ5年において、必ず1頭は馬券に絡んでいる。今年のメンバーを見渡すと上記データに合致するのがJRA勢だけ。波乱の目は薄いように思える。

本命

  • 810ハギノアレグリアス

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JRA勢4頭で最上位に取ったのはハギノアレグリアスだ。屈腱炎を患い2020年10月以降、実に1年8カ月もの休養を余儀なくされた同馬。苦難を乗り越え、昨年、レコードタイムをマークして名古屋大賞典で重賞初制覇。同年秋にはシリウスステークスを勝利。遅ればせながら本格化した印象を受ける。これまで最高グレードレース以外の重賞では連を外しておらず、帝王賞、チャンピオンズカップはともに勝ち馬から0秒8差。レース格が下がれば自ずと首位争いの期待が高まる。休み明けで万全の仕上がりとまでは言えないが、このメンバー構成なら。

対抗

  • 66テリオスベル

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近5年、4コーナーを先頭で回った馬の最終着順は③①③①②着。ダイオライト記念の特徴として、先行馬に有利な展開になりやすいという点が挙げられる。先導役を買って出るであろうテリオスベルには追い風となるファクターと言える。絡んできそうな同型が見当たらず、距離もたっぷり12ハロン。ここ一連より早い段階で馬群を抜け出せるはず。この舞台は既に経験済みであり、リズム良くマイペースの逃げを築ければ、紅一点の同馬が牡馬陣を打ち破れるかも。

単穴

  • 11セラフィックコール

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デビューから無傷の5連勝でタイトルを手中に収めた期待の新星。今年の東海ステークスを勝ったウィリアムバローズ、フェブラリーステークスを制したペプチドナイルを3馬身以上後方に追いやったみやこステークスは値千金であり、JpnⅡに格が下がれば巻き返しがあって当然と言える。ただ、前述したように先行馬に有利なレース展開になりやすいため、同馬が抱える発馬難は不安材料。スタートロスを最小限に止めて普段より前めで流れに乗れるようなら、チャンスが巡ってくる。

連穴

  • 79ディクテオン

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金沢競馬場で行われたJBCレディスクラシックを筆頭に、地方競馬場で牝馬重賞を6勝した名牝メーデイアを母に持つディクテオン。その血を色濃く受け継いでこの馬も地方競馬では4戦無敗を誇る。目下重賞を2連勝中で勢いだけなら最上位と言える存在なのだが、近3年、前年の名古屋グランプリ優勝馬がすべて4着以下に敗れているというデータがある。これまで最高グレードレースも未経験であり、このメンバーでどこまで戦えるか。文字通り試金石の一戦。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、3月5日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。