注目馬情報 Attention

テイエムトッキュウ

牡6 JRA 木原一良厩舎 通算16戦6勝

父:ロードカナロア
母:アグネスナチュラル
母の父:サクラバクシンオー

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デビューから10戦目までは芝に使われていたが、その後ダートに転じ本格化。ダートでは5戦3勝、2着1回。唯一連対を外した室町Sもコンマ1秒差5着。持ち味は何と言っても芝で培われたスピード。とにかく、スタートダッシュが速い。まず出遅れることがなく二の脚も速いため、前半1Fを過ぎた地点では間違いなく先頭に立っている。重賞を初制覇した前走のカペラSは後続に影も踏まさず3馬身差の完勝。スピードをフルに生かしたレースぶりだった。本来叩き良化型だが、それを見越して今回は早めの帰厩。十分過ぎるほど乗り込まれて、久々を感じさせない動きを見せている。仕上がり良好。大井のダートは未知数だが、それさえこなせば。

(研究ニュース・日比野正吾)

アームズレイン

牡4 JRA 上村洋行厩舎 通算12戦5勝

父:コパノリッキー
母:アームズトウショウ
母の父:コロナドズクエスト

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昨年7月に再びダートに戻して2連勝。室町Sは15着と案外な結果に終わったが、りんくうSで一変。続く根岸Sでも連対を果たし、この路線の新星として頭角を現し始めている。ただ、その前走を上村調教師は冷静に分析。「ペースが遅くて左回りも味方にできた」と。右回りにも良績のある馬だが、ここが試金石の一戦になることは間違いないだろう。距離は1200mがベスト。先行策にはこだわらないが、揉まれ強いタイプではないだけに、外めスムーズが理想。そうなれば控える形でも脚は使えそうだ。前走から間隔は空いたが、もともと久々を苦にしない気性。入念な乗り込みで息もできている。3日はビシッと追われてスプリント戦を見据えた調整。いい状態でレースに向かえそうだ。

(競馬ブック・広瀬健太)

ヘリオス

セン8 JRA 西園正都厩舎 通算38戦8勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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ダートの短距離に使われ出した3歳の暮れから8歳になった現在までにオープン特別を4勝、重賞2着が6回。長い期間、堅実な活躍を続けている。前走の黒船賞は外枠から先行しようとしたが内の馬の抵抗に遭い、1~2角で外を回らされるロス。その間に他馬に先を越されて本来の先行策が取れず、苦しい競馬になって最後は内にモタれていた。力負けというよりも自分の競馬ができなかったのが敗因だろう。間隔は詰まるが、タフな馬で、昨秋勝った時が中2週と問題ないタイプ。22年のJBCスプリントで3着があるように1200mも守備範囲なので、すんなり先行する自分の形に持ち込めれば本来の堅実さを見直せる。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

クロジシジョー

牡5 JRA 岡田稲男厩舎 通算25戦6勝

父:フリオーソ
母:サイレンスラヴ
母の父:スペシャルウィーク

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デビュー2戦目以降はダートの短距離に出走し、3歳の5月までに2勝。その後、休養を挟み成長を促し、復帰後は古馬混合戦で2連勝してオープン入り。右、左回り問わず、とにかく追っていい決め手がある。今年のジャニュアリーSで初のオープン特別を勝利すると、令月Sも連勝と本格化の兆し。ただ、前走は中間に攻めを緩めた週があり、「楽をさせた点がどうか」と陣営もコメント。万全の調整でなかったなかでも4着に好走した。今回はその反動が気になるところだが、31、3日の坂路で時計を出し、間隔が詰まっても小気味のいい動きで外見上は反動はなさそうだ。4代母の仔に南部杯4着、大井のダート2勝のダイヤモンドコア。初の大井でも穴以上か。

(競馬ブック・信根隆二)

マルモリスペシャル

牡5 JRA 大橋勇樹厩舎 通算18戦5勝

父:バトルプラン
母:サリール
母の父:スペシャルウィーク

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デビューからすべてダート戦に出走。脚質は先行差し自在なタイプだ。中距離への出走も何度かあるが、戦績からベストは1400m以下。3走前のギャラクシーSがオープン初勝利。前めで流れに乗り、直線でひと脚使えていた。持ち時計も詰めて、通用の力を示す内容だった。兵庫ゴールドTはスタートで後れを取って、流れに乗り切れないなかでも大きく崩れず。黒船賞は見せ場がなかったが、地方の不良馬場という特殊な条件と、もともと苦手としている休み明けだったことを考えれば見直せる。今回は距離短縮と叩き2戦目で条件は好転。詰まった間隔なので中間は軽めの調整だったが、馬体の張りや気配は悪くない。人気を落とすようなら狙う価値はある。

(研究ニュース・小野颯真)

ジャスティン

牡8 大井 坂井英光厩舎 通算37戦9勝

父:オルフェーヴル
母:シナスタジア
母の父:Gone West

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20年のカペラS・GIIIの覇者は大井転入後、重賞を4戦して2、3、4、4着。前走のゴールドカップ・SI後は、連戦の疲れを癒やしここに照準を合わせて3月上旬に帰厩した。「ここまで1本ごとに攻めを強化し、3月29日にやった1週前追い切りの動きは良かった。馬体の張りもいい。アクシデントもないし、ここまで順調」と坂井英光調教師は調整過程に自信を持つ。ここにきて、鞍上は西啓太に替わるが、同騎手は坂井厩舎と同じ小林分場の所属。そのため、「少し難しい馬なので、西くんに時計を出すたびに乗ってもらえるのはいい。手も合うようだ」と話す。前走は勝ったスマイルウィを追い駆け、3コーナーではいったん先頭と果敢なレースを展開。その内容を振り返り、トレーナーは「折り合いを欠いて、ペースを乱してしまった。でも、逆にいえば、あの時点で7歳という年齢でも、闘志にまったく衰えはなかった。1400mより1200mにほうがいいからね。今回は勝ちに行く」と意欲を燃やす。

(スポーツ報知・志賀浩子)

プライルード

牡5 大井 藤田輝信厩舎 通算17戦5勝

父:ラブリーデイ
母:アンソロジー
母の父:サクラバクシンオー

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3歳時の一昨年に3歳限定の優駿スプリント、3歳以上のアフター5スター賞と大井1200mの重賞を連勝。その勢いで盛岡1200mのJBCスプリントJpnIにも挑み、8着ながら勝ち馬から1秒1差、3着とは0秒4差に健闘した。昨年の東京スプリントJpnIIIは1秒1差の7着。直前に大井1400mのフジノウェーブ記念で最下位の14着に敗れていたことを思えば悪くない内容だった。今年は船橋1200mのオープン特別を快勝しての臨戦。藤田輝信調教師は「1月の船橋からというのは予定通り。距離が1400mでは長いので、今年はフジノウェーブ記念を飛ばしてぶっつけで行こうと。中間も順調です。今の砂もいいと思いますよ」。船橋の走りからはオーストラリア産の砂も合いそう。昨年以上のパフォーマンスが見られそうだ。

(牛山 基康)

注記

当ページは、4月5日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。